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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2

5613名無しさん:2009/09/19(土) 17:19:33
>>5612

民主党の一党優位体制?

 最後に、他党についても見ておこう。図3は、2009年衆院選における各党の農村度別比例区絶対得票率であるが、圧倒的な得票率もさることながら、民主党が都市も農村も区別無く得票していることに驚かされる。以前は都市部中心の政党であったが、選挙を経るごとに都市依存を弱め、ついに全地域で自民党を引き離す結果となっている。

 一方、共産党やみんなの党は都市部に強く、公明党は都市度1を除き全体的にフラットな傾向が見られる。社民党や国民新党は農村のほうが若干強い。ただしブロックによっては名簿を出していない政党もあるので、もう少し細かく見る必要がある。このあたりの政党については今後の連載の中で触れていく。

 半分繰り返しになるが、自民党が挽回するためには、古い政治家の言うことを聞いて農村部対策を声高に叫んでいてはいけない。もしこれをすれば、都市部住民はますます離れる。与党に付きたい農村の人々も帰って来ないだろう。そもそも、自民党が強固な支持基盤としてきた第1次産業や建設業の就業者の割合は、すでに就業者全体の15%を切っている。巨大与党・民主党に対抗するのに頼るべきは、普通の有権者である。もっとも、二大政党の一角を占める政党は、どこの国でも平均的な有権者を狙うのが当たり前である。自民党もその当たり前の政党に仲間入りすればよいだけである。

 注意すべきは、再び小泉構造改革路線に戻れば万事解決、というものでも無いという点である。小泉時代にある程度改革は進んでおり、またそう思われている。改革の進展に応じて有権者の意識も変化している。そうすると、次の一歩をどこに定めるかの問題となり、小泉と全く同じことを言っていても大きなプラスにはならないことは明らかだろう。自民党の次期総裁は、その一歩を決める立場となる。したがって来る自民党総裁選は、単なる党首選びに留まらず、日本の政党政治の今後を決めるという重要な意味を持つことになる。各候補がどのように総選挙での惨敗を総括し、次の一歩をどこに定めるか、注意して見ていきたい。
◇     ◇     ◇
■プロフィール
すがわら・たく――1976年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程、同博士課程修了。博士(法学)。専門は政治学で、「日本政治における農村バイアス」(『日本政治研究』第1巻第1号)ほか、統計分析を中心とした国政や選挙に関する論文多数。 東京大学教養学部でゼミを開講し、データの見方、利用法を教える傍ら、2008年より当社『ザ・選挙』の技術アドバイザーを務めている。


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