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社会福祉綜合スレ

86とはずがたり:2009/08/16(日) 00:59:20
<香川県>

選択の時
行政不信 どう一掃 <1>
1行の記録 確定に1年
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/feature/takamatu1249481938019_02/news/20090805-OYT8T01106.htm

社会保険庁から届いた封書と文書。「心ない文言が我慢できなかった」と女性は憤った(高松市で)

 高松市の福祉グループ代表の女性(41)は今年2月、社会保険庁から届いた黄色い封書に怒りがこみ上げてきた。消えた5年1か月分の厚生年金加入記録。「年金記録の確認のお知らせ」には、「旧姓で調べたところ、あなた様のものである可能性の高い記録が見つかりました」と記されていた。1行の記録の追加確定に約1年。片隅には「調査に時間を要し、おわび申し上げます」。素っ気ない文書にあきれた。

 知人の社会保険労務士に促され、約1年前、社保庁のホームページで加入記録を調べると、結婚前、建設会社に勤めていた時の記録が、ごっそり抜け落ちていた。専用ダイヤルは数日間つながらず、ようやく出たオペレーターは、20年近く前の会社の住所を尋ね、最後に告げた。「年齢的に急ぎませんよね」。事務口調に言葉を失った。

 「上から目線の心ない文書と言葉は許せない」。訂正で年金受給額がどれほど増えるかはわからないが、「調べてみたら」と忠告してくれた社労士に感謝している。

            ◇

 高松城跡を東に望む高松市内のオフィスビル8階に安倍政権末期の2007年7月に設置された「年金記録確認香川地方第三者委員会」が、事務室を構える。社保庁に記録訂正を求められる唯一の組織。県民の申し立ては699件(3月末現在)に達し、うち226件の訂正を認めた。なお約150件が「審判」を待つ。

 訴えの多くは深刻で、調査員23人の裏取りは困難を極める。「戦時中、大阪の会社に勤務したが記録がない」との主張では、調査員が消滅した会社の同僚を捜しだし、証言を集めた。「訴えには人生が凝縮され、根底に年金行政への不信がある」。年金記録問題の最前線で藤田大基次長(56)は思う。

 主要各政党の政権公約(マニフェスト)に、「年金問題」は盛り込まれた。だが、第三者委員会の設置期間について、総務省組織令付則には「当分の間」としか記載されておらず、行方は不透明だ。

            ◇

 年金問題、労働紛争解決に取り組む県社会保険労務士会(高松市)は1月、若者向けのPRマンガ冊子を発行した。再就職先を探す主人公の男性が、最終章で呼びかける。「困った時は社会保険労務士へ。みんなに話しておきます」。

 県社労士会によると、「消えた年金記録」の原因として、紙からコンピューターに転写入力する際の誤りや不作為が考えられ、漢字の読み違え、生年月日を「丸い数字」に改ざんしたケースもあるという。

 来年1月1日、社保庁が廃止され、日本年金機構が設立される。年金相談に応じる県内3か所の社会保険事務所は「年金事務所」に改称される。全国社労士会連合会などは、誰もが気軽に訪れられる「街角の年金相談センター」構想を提案しているが、県内では財政面から実現の見通しは立っていない。

 県社労士会の大谷義雄会長(60)は「終着点はなお見えない。不公平感を抱えた人を救済し、相談しやすい環境を整備するのは政治の責任だ」。マンガの主人公に思いを重ね、言葉に力を込めた。

【メモ】

 <5000万件の年金記録>

 社会保険庁によると、年金受給者と、現役加入者の基礎年金番号に結び付かない持ち主不明の記録は、約5095万件(2006年6月現在)に達した。09年3月末までに1616万件の統合を終えたが、現在、住基ネットや旧姓などで533万件を調査中で、1162万件が未解明だとしている。
(2009年8月6日 読売新聞)


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