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宗教

306とはずがたり:2015/02/02(月) 11:37:26
ローマ法王:なぜシリアとイスラム国で対応が違うのか
http://mainichi.jp/feature/news/20150127mog00m030003000c.html
2015年01月30日

 バチカン(ローマ法王庁)の取材は難しい。相手は、世界約12億人の信徒を抱えるキリスト教カトリックの総本山。報道担当窓口はあるが、「どこに取材に行ったらいいのか分からない」場面も多々ある。「想定外の言動」で知られるフランシスコ・ローマ法王(78)が2013年3月に誕生して以来、イタリア語で「バチカニスタ」と呼ばれるバチカン専門記者もとまどい気味だ。

 ローマ駐在となって向かったのはバチカンの広報局。ローマ中心部からサンピエトロ広場に向かう大通り「コンチリアツィオーネ通り」の突き当たり、右側にある建物に入っている。プレスカードの申請受け付けと発行、バチカン報道官や高位聖職者による記者会見や各種声明の発表、法王の外国訪問への同行を希望する記者への対応などを担当している。

 広報局は、法王を補佐する法王庁国務省の第1部(総務局)の傘下にあり、バチカンのメディアである日刊機関紙オッセルバトーレ・ロマーノ、バチカン放送局(ラジオ)、バチカン中央テレビと協力関係にある。バチカンのメディアがカトリック教会や信徒向けの「対内広報」に当たるのに対して、広報局は一般の新聞社やテレビなどへの「対外広報」を担当している。

 グレーとブルーの色調で統一された記者会見場は「ヨハネ・パウロ2世ホール」。法王選挙会議(コンクラーベ)などの大きな行事がある時には英語とスペイン語の担当官も参加するが、通常の記者会見でのやり取りは原則としてイタリア語だ。英米記者や私も普段はイタリア語で質問している。

 現在の報道官(広報局長)はイタリア人のフェデリコ・ロンバルディ神父(72)。フランシスコ法王と同じ修道会イエズス会に所属し、バチカン放送局長を兼務している。バチカン関係の情報の真偽について記者が確かめたい時、まず連絡を取るのがロンバルディ氏だ。あくまでも私の印象でしかないが、バチカン内部者として言えないことに関しては言葉をにごすが、「うそは言わない」誠実さがある。

 ロンバルディ氏の発言や広報局の声明に「ニュース」が隠されていることもある。最近、米国とキューバの関係改善をバチカンが仲介していた事実が明らかになったが、昨年3月のオバマ米大統領とフランシスコ法王が会談した時点ですでに物事は動き始めていた。今から思い返せば、会談で「人道・国際法の順守と、紛争の交渉による解決が望ましい」(バチカン声明)と一致した両者の念頭には、米・キューバ双方の拘束者の処遇があったと思われる。

 安倍晋三首相が昨年6月、フランシスコ法王と、バチカン・ナンバー2のパロリン国務長官(60)と会談した際、広報局は「アジアにおける平和と安定の促進」について話し合ったと発表したが、日本側から特段の説明はなかった。関係者によると、パロリン長官は安倍首相に対して、バチカンが断交中の中国との関係正常化についての助言を求め、安倍首相は日本自身が対中関係の改善に苦労している事情を説明したという。

 しかし、どの組織でも同様だが、報道・広報担当者の発言からだけで物事の全容を把握することはできない。特にカトリック教会の場合、中央政府にあたる「ローマのバチカン」と、「世界各国に散らばる教区・信徒」という二重構造がある。潮流をとらえるには、教区の教会が吸い上げた草の根の情報をバチカンがどのように分析して、総本山としての判断を下したのかを知る必要がある。

 個人的に興味を引かれたのは、シリア内戦とイスラム過激派組織「イスラム国」へのバチカンの対応だ。バチカンは、シリアのアサド政権に対する米仏の軍事攻撃には反対する一方、キリスト教徒を迫害する「イスラム国」への米国などの空爆には「不当な攻撃を止めるのは正当なことだ」と事実上、黙認の構えを取っている。なぜ、対応が変わったのか。


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