したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

貧困スレ

636とはずがたり:2016/10/24(月) 18:27:12
>>635-636
 この国の労働市場階層の厳しさは賃金統計からもうかがえる。全労働者の10%にも満たない一番上の階級「大企業正社員」の賃金を100とした場合、上から二番目の階級「大企業非正社員」は62。三番目の「中小企業正社員」は全労働者の57%を占めるが、賃金は大企業正社員の半分程度の52でしかない。そして、最下位階級である「中小企業非正社員」の賃金は35に落ちる。労働者の30%がここに属する。

OECD平均より43日多く働く韓国人

 それでも、韓国人労働者1人当たりの年間労働時間は、経済協力開発機構(OECD)加盟諸国の中で2番目に長いのだという。一方、平均購買力評価基準賃金は、中下位圏(平均の80%)に止まった。仕事は多いが、収入は割合少ないのだ。韓国紙、東亜日報(電子版)が報じている。

 OECDが発表した「2016年の雇用動向」によると、昨年の韓国国内就業者1人当たりの平均労働時間は2113時間で、OECD34加盟諸国の平均(1766時間)より347時間も長かった。

 一日の法定労働時間8時間で割れば、韓国の労働者は年間264日を勤務し、OECD平均(221日)より43日多く働いたことになる。

 一方で韓国人労働者の賃金はOECDの平均より少なく、物価水準を考慮した購買力評価(PPP)を基準にすれば、韓国就業者の昨年の平均年間実質賃金はOECD平均(4万1253ドル)の80・3%の3万3110ドル。年間実質賃金を労働時間で割ると、昨年の韓国就業者の1時間当たりの賃金(15・7ドル)はOECDメンバー国の平均である23・4ドルの67・1%に過ぎなかった。

 韓国よりも労働時間が長い国は、年間2246時間を働いたメキシコだけで、日本の年間労働時間は1719時間で、世界17位だった。労働時間が最も少なかったのはドイツで年間1371時間。ドイツの労働者は、韓国の労働者より3カ月間(93日)も少なく働いたことになる。

 韓国の労働市場階層は、「4階級」に凝り固まったカースト制度と似ていると言われることから、どれだけ長時間働いても上位10%に所得が集中してしまう。

 その一方で、労働市場に柔軟性ができれば、正社員・非正社員の身分構造が崩れる。それを恐れる“特権階級”が存在することも確かである。新卒の学生が「公務員試験」に集中する現象も、結局は差別を受ける非正社員になることを恐れるからだ。

 突き詰めて言えば、国内の構造改革がなされなければ、労働者をめぐる環境は改善されないというわけである。今のところ、変わる兆候は見られない。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板