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第23回参議院議員選挙(2013年)

2389チバQ:2013/07/03(水) 00:30:56
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/sanin2013/shizuoka/CK2013070102000223.html
《陽のあたる国へ》(下) 2013年7月1日 ◆負の連鎖を絶ちたい
子どもたちの様子や支援方法などを話し合う静岡学習支援ネットワークの大学生=静岡市葵区の市女性会館で


 貧困や、貧困に伴う心の寂しさを子どもに連鎖させたくない−。一人親世帯の中学生らを対象に、学習教室を開く団体がある。「静岡学習支援ネットワーク」(静岡市)はメンバーのほとんどが大学生だ。学生が中心となった学習支援グループは全国でも珍しく、若い力が“希望の芽”を育み始めている。

 支援ネットは二〇一二年二月、静岡県立大三年の白谷素子さん(20)=愛知県豊橋市出身=が呼び掛けて発足した。白谷さんは二歳の時に母親を病気で亡くし、自身も一人親世帯で育ってきた。

◆大学生「居場所づくり」
 「経験した私だからこそ、できることがあるんじゃないか、と思った。『貧しい家の子だから』『ひとり親の子だから』と社会に背を向けてほしくない。力になりたい」

    ■

 支援ネットには静岡市内に二つの教室があり、計二十六人の中学生が通っている。指導する約四十人のボランティアスタッフの多くが、一人親家庭だったり、経済的な理由で塾に通えなかったりした大学生だ。

 「今日学校どうだった?」「まあまあ。明日は体育があるから楽しみだよ」「お姉ちゃん、このマンガのキャラクター描ける?」

 何げない会話が子どもたちの表情を和らげる。教室のホワイトボードには、誕生日を迎える生徒を祝福した絵や言葉が書かれていたり、差し入れのお菓子があったり。家族だんらんの雰囲気がちりばめられている。

 貧困が原因で家族や友人との関係が崩れ、心のバランスを失う子どもも少なくない。「居場所づくり」は支援ネットの最大の目標という。

 白谷さんは「子どもたちに必要なのは、家庭であれ、社会であれ、『ここにいるよ。君を見守っているよ』っていう安心感かもしれない」と話す。

    ■

 厚生労働省によると、一一年度の高校進学率は全体で98・2%だが、生活保護世帯は89・5%にとどまる。

 ところが、保護世帯への学習支援に力を入れた埼玉県は、〇九年度の86・9%が、翌年に95・7%に上昇した。支援で学習意欲が高まれば、就学率向上にも結び付くことが裏付けられた。

 白谷さんは教室運営を進めると同時に、今年三月には、貧困問題に関わる有識者を招いた講演会を開き、通常国会で成立した子ども貧困対策推進法をめぐる国の動きも学んできた。今夏には先進地の埼玉県などを訪れ、各自治体に同様のグループが発足できるように連携を始める予定だ。

 「支援を待っているだけではいけない」と白谷さん。貧しさ故に子の未来が断たれ、子が大切にされない社会は、誰の幸せも生まない。そんな思いを込めて輪を広げようとしている。

 静岡県内の自治体の学習支援 県は昨秋からモデル事業として、沼津、伊東、富士市の生活保護世帯の中学3年生を対象に、高校進学を促す取り組みを始めた。元教員らを支援員とし、定期的に対象世帯を訪問。進路相談を受けたり進学費用の助成制度を知らせたりするほか、勉強会を開くなど進学の後押しをする。本年度は藤枝、磐田両市も加わり、浜松市も同様の取り組みを始めている。一方で、県のモデル事業に指定された3市の生活保護世帯の中学3年生142人のうち、事業を受け入れた家族は52人(36.6%)。生活保護を受ける親に高校進学の重要性を説く必要があると指摘されている。


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