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社会福祉綜合スレ

91千葉9区:2009/08/20(木) 22:39:34
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1031/20090813_19.htm
明日が描けない―衆院選を前に(2)理解進まぬ発達障害/福祉の谷間、支援不十分

ケイコさんは、雑踏の中より公園などを散歩している時の方がくつろげるという=仙台市内


<幼少時から苦労>
 「働きたい。けれども自分の障害はなかなか分かってもらえないだろうな」。そんな不安が、いつもつきまとう。
 仙台市近郊に住むケイコさん(20)=仮名=は就職活動の最中だ。

 ケイコさんには脳の機能障害とされる「広汎性発達障害」がある。一対一でゆっくりとしゃべれば普通に会話はできる。だが、対人関係を形成することが難しい。

 小学から高校まで普通学校で過ごした。ずっと集団行動が苦手だった。運動会、合唱コンクール、机を向き合わせた昼食。「みんなで一緒にやるという喜びを分かち合えず、つらかった」

 友人や担任教諭にも理解されず、「なぜみんなに合わせてやらないのか」とよく責められた。いじめの標的にもされ、何度か不登校になった。

 高校は中退して高校卒業程度認定試験に合格した。その後、「パン作りを覚えたい」と意欲的に通った教室でも、指導する先生のペースについていけなかった。

 発達障害者の職業体験ができるレストランでは逆の理由でつまずいた。「自分は仕事ができる方で、ほかの障害者をカバーする役回りになってしまった。自分のことで精いっぱいだったのに」

<所得保障も悩み>
 結局、一度もちゃんと職に就いたことがない。
 母親(49)は「障害者枠で雇用された方が安定して働けるのではないか」と考えて、知的障害者が援助措置を受けやすくなる療育手帳の交付を申請した。だが「知能指数70台で境界級ではあるが知的障害はない」と、県の相談機関で判定され、手帳はもらえなかった。

 ケイコさんは幼児期から小児科や精神科で診察とカウンセリングを受けてきた。精神障害者の3級の保健福祉手帳は2007年に取得できた。自立支援医療も申請して医療費は1割負担で済むようになった。

 しかし、発達障害に独自の障害者手帳がないことが象徴するように、特に知的障害を伴わない発達障害は福祉制度の谷間にあって、支援体制も十分ではなかった。発達障害者支援法が施行され社会的に認知されたのも05年のことだ。

 なかなか就労に結びつかず、障害年金も受給していない発達障害者は潜在的に多いとされる。所得保障の問題も親にとって深刻な悩みだ。

 ケイコさんの母親は「わたしたち親がいなくなった後のことを考えると不安です」と打ち明ける。自営業の生活も楽ではない。障害基礎年金を近く申請する。それも認められるかどうか。

<社会参加を望む>
 仙台市発達相談支援センター所長を務めた東北大大学院医学系研究科の末永カツ子教授は「自閉症やアスペルガー症候群の人は日常生活での大変さや生きづらさを抱えながらも、就労や社会参加を望んでいる。それを理解して支援を強化することが必要だ」と指摘する。

 「フルタイムは難しいけれど、清掃のような仕事をしたい」。ケイコさんは願っている。(生活文化部・石田浩司)



2009年08月13日木曜日


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