大相撲スレ - 1225345847 - したらば掲示板

204：チバＱ：2010/05/27(木) 23:27:01: http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20100525ddm035050090000c.html
インサイド：角界立て直し　逆風下の大相撲／１

夏場所千秋楽で協会あいさつをする武蔵川理事長（手前）。左は琴光喜＝両国国技館で２３日、津村豊和撮影　◇看板力士の無自覚
　大相撲が、またも激震にさらされている。夏場所の最中に週刊誌に報じられた大関・琴光喜の野球賭博疑惑。初場所後に横綱・朝青龍が知人男性を殴ったとされる問題の責任を取って現役引退に追い込まれ、その衝撃も残る中で、再び看板力士が関係する醜聞発生に、大相撲のイメージダウンは深刻化している。日本相撲協会はこの疑惑にどう対処するのか。これまでも時津風部屋の暴行死事件、力士の大麻事件と不祥事が相次ぎながら、生活指導面の危機管理は十分だったのか。そして角界は、いかにして「国技」の伝統を守り、立て直していくのか。【大矢伸一】

　異様な光景だった。

　夏場所１１日目の１９日。白馬に快勝して７勝目を挙げた琴光喜を、いつもの倍以上の報道陣が取り囲んだ。翌日発売の「週刊新潮」で、琴光喜がプロ野球賭博にかかわったとの記事が掲載されることが明らかになったからだ。白星にもかかわらず、うつむいたままの大関に対し、相撲に関する質問もそこそこに、賭博報道の真偽を尋ねる記者たち。硬い表情で「まったく知らないこと」と否定する琴光喜。千秋楽まで、琴光喜の顔に笑みが浮かぶことはなかった。

　ファンの間には失望が広がった。１３日目は結びで白鵬との取組が組まれていた。勝てば優勝が決まる外国人横綱に挑む日本人大関なのに、場内からの拍手や声援は、他の大関より少なかった。

　報道が事実ならば、先の春場所初日の協会あいさつで、朝青龍引退を謝罪しつつ「今後は一人一人が自覚を持って、騒動を引き起こさないよう努める」と誓った武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）の顔に、泥を塗ったも同然。協会は素早く対応に動いた。危機管理担当を兼ねる陸奥生活指導部長（元大関・霧島）らが、琴光喜の師匠の佐渡ケ嶽親方（元関脇・琴ノ若）や、記事に名前が出てくる親方数人から事情を聴いた。しかし、全員が報道内容を否定した。

　一方、この騒動の余波で、今月２７日に予定されていた、暴力団との関係断絶をテーマとした警察関係者を招いての講習会が延期された。「警視庁との間で『お互い見合わせましょう』ということになった」と陸奥部長。さまざまな不祥事の中では、警察に面倒をかけることもあっただけに、ある協会幹部は「警察との関係も少しずつ良くなってきて、講習会が一つの区切りになるはずだった。一遍にパーだ」ともらした。しかし、警視庁が協会と距離を置いたのも当然だった。２２日、１４日目の取組を終えた琴光喜から、場所中にもかかわらず事情聴取したのだ。陸奥部長は「協会としては驚きであり、ショックでもある」と異常事態に驚きを隠さなかった。

　ある親方は「記事に名前の出ている何人かには、前からバクチ好きのうわさがあった」と明かし、「自分が現役の時も巡業の移動中に列車の中で息抜きに花札などをした。今は、競馬でも何でも高額ギャンブルにエスカレートしている」という。

　時津風事件の再発防止検討委の副委員長を務めた友綱親方（元関脇・魁輝）は、「相撲取りだからといって、特別扱いされる時代ではない。その変化を感じ取っていかないと」と話す。

　今回の問題は２７日の理事会で取り上げられる。初場所後の理事会で、渦中にあった朝青龍に対し「解雇やむなし」の強い意向を打ち出した武蔵川理事長。今回は、どのような態度で臨むのか。

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　朝青龍から琴光喜へと騒動が続く中、実は土俵の上でも、相撲の美を損ねる振る舞いが目についた。夏場所９日目、白鵬が鶴竜を押し出した後、土俵下へ突き飛ばす「駄目押し」をして、物議を醸した。１３日目には期待の新大関・把瑠都が、稀勢の里戦の立ち合いに変化して、館内からブーイングを浴びた。

　先場所には、琴欧洲と琴光喜の両大関が「立ち合いが自分勝手」と審判部から注意を受けている。さらに夏場所前の巡業では、大関・日馬富士がけいこ中に相手をひじ打ちし、放駒巡業部長（元大関・魁傑）にしかられた。

　本来、大相撲の汚名返上のため先頭に立つべき存在がこの体たらく。放駒部長は「横綱、大関は自分一人で強くなったわけではない。先輩に強くしてもらったお礼を後輩に返していく気持ちがないといけない」と説く。看板力士たちの自覚が、今こそ問われている。＝つづく