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旅客船・高速船・フェリー等のスレ

353チバQ:2014/09/18(木) 07:52:46
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20140915/CK2014091502000054.html
県営渡船 揺れる存廃 新湊大橋の完成で…
渡船から下船する地元住民ら=射水市堀岡明神新で
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越ノ潟フェリー

 射水市新湊地区の堀岡発着場と越の潟発着場を結ぶ県営渡船(通称・越ノ潟フェリー)が廃止の危機にさらされている。渡船は富山新港の建設に伴い分断された地区住民らの交通手段として県が運営。最近では観光客が船内から新湊大橋や立山連峰の景色を楽しむ。県が行政改革の一環で将来的な廃止の方針を打ち出す中、存廃に揺れる渡船に乗った。(青木孝行)

■観光客にも好評

 平日の昼下がり。曇りがちだが青空も見える堀岡発着場で、渡船「こしのかた」に自転車を載せる男性三人に出会った。いずれもサイクリングを楽しんでいる途中だという。しばらくすると、発着場にエーデルワイスのメロディーが流れ、船はゆっくりと陸を離れた。

 「新湊大橋の景色を眺めながら船中でゆったりと休憩しています」と話すのは、立山町大清水の会社員中田明宏さん(45)。中田さんは、年に三、四回ほど立山町から海王丸パーク(射水市海王町)までの片道二十五キロのサイクリングが趣味。「コースには渡船も入っているので廃止にしないでほしい。無料なのも魅力の一つ」と笑顔を見せた。

 揺れはほとんどない。二階の屋外の休憩場所にいると海風が心地よい。沖に目を移せば帆を広げたヨット。秋から冬にかけて晴れた日には立山連峰がくっきりと船内から見えるという。

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交通弱者や観光客「残して」

■運航時間の短縮

 県の行政改革委員会が県に答申した二〇一一年一月の行政改革報告書は、新湊大橋が完成し、代替交通手段が確保されれば、渡船は廃止する方向で、射水市や地元関係者と協議するとする。新湊大橋は一二年九月に開通し、県としては公共バスなどの代替交通手段の確保が課題となっている。

 一一年度以降三年の延べ利用者人数は、約九万〜十万人で推移。嘱託職員の人件費を除く年間の運営費は、夜間に運行している堀岡発着場−万葉線中新湊電停間の無料ジャンボタクシーの費用も含め約六千万円だ。

 これまでのところ廃止の決定はなされていないが、県は今年四月から運航時間を約三時間短縮。午前六時〜午後十時半だった運航時間は午前六時四十五分〜午後八時半となり、一日九十七便だったのが六十九便に減った。その理由に県土木部港湾課は朝方と夜間の利用客の減少を挙げる。代替として、万葉線のダイヤに合わせ、ジャンボタクシーを増便させた。

■存続求める地元

 渡船の今後について、同課の担当者は「現在、堀岡地域振興会の関係者とは、縮小しながら、将来的な廃止に向けて協議している」と説明する。

 一方、堀岡地域振興会の谷川義昭会長(69)は「現時点では廃止は受け入れられない。足腰の弱い交通弱者にとって渡船は生活に必要。高齢者にも優しい交通機関」と強調。地元の射水市港湾・観光課の担当者も「地元住民の意見を尊重してほしい」と話す。

 堀岡発着場の夕方、高校生や仕事帰りの人たちが続々と下船して来た。同市草岡町の高岡高三年岩木惇司君(18)は「通学に欠かせない交通手段。冬は暖房が完備していて快適」、同市七美の新湊高一年北橋学君(15)も「無料なのはうれしい。新湊大橋の眺めは最高」と渡船の魅力を口にした。

後記

 「子どもの夏休みとあって、八月は親子連れが多く、県外からの観光客も訪れた」と渡船の運航をする県富山新港管理局の担当者。

 地元の通勤通学の交通手段と、観光の二つの役割を担うようになった渡船。取材中に「有料でもいいので残してほしい」との観光客の声も聞いた。行政改革の視点は理解できるが、県は存続する手段が他にないのか慎重に考えてほしい。 

 県営渡船(通称・越ノ潟フェリー) 富山新港の建設に伴い、越ノ潟に架かる鉄道や道路が分断されたことから、1967(昭和42)年11月に運航を始めた。区間は堀岡発着場−越の潟発着場間の770メートルで、所要時間は5分間。年中無休で乗船は無料。船の中に駐輪場もある。「海竜」(44トン)と「こしのかた」(46トン)の2隻で運航している。最大搭載人員はともに80人。


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