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椿姫彩菜とセメンヤで考える、性について

176チバQ:2011/02/10(木) 23:35:40
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20110209ddlk01040159000c.html
レインボーマーチが聞こえる:性的マイノリティーの日常/5 /北海道
 ◆自殺未遂

 ◇「自分は何者」葛藤の末 「生」へつなげた母の支え
 両親と暮らすマンションの自室。手首をT字カミソリでえぐるように刺すと、真っ赤な血が流れた。それを見ながら「心の苦しみより、体の痛みで紛らわしている方がマシだ」と思った。3年前、23歳を迎えたばかりの春。祥平さん(25)の最初の自傷行為だった。

 13年連続で年間3万人を超える国内の自殺者数。動機は「失業」「健康問題」などに分類され、セクシュアリティー(性的指向)との関連は統計に出ない。だが世界保健機関(WHO)が00年に公表したカウンセラー向けの「自殺予防の手引き」は、同性愛などの性的指向を危険因子の一つに挙げている。

 宝塚大看護学部の日高庸晴准教授(医療行動科学)らが01年に大阪の繁華街で約2000人の若者に行った自殺未遂調査では、ゲイやバイセクシュアルの男性の自殺未遂率が異性愛者の男性の約6倍に達し、いじめ被害者や薬物使用経験者よりもリスクが高かった。「マイノリティーであるがゆえに受ける過度なストレスや葛藤が原因と考えられる」と日高准教授は指摘する。

 端正な顔立ち。学業優秀でクラシック音楽にも造詣が深い。16歳の時にはセクシュアリティーを自認し、同性の恋人がいた。しかし半年ほどすると、大きな不安に襲われた。「自分は何者なんだろう。この先どうなるんだろう」。本やネットで調べても、未来像が見えなかった。

 次第に不眠やうつ、パニック障害に苦しむようになった。進学校で知られる高校を中退し、部屋にひきこもった。「どうしてこんなふうに産んだ? もう1回、おなかに引っ込めてくれ」と、母涼子さん(53)を何度も責めた。出口の見えない日々は何年も続き、自傷行為はカッターナイフや包丁にエスカレート。首をつったこともある。

 そんな息子に、涼子さんは寄り添い続けた。夜通し話を聞き、徹夜で出社することもしばしば。暴れて家中の物をひっくり返しても、黙って片付けた。「死んでるんじゃないか」と心配になり、息子の部屋が怖くてのぞけない日もあった。

 どん底から抜け出せたきっかけは、昨夏の祖母(81)の死だった。小さい頃は一緒に暮らしてかわいがってくれ、祥平さんの生き方も理解してくれた。人はいつか死ぬ、ずっと支えてくれている母もいつかはいなくなる、と初めて実感した。「気持ち的にも、経済的にも、自分でやっていけるようにしないと」と思い、初七日を過ぎたころから気力がわいてきた。「もう後悔は嫌だ」

 初めて就いた今の仕事は、ゲイ向けの水商売。職場は家族のようで、理解し合える仲間もできた。好きなピアノは今も続け、月2回は声楽を習い、パソコンで作曲にも取り組む。最近、将来養子を育てるのもいいな、と考えるようになった。

 涼子さんは「まだ不安もいっぱい」と言いながら、息子の自立への一歩を「すごい進歩」と喜ぶ。死のうとしながら生きられた理由を祥平さんに尋ねると、照れくさそうに母に目をやった。「この人がいたから」=つづく


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