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旅客船・高速船・フェリー等のスレ

80荷主研究者:2009/10/31(土) 18:32:58

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=14199&catid=352
2009年1月6日付 宮崎日日新聞
物流編1…細る輸送力
■翻弄される農畜産物

 神奈川県川崎市に宮崎県が持つ5800平方メートルの県有地がある。コンテナやシャーシが置かれ、かつて京浜航路で本県と関東を結んだカーフェリーが停泊していた川崎港の目と鼻の先。その中にJA物流みやざき(宮崎市)が所有する14フィート5トンの海上輸送用冷蔵コンテナを見つけた。農産物を同航路で関東へ直送するために配備したが、当初とは違う形での使用を余儀なくされている。

 2003―04年にかけて40基導入された。「京浜航路を強化するためだった」とJA宮崎経済連園芸販売課の内野宮由康課長は振り返る。コンテナの荷はこの県有地に一度集めて関東圏各地へと配送するが、一時は100基に増やす計画も持ち上がった。しかし、京浜航路は主力の貨物が安定せず05年6月には休止。代替ルートとして選んだ大分市の大在港発・横須賀行きでは輸送コストが増大し、計画は頓挫した。その大在港からの航路も07年9月には休止。本県農産物は度重なる海上航路変動の波間に翻弄(ほんろう)されてきた。

 現在は京浜航路をあきらめ、宮崎カーフェリー(宮崎市)の大阪航路で1日に5、6基を関西、関東方面へ運んでいる。内野宮課長は「安定した輸送手段の確保が必要だ。ベストは京浜航路の復活だが、季節波動をどうするか。これは農家の宿命」とクリアすべき課題を話す。

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 「運送会社は(フェリーの出発時間ではなく)到着時間を重視することを痛感した。そこにも京浜航路の輸送量が減った原因がある」。宮崎カーフェリーの山下省二総務部長は分析する。前身のマリンエキスプレスが1999年2月にダイヤ変更し、宮崎―細島、宮崎―川崎の出発を1時間遅くした時の記憶だ。

 宮崎港は午後8時発、細島港は同8時45分発となり、川崎港に着くのは翌日午後4時半。従来よりも1時間遅い時間になったため、首都圏ではラッシュアワーに重なった。到着時間が大幅に遅れ、荷受先の時間指定に応えることが難しくなるのだ。山下部長は「これによって大阪航路や陸送、他社フェリーに荷が流れた」と説明する。

 県が公表した「農畜水産物等の生産と流通対策資料」のカーフェリー農畜産物輸送量の推移によると、京浜航路は95年度で約18万5000トンだが、休止前年度の2004年度には約6万8500トンと減り、如実に数字として現れている。ここ数年は荷物の小口化が増え、一つを降ろすために陸送しなければならない状況もあるという。

 農産物収穫の季節変動も輸送量に影響する。県農産園芸課は「ハウス園芸は秋から冬にかけて多く出荷されるが、夏には生産量が減少する」と話す。このため7月から10月ごろまでフェリーの野菜輸送量は冬場と比べ半減する。海上航路拡大には輸送量を安定させることが必須だが、到着時間や季節変動など多くの課題が頭をもたげている。

   ×     ×

 本県農産物が大消費地で競争力を発揮するための物流充実は長年の課題だ。しかし地理的ハンディや輸送手段減少に加え、ここに来て輸送コスト増など以前に増して厳しい状況に見舞われている。そうした中、農工が連携し物流問題を共通認識としてとらえる動きも出てきた。本県の現状を「農」の視点から見詰め、これからの物流を考える。

【写真】初競りに並ぶ県産野菜。農業立県である本県の魅力を大消費地に余すところなく発信するには物流課題の解決が急務だ=5日午前、宮崎市中央卸売市場


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