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社会福祉綜合スレ

82千葉9区:2009/08/13(木) 20:27:18
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20090806ddlk18010611000c.html
迫る夏の陣・現場は…:09衆院選/中 介護保険 /福井
 ◇「制度ぼろぼろの責任を」
 「あら、かわいい赤ちゃんだねえ」

 大野市春日3の通所介護事業所「デイホームひだまりでぃ」。スタッフの細川眞理子さん(56)が利用者の女性(91)に何度も声をかけた。女性が抱いているのは、実は赤ん坊の人形。重いアルツハイマー病を患い、本当の赤ん坊だと思って片時も離さないという。

 NPO「福祉ワーキンググループ大野」が02年に設立した同事業所は、民家をそのまま使い、利用者同士やスタッフとの交流を大切にしている。約50人いる利用者の6割が重いクラスの要介護3〜5だ。「何とかしてほしいと何度も頼まれた。駆け込み寺みたいなものです」と細川さんは笑う。

   ◇  ◇

 NPO理事長の米村俊太郎さん(60)の母みかゑさん(80)も要介護5だ。2度の脳内出血で左半身がまひ。認知症が進んで俊太郎さんの顔すら分からない。「気に入らないことがあると、僕に対しても容赦なく右手が飛んできます」と俊太郎さん。食事や入浴など一切の日常生活が1人ではできず、毎日、同事業所で介護を受けている。

 だが、みかゑさんは今年4月、介護認定審査で要介護4に引き下げられた。以前は寝ている間にベッドから落ちてしまうことがあったが、最近は症状が悪化して寝返りすら打てなくなった。この点が「介護の必要が少なくなった」と判断されたのだ。

 背景には、4月に改正された新要介護認定基準がある。国が定める調査項目が82から74に減り、調査員の記入マニュアルも変更。利用者の状態を把握しづらくなり、認定の“軽度化”を招いた。要介護度が軽いほど利用できるサービスは減る。俊太郎さんは「症状が悪くなったのに、必要なサービスが受けられなくなるのはおかしい」と訴える。

   ◇  ◇

 4月の制度改正では、介護報酬が初めて3%引き上げられた。利用者にとっては負担増になるが、人手不足が深刻化している介護職員の待遇改善が大きな目的だ。しかし、同事業所のような重度者を多く抱える通所施設では、ほとんど恩恵はないという。

 介護保険が使えるサービスは要介護5で35万8300円など、限度額が決まっている。ほぼ毎日施設に通う重度者の場合、限度額いっぱい利用している人がほとんどで、介護報酬が3%アップしても事業所の収入は限度額以上には増えない。一方で利用者から見れば、限度額内で利用できる回数が減り、受けるサービスを減らさざるを得なくなる。要介護認定基準は10月に再修正されるが、制度の迷走が事業者と利用者、家族を翻弄(ほんろう)している。

 「2012年度に介護保険料の上昇を抑制しつつ介護報酬を引き上げる」(自民)▽「介護労働者賃金の月額4万円引き上げに8000億円」(民主)▽「介護職員の処遇改善などで介護難民解消」(公明)▽「保険料、利用料の減免拡充」(共産)。各党のマニフェストもその辺を踏まえてはいる。

 「施設から在宅へ」の理念を掲げて00年にスタートした介護保険。「国は制度をぼろぼろにした責任をちゃんと取ってもらいたい」。ひだまりでぃスタッフみんなの思いだ。【酒造唯】


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