したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

貧困スレ

790チバQ:2017/10/21(土) 10:22:16
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20171019ddlk08010072000c.html
<この国の片隅から>17衆院選で考える/上 貧困救済したい…「こども食堂」 遠ざけるジレンマ /茨城
10月19日 00:00毎日新聞

 「どうぞ」と差し出されたお盆に、所狭しと並ぶご飯とおかず。湯気と香りを鼻から吸い込み、「いただきます」と手を合わせる。記者の隣では、小学生の男児がみそ汁をかきこんでいた。

 毎月第1、3土曜日、茨城保健生活協同組合(水戸市城南)の一室で開かれている「にこにこ食堂」を訪れた。給食のない土曜日にも子供たちが栄養のある食事を取れるよう低価格の食事を提供する、いわゆる「こども食堂」だ。

 この日の献立は、サケのマヨチーズ焼き▽冬瓜(とうがん)と鶏肉の煮物▽野菜いっぱいみそ汁▽季節のサラダ--など。オープンから毎回通っているという女児(9)が頬張っていたインゲンは、隣に座るボランティアの男性が育てたものだという。女児は「苦手なホウレンソウも食べられるようになった」と喜んだ。

 にこにこ食堂は2016年7月、同生協がオープンした。中学生以下とその保護者は100円、その他は300円でおなかいっぱいの昼食を食べられる。

 長男(10)と共に来ていた水戸市の女性会社員(47)は「安いのがなによりうれしい。忙しくて家では作れない品数や料理が並ぶ。毎週開いてほしい」と話す。家庭環境を詳しく聞くことはできなかったが、夜遅くまで働いているらしく、子供に満足な食事を出せないやりきれなさがうかがえた。

       ◇

 厚生労働省によると、平均的な年収の半分を下回る世帯で暮らす18歳未満の割合を示す「子供の貧困率」は2015年に13・9%。一人親世帯に限ると5割以上になる。03年から悪化傾向で、12年には過去最悪の16・3%に達した。非正規雇用の増加などが背景とみられる。

 「こども食堂」は元々、貧困対策を主な目的に始まった。だが最近は貧困よりも「子供の居場所」や「地域の交流の場」としてアピールしている。

 県内の運営関係者は「食堂に通っていると、『貧しい子』と思われてしまうから」と明かす。だが、それは本来の意義を薄め、かえって貧困に苦しむ子供を遠ざけるジレンマにもなる。関係者は「本当に貧困で苦しむ子供たちのための場所になりきれていない」と声を落とす。

 子供たちが傷つかないよう、家庭環境にはあえて触れないようにしているが、同生協の岡部佳代子理事(63)によると、子供が「親が仕事だから昼食はお菓子で済ませた」「夜は親がいないから食べない」などと、貧困をのぞかせることもあるという。

 子供たちは食べ終わると、自転車にまたがり、「また来るね」と手を振った。こども食堂が根本的な解決にならないことは分かっている。それでも、どこかで泣いている子が救われるかもしれない。【玉腰美那子】

       ◇

 この国の片隅でもがきながら生きている人々の姿を通じ、この衆院選で問われているものが何か、改めて考えたい。

………………………………………………………………………………………………………

 ■ことば

 ◇こども食堂

 保護者の困窮や共働き世帯などの理由で、自宅で満足な食事がとれない子供に、地域住民やボランティアが無料、または低額で温かい食事を提供する取り組み。2012年に東京都大田区内で始まったと言われる。全国のこども食堂の取り組みを紹介する「こども食堂ネットワーク」(東京都)には、今年10月現在で約270カ所が登録されている。自治体が運営するケースもある。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板