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九州・沖縄 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 18:16:25

統一地方選スレから西海道・琉球地方のネタを独立させます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40

4056とはずがたり:2014/10/21(火) 13:55:58
>>4047
懐かしい♪
まだあったんですねぇ>CNP

4057チバQ:2014/10/21(火) 20:09:01
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014102100801
公明離れ、自民に焦り=現職援護に躍起−沖縄知事選


 11月16日投開票の沖縄県知事選をめぐり、公明党が自主投票を決めた。沖縄で16年間続いてきた自公共闘が崩れた形で、焦りを強める自民党は政府と一体となり、現職の仲井真弘多知事の援護に躍起だ。しかし、固定票を持つ公明党が離れた影響は大きく、挽回の見通しは立っていない。
 公明党の決定は、仲井真氏が推進を掲げる米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に地元支持者の反発が強いため。同党の斉藤鉄夫選対委員長は21日の記者会見で「県本部と見解を異にする部分があり、推薦や支持は困難と判断した」と明言した。 
 沖縄での自公選挙協力は、国政での連立に先立って1998年の知事選から事実上始まった。しかし、今回の決定により、同党支持票の多くは県内移設反対の翁長雄志前那覇市長に流れるとみられている。翁長氏は98年当時の自民党県連幹事長。公約を発表した21日の記者会見で「県民が一つになるステップとして自公体制をつくった。公明党に教えていただいたこともたくさんある」と語り、公明党に秋波を送った。
 自民党は21日、谷垣禎一幹事長を中心に選対本部や組織運動本部の幹部が会議を開き、仲井真氏を最大限支援する方針を確認した。22日以降、茂木敏充選対委員長や谷垣氏らが相次いで沖縄を訪れ、てこ入れを図る。
 政府は20日、返還予定の米軍基地内で地元自治体による環境・文化財調査を可能にする新協定締結で米側と実質合意したと発表した。知事選前に基地負担軽減で実績を上げたい仲井真氏の意向を踏まえたもので、菅義偉官房長官は「沖縄の振興・発展に寄与する知事が選ばれることを期待している」と語った。
 ただ、沖縄では辺野古移設への抵抗感がなお強い。「世論調査などによれば、必ずしもわれに利ありという状況にない」。谷垣氏は21日の会議でこう語り、危機意識を隠さなかった。(2014/10/21-19:08)

4058チバQ:2014/10/21(火) 20:28:26
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141021ddlk44010370000c.html
選挙:別府市長選 自民党議員団、推薦巡り分裂 /大分
毎日新聞 2014年10月21日 地方版

 別府市議会の自民党議員団(9人)が20日、二つに分裂した。市議7人が脱退し、新会派「自民べっぷ」(代表、河野数則市議)を結成した。

 任期満了に伴う来春の別府市長選を巡り、自民党別府市連(会長、三ケ尻正友市議)が、元市議の長野恭紘(やすひろ)氏(39)の推薦を決めたのに反発したのが原因。自民党議員団は三ケ尻市議ら2人になった。

 同市長選には長野氏のほか、元国土交通省技官の春田義信氏(58)、「はとタクシー」社長の麻生(本名・梅野)雅子氏(54)の3人が自民党に推薦を申請していた。今回、新会派を結成した市議らは「特定の出馬予定者の推薦決定に反対する」と主張していた。

 同市議会の保守系議員は「自民党議員団」のほか「創政会」(3人)「勝政会」(2人)「行財政改革クラブ」(1人)の会派に現在も分かれており、今回さらに1会派が加わることになった。【大島透】

4059チバQ:2014/10/22(水) 20:52:34
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141022k0000m010149000c.html
福岡市長選:頭山晋太郎氏が立候補取りやめ
毎日新聞 2014年10月22日 04時00分

 11月16日投開票の福岡市長選に立候補を表明していた元政党支部長、頭山(とうやま)晋太郎氏(37)が21日、毎日新聞の取材に対し「立候補を取りやめる」と語った。頭山氏は22日に記者会見し立候補を断念した理由などを説明する予定。

 頭山氏は取材に「最後まで選挙を戦いたかったが、支援者との話し合いなどで総合的に判断した」と語った。これまで同市長選には頭山氏を含め7人が立候補を表明していた。【中山裕司、下原知広】

4060チバQ:2014/10/22(水) 20:53:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141022ddlk40010399000c.html
選挙:古賀市長選 新人・安松氏が出馬表明 「古賀駅周辺の再開発を」 /福岡
毎日新聞 2014年10月22日 地方版

 11月23日告示、30日投開票の古賀市長選に21日、無所属で新人の安松禧議(よしのり)氏(67)が立候補を表明した。

 市長選にはこれまで現職の竹下司津男氏(46)、前市長の中村隆象氏(66)、元県議の前田宏三氏(65)、前市議の松島岩太氏(46)、前市議の清原哲史氏(65)=いずれも無所属=の5人が出馬を表明している。

 安松氏はかつて造園業を営み現在はアパート経営。「JR古賀駅周辺を再開発し、商店街を整備したい。住みよい街づくりを目指す」と語った。【柴田種明】

〔福岡都市圏版〕

4061チバQ:2014/10/22(水) 22:16:28
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/local/fukuoka/20141022-OYS1T50021.html
古賀市長選 6人目の出馬表明
2014年10月22日
特集 地方選
 11月30日投開票の古賀市長選に、アパート経営の新人安松●議氏(67)が21日、無所属で立候補することを表明した。同市長選への出馬表明は6人目。

 安松氏は福岡農業高卒。報道陣に対し、JR古賀駅周辺の再開発や、青柳地区に新たな工業団地の整備を目指す考えを示した。そのうえで、「隣接する福津市や新宮町に比べ、古賀は元気がない。市民生活を向上させたい」と話した。

 同市長選には、現職の竹下司津男氏(46)、前市長の中村隆象氏(66)、新人で前市議の松島岩太氏(46)、前県議の前田宏三氏(65)、市議の清原哲史氏(65)が、無所属で立候補することを表明している。(※●は示に喜)

4062チバQ:2014/10/23(木) 20:53:23
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141023ddp001010004000c.html
選挙:福岡・熊本市長選、自民混迷 わだかまり、党内結束欠け 統一選の前哨戦、来月2日告示
毎日新聞 2014年10月23日 西部朝刊

 九州の3政令市のうち福岡、熊本両市長選が11月2日に告示される。来春の統一地方選の前哨戦と位置づけられ、自民党は存在感を示して弾みをつけたいところだが、両市長選とも党内の結束に欠け、政権与党としての求心力に不安を残す。一方、最大野党の民主党は自前候補を立てることもできず埋没気味だ。両党とも課題を抱えて選挙を迎えようとしている。投開票は同16日。【井川加菜美、取違剛、中山裕司】

 ◇民主は自前候補出せず
 自民党は福岡市長選で再選を目指す現職の高島宗一郎氏(39)の推薦を決めた。だが、もともと自民市議団内に「パフォーマンスばかりで議会への根回しもない」と高島氏批判が少なくなかった。こうした中、北嶋雄二郎氏(65)が反旗を翻し、市議を辞職して市長選への出馬を表明。亀裂が生じている。

 「党の決定には従うが、応援するつもりになれない」。熊本市長選でも、熊本県連の関係者は県連が推薦を決めた前県議の大西一史氏(46)へのわだかまりを口にする。

 政令市となって初の熊本市長選は、幸山政史市長(49)が4選不出馬を決め、大西氏ら3新人が出馬を予定している。大西氏は2002年の市長選で、自民などが支持する現職候補を破った幸山氏を支援し、自民党の勧告を受けて離党した経緯がある。

 今回、市議団は別の候補の擁立を模索したが、市幹部ら複数に断られ、「県議5期の実績がある勝てる候補」として大西氏への推薦を決めた。一部に「離党した人物の推薦は党員に対する背信行為」と不満がくすぶり、「一定の自民支持者が他に流れる」とも指摘されている。

 両市長選とも地域事情があるとはいえ、女性閣僚2人の辞任の影響も懸念される中、福岡県連関係者は「統一地方選を控え、一致団結して戦う姿勢を示してほしい」と困惑気味。共産党熊本県副委員長の松岡徹県議(70)は「自民の中には、消費増税などを強行した安倍政権に懸念を抱いている人もおり、統一選でも結束できない選挙が出てくる」とチャンスをうかがう。

 一方の民主党は、福岡市長選で独自候補を擁立できず、福岡県連は前市長の吉田宏氏(58)への自主的支援を選択。吉田氏側から要請はないが、勝手に支援することで存在感を示すのが精いっぱいだ。熊本市長選でも国会議員経験者ら10人近くに出馬を打診したが、次々と断られ自主投票を決めた。同日投開票の沖縄県知事選と那覇市長選も自前候補を出せない。

 熊本県連関係者は「支持率が回復せず、勝ち目がないので候補者が見つからない」と窮状を漏らす。前回衆院選福岡1区で落選した松本龍・元復興担当相は「党を一から立て直さないと大変なことになる」と危惧している。

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 ◇予想される顔ぶれ
【福岡市長選】

高島宗一郎(たかしま・そういちろう) 39 市長

吉田宏(よしだ・ひろし) 58 [元]市長

北嶋雄二郎(きたじま・ゆうじろう) 65 [元]市議

嶽村久美子(たけむら・くみこ) 64 [元]幼稚園教諭

大川知之(おおかわ・ともゆき) 37 NPO代表

金出公子(かないで・こうこ) 67 [元]市議

【熊本市長選】

大西一史(おおにし・かずふみ) 46 [元]県議

石原靖也(いしはら・やすなり) 60 [元]会社会長

下川寛(しもかわ・ひろし) 54 [元]市議

([元]は前職を含む)

4063チバQ:2014/10/23(木) 20:54:45
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141023ddlk45010401000c.html
選挙:延岡市長選の無効請求を棄却 高裁宮崎支部 /宮崎
毎日新聞 2014年10月23日 地方版

 今年1月の延岡市長選で落選した小田忠良・前市議会副議長(65)が県選管を相手取り、選挙の無効などを求めた訴訟で、高裁宮崎支部の田中哲郎裁判長は22日、請求を棄却する判決を言い渡した。

 判決で田中裁判長は「原告が選挙妨害で違法だと主張した行為や不作為は選挙規定に違反するとは認められず、選挙の自由公正の原則を阻害するものということもできない」などとした。【尾形有菜】

4064チバQ:2014/10/23(木) 20:57:51
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20141023-OYS1T50049.html
麻生副総理と関係修復、北橋氏自民単独推薦受け入れ
2014年10月23日
特集 地方選

北九州市長選への出馬を正式に表明した北橋市長(22日午後3時27分、北九州市役所で)
 北九州市長選を巡り、北橋健治市長(61)が自民党の単独推薦を受け入れた背景には、安倍首相に近く、国の財政を握る麻生副総理・財務相との関係を修復させたいとの思いがあった。人口減少が止まらず、福岡市との都市間格差が広がる中、政府・与党とのパイプづくりを望む地元経済界の声も決断を後押しした。

 受け入れ表明の翌日となった15日、小川洋・福岡県知事らと上京した北橋氏は、財務省で麻生氏と面会した。経済界が熱望する北九州市と山口県下関市を結ぶ関門海峡道路の早期実現を要望するためだった。

 出席者によると、麻生氏は小川知事と親しく言葉を交わした後、「北九州市(の道路に対する意向)はどうなの」と北橋氏に水を向けた。「副総理、よろしくお願いします」と頭を下げた北橋氏を前に、麻生氏は「北橋健治がねえ。そうか、そうか」と上機嫌だったという。

 実は北橋氏が市長就任後、麻生氏と言葉を交わしたのはこれが初めてだった。

 2人は中選挙区時代の1993年、衆院旧福岡2区で対決した旧敵だった。2007年の北九州市長選でも、民主党などの推薦を受けた北橋氏が、麻生氏が選対本部長を務めた自公推薦候補を破って初当選した。

4065チバQ:2014/10/23(木) 21:06:28
>>3833>>4034
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukuoka/news/20141023-OYTNT50004.html
小田町長の辞職勧告可決 川崎町汚職
2014年10月23日

辞職勧告決議案に起立して賛成する議員

川崎町議会は22日、本会議を開き、町発注の工事を巡って官製談合防止法違反や加重収賄容疑などで逮捕、起訴された町長の小田幸男被告(66)への辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。9月の否決から一転した。

 決議案は議会運営委員会が提案。3度の逮捕、起訴によって、町長の不在期間が長期化していることを問題視し、「潔くけじめをつけるべき」と辞職を求めた。

 本会議では、賛成派の議員が「今後も町長を務める意欲があるなら、一度身を引き、改めて選挙で信を問うべきだ」「首長の逮捕、起訴は町民の期待と信頼を裏切ったことになる」と指摘。反対派の議員からは「逮捕されて3か月たつが、まだ何も結果が出ていない」との声が上がった。

 議長と、加重収賄容疑などで逮捕、起訴された掛橋要一議員を除く15人で採決した結果、賛成9、反対6で可決。小田被告への辞職勧告決議案を巡っては、加重収賄容疑で逮捕された直前の9月16日にも議員提案されたが、賛成4、反対12で否決していた。

 辞職勧告決議に法的拘束力はない。町では、小田被告が最初に逮捕された7月19日以降、町長職の進退に関する意向は把握していないという。

 本会議後、井塚誠副町長は読売新聞などの取材に対し、「可決されたことを重く、真摯しんしに受け止めさせていただきたい」と述べた。議会から正式な報告を受けた後、小田被告に伝える手段を検討する考えを示した。

4066チバQ:2014/10/23(木) 21:07:14
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/122256
町長の辞職勧告一転可決 川崎町議会 「町民の信頼を裏切った」 [福岡県]
2014年10月23日(最終更新 2014年10月23日 00時29分)

 川崎町発注工事をめぐり官製談合防止法違反罪や加重収賄罪などで起訴された町長の小田幸男被告の辞職勧告決議案が、22日開かれた町議会(定数17)の本会議で可決された。決議案は9月16日の本会議では否決されたが、その後、小田町長が加重収賄容疑で再逮捕され、可決に賛成する声が増えていた。勧告に法的強制力はない。
 見月勧議長は本会議の冒頭、町長とともに町議の掛橋要一被告が加重収賄罪などで起訴されたことに触れ「町民のみなさまに心配、迷惑をかけたことを衷心よりおわびします」と述べた。
 辞職勧告決議案は議会運営委員会が提案。「町民の代表である町長が3度の逮捕に至りいずれも起訴された。不在が長期化しており、潔くけじめを付けるべきだ」として辞職を求めた。
 討論では「公共工事の指名において選挙協力した業者を優先して指名するなど公平公正とは真逆の独善的な町政運営を行った」「町民の期待と信頼を裏切った」との賛成意見の一方で、「取り調べでは何も結果が出ていない」と反対意見も出た。掛橋被告(欠席)と議長を除く15人で採決し、9人が賛成した。
 小田町長は7月19日、町発注工事の指名競争入札をめぐる官製談合防止法違反などの疑いで逮捕、8月26日に別の工事をめぐる同違反容疑などで再逮捕、9月16日に加重収賄容疑で再逮捕され、いずれも起訴された。弁護人によると3件とも否認しているという。
=2014/10/23付 西日本新聞朝刊=

4067チバQ:2014/10/24(金) 21:40:22
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/120854
連載【政令市の課題〜11・16熊本市長選】(1) 合併その後 中心部集中に不満も
2014年10月16日(最終更新 2014年10月16日 03時00分)
熊本市北区植木町のメロン栽培のビニールハウスで、台風に備えて補強をする小佐井敏成さん(左)
熊本市北区植木町のメロン栽培のビニールハウスで、台風に備えて補強をする小佐井敏成さん(左)
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 11月2日告示の熊本市長選の同16日投開票まで、1カ月に迫った。周辺町との合併を経て政令指定都市となり、県と同等の権限が与えられて2年半余り。70万都市の新リーダーを選ぶ戦いを前に、市政の課題を探る。
 台風19号が九州へ向け北上した11日、熊本市北区植木町轟地区。メロンやスイカのビニールハウスが所狭しと立ち並ぶ中を、生産者たちが慌ただしく設備の補強などに追われていた。
 「メロンは強風にあおられるとすぐに駄目になってしまう。ハウスの隙間は全てふさいでおかないと」。メロン農家の小佐井敏成さん(65)はハウスを一つ一つ見て回り補強を急いだ。
 旧植木町内に約2ヘクタールの農地などの土地を所有する小佐井さん。2012年4月の熊本市の政令市移行に伴い旧植木町内も都市計画区域に組み込まれ、所有地は全て、市街化を抑制し自然環境を守る「市街化調整区域」となった。住宅など新たな建築が厳しく制限されるため、「資産価値が下落し、土地を担保にした資金の借り入れが難しくなった」と顔をしかめる。
 ハウス栽培は高額の設備投資が必要で「台風でビニールが損壊してしまったら、修理代の工面が大変」と不安を口にした。
   ◇    ◇
 熊本市は10年、政令市移行を見据え、都市機能を市中心部に集約し、病院や商業施設が集まる市内各地の拠点地区との間を公共交通で結ぶ「多核連携型コンパクトシティ」の実現を打ち出した。富合、植木、城南の旧3町内の大部分を市街化調整区域に指定したのは、その延長線上にある。
 旧富合町の江口薫さん(64)も、マンションの建設計画を進めていた所有地が市街化調整区域となり、計画が頓挫したという。「合併のうまみを全て市中心部に吸い上げるつもりなのか」。市中心部と周辺部の発展に差が広がる懸念から、不信感をあらわにする。
   ◇    ◇
 市は市街化調整区域内で建物を建てやすくするため、一部で制限を緩和している。また旧3町では、上下水道や道路整備など10年間で総額約660億円を投資する計画を進める。今月1日には、旧城南町に地元農産品を販売する物産館を開業させた。
 ただ、こうした旧町への配慮に地元から不満も漏れる。物産館は売り場面積が約250平方メートルと狭く「期待はずれ」の声。旧植木町に計画中の同様の物産館建設も、小佐井さんは「場所の選定などに、地元農家の意見が反映されていない」と、合併や政令市移行で、行政と市民の距離が遠くなったと感じている。
 来年4月からは、合併後5年間据え置かれていた都市計画税や事業所税が、旧植木、旧城南両町の市民にも新たに課税され、「合併のメリットが感じられない」との不満が、さらに高まることも予想される。
 政令市実現の礎となった旧町との一体的な発展を目指した熊本市。その実現と市民の理解は、まだ途上にある。
=2014/10/16付 西日本新聞朝刊=

4068チバQ:2014/10/24(金) 21:40:43
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/121087
連載【政令市の課題〜11・16熊本市長選】(2) 公共交通網 見直し議論は進まず
2014年10月17日(最終更新 2014年10月17日 03時00分)
JRからの乗り換え客が並び、「積み残し」が生じた熊本市電の新水前寺駅前停留所=15日朝
JRからの乗り換え客が並び、「積み残し」が生じた熊本市電の新水前寺駅前停留所=15日朝
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 濃茶のつややかな車体に、秋晴れの空が映った。3日、熊本市交通局で開かれた新型市電「COCORO(こころ)」の出発式。JR九州の豪華寝台列車をデザインし、COCOROも担当した水戸岡鋭治さんらがテープカットし、華やいだ雰囲気に包まれた。
 「(COCOROが)走ることで熊本の魅力を引き立てる」。幸山政史市長は期待を込める一方で、「市電には(満員で客が乗れない)積み残しなど、課題の指摘も強まっている」と語り、市内の公共交通見直しの必要性も強調した。
 市電は九州新幹線全線開業などを追い風に4年連続で乗客数を伸ばし、13年度は1089万人に達した。とはいえラッシュ時に頻発し、利用者からの不満が出ている「積み残し」に、今のところ抜本対策はない。
 15日午前8時前、新水前寺駅前停留所では、市中心部に向かう満員電車を20人あまりが見送った。JRから乗り換えた会社員男性(57)は「雨が降ればもっと混雑する。座席が多い車両を増やしてほしい」といらいらを募らせた。
   ◇    ◇
 「みんながバスじゃなくて車に乗れば、二酸化炭素が増えて地球が温暖化します。でもバスのお客さんは年々減っています」。田迎小(同市南区)で8日に開かれたバスの乗り方教室で、市の担当者が3年生に熱心に利用をPRした。
 乗客数が伸びている市電とは対照的に、熊本都市圏の路線バス利用者はピークの1億1千万人(1967年)から約3100万人(2013年)にまで激減している。11月まで計6校で開かれる教室には、「未来の乗客を増やす」との切実な願いを込め、民間バス会社と市営バスも車両を出して協力している。
   ◇    ◇
 利用増の市電、利用減のバス、加えて恒常化する市内幹線道路の渋滞。市発展のために交通網の整備は待ったなしで、市が公共交通再編に力を入れているのはそのためだ。市は18〜20年度を目標に、市電や市街地を走るバス路線を「幹」とし、郊外を走る「枝」のバスから乗り換えるネットワーク化を構想する。
 ただ「乗り換えには屋根付きの拠点が何カ所も必要で、整備費負担は困難」(バス会社幹部)と構想実現にちゅうちょする声もあり、議論は停滞気味。結果として、市主導のバス各社の競合路線再編も進んでいない。好調の市電も年9億円超の赤字を一般会計から穴埋めしているのが実情だ。
 公共交通の活用を提唱しているNPO法人「くまもとLRT市民研究会」の広瀬賜代(たまよ)理事長は、「環境に優しい市電を活用しながら、バス会社の経営体力があるうちに、公共交通再編を急ぐべきだ」と求めている。
=2014/10/17付 西日本新聞朝刊=

4069チバQ:2014/10/24(金) 21:41:11
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/121310
連載【政令市の課題〜11・16熊本市長選】(3) 職員倫理 組織の緩み どう克服
2014年10月18日(最終更新 2014年10月18日 03時00分)
熊本市役所に近い繁華街の路地。代行運転を利用する市民は多いが、市職員は事実上、利用を禁止されている(写真の一部を加工しています)
熊本市役所に近い繁華街の路地。代行運転を利用する市民は多いが、市職員は事実上、利用を禁止されている(写真の一部を加工しています)
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 10月最初の週末の午後10時。熊本市最大の繁華街・下通近くの路地に、酔客を呼び込む運転代行業者の姿があった。「市の職員さんもいいお客さんですよ。あ、これって言っちゃだめなんでしたっけ」。大型駐車場そばで待機していた40代の運転代行業男性は、急に声を潜めた。
 政令市移行後、職員の飲酒運転絡みの懲戒処分が相次いだ熊本市。昨年8月には、代行運転で帰宅中に業者と口論になり、途中から自分で飲酒運転した事件の発覚を受け、幸山政史市長は「飲酒場所近くに車を持ち込ませないことを全庁的に徹底する」と宣言した。事実上の“代行運転利用禁止令”だが、宣言から1年以上が過ぎ、この代行業者の固定客の市職員は、頻繁に利用しているという。
 「酒を飲んで気が大きくなっているのか、『(禁止令は)俺には関係ない』と堂々と言い放つ時もあります。われわれ業者は助かりますが、規律に抵触するのなら複雑な気持ちです…」
   ◇    ◇
 2013年度の懲戒免職対象者は、熊本市(職員約6400人)では、飲酒運転や公金着服なども含めて5人に達し、同じ政令市の北九州市(同8300人)の2人や、福岡市(同9600人)の6人と比べても割合は多い。
 トップとして、不祥事が表面化するたびに減給などで責任を取ってきた幸山市長は「組織としての問題、あるいは緩みが中堅の職員の不祥事につながっているのかもしれない」(昨年5月の記者会見)と危機感を募らせてきた。
 10年4月に職員倫理意識の向上を図る「コンプライアンス推進室」を設置し、綱紀粛正に力を入れているが、効果を上げているとは言い難い。なし崩し的な代行運転利用禁止令への違反疑いについて、同室の岡健児室長は「規律を破った職員がいるとの報告は上がっていないが、証言があるのなら再度、徹底を指導したい」と話す。
   ◇    ◇
 14年度は懲戒免職の発表はないが、7月に固定資産税の課税ミスが発覚した際には、「職員の緩み」の一端が如実に表れた。
 会見した担当局の職員は「政令市移行後、長年業務に携わっていた職員が別々の区役所に分散したのが原因」と、責任を棚上げするように釈明。これに対し幸山市長は後日、「区制移行は分かっていた。理由にならない」と指弾した。
 市は、懲戒処分の対象者となるケースが多い40代以上を対象に倫理研修を今年7月にスタートさせるなど、職員の資質向上にさまざまな手を打っている。しかし繰り返されてきた不祥事で失った市民の信頼を、取り戻す道のりは険しい。
=2014/10/18付 西日本新聞朝刊=

4070チバQ:2014/10/24(金) 21:41:25
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/121615
連載【政令市の課題〜11・16熊本市長選】(4) 子育て 厳しさ増す保育事情
2014年10月20日(最終更新 2014年10月20日 03時00分)
小学生の長男と長女を見送った後、次女を抱きかかえて出勤する西岡裕子さん
小学生の長男と長女を見送った後、次女を抱きかかえて出勤する西岡裕子さん
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 秋の冷え込みが強まった10月の朝、熊本市中央区のマンションの一室で張りのある声がこだました。「いってらっしゃい。気をつけてね」。3人の子を育てる住人の医師西岡裕子さん(40)にとって、出勤までの時間はまさに“戦場”だ。
 小学生の長男(11)と長女(9)を学校に送り出し、それから15分もたたないうちに、認可外保育所に預ける次女(4)を抱いて家を飛び出した。
 勤務先の病院で仕事を続けるため、次女だけでなく上の2人も認可外保育所に預けた。「認可保育所に預けるための市への手続きや、入所待ちをする余裕はなかった」という。1人当たりの保育料は月額で平均約5万円。「認可外は預かり時間延長など融通が利くが、延長料も発生するので正直きつい」と打ち明ける。
 熊本市は2012年度以降、認可外保育所の入所者1人につき月額4千〜1万8500円を助成する制度を設けているが、この制度は西岡さんには適用されない。認可保育所への申請手続きをしていない人は、助成の対象外となるためだ。
   ◇    ◇
 「育児休暇が間もなく終わり、子どもを預けないと働けない」「親に子どもの世話を頼めない」
 認可保育所の入所申請手続きを受け付ける熊本市内の各区役所窓口には、保護者の切実な声が届く。
 市保育幼稚園課によると、政令市に移行後、保護者の就労や病気など認可保育所の入所要件を満たしているのに、定員超過などで入れない市内の待機児童(乳幼児)数は増加傾向にある。今年4月1日現在の待機児童数は319人で、前年同期より139人増えた。
 さらに、待機児童には市が紹介した保育サービスを断って保育所の空きを待つ人の子どもは含まれておらず、こうした子どもを含めた未入所者数は1312人に膨れ上がるという。
   ◇    ◇
 市保育幼稚園課は、待機児童数などの増加の要因として、女性の就労率上昇や核家族化の進行を挙げる。
 状況の改善に向け、市は、民間の認可保育所2施設の開設や既存保育所の増改築、待機児童が多い3歳未満の子どもを中心に小規模保育の運営支援事業などを計画。2015年度中に受け入れ人数を320人分増やす方針だ。しかし、多くの乳幼児が等しく保育を受けられる状況には届かないとみられ、同課は「地道に対応していくしかない」と強調する。
 熊本学園大社会福祉学部の伊藤良高教授(保育制度・経営論)は「乳幼児の数や保護者の要望は地域や地区によって異なり、変化もする。行政は弾力的に施策を展開していくことが望ましい」と提言する。
=2014/10/19付 西日本新聞朝刊=

4071チバQ:2014/10/24(金) 21:42:38
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/121617
連載【政令市の課題〜11・16熊本市長選】(5) 中心市街地活性化 拭えぬ将来への不安
2014年10月20日(最終更新 2014年10月20日 03時05分)
上通アーケードを歩く熊本市中心商店街等連合協議会の武本純一会長。「中心街の魅力アップに取り組みたい。そのためには行政の協力が必要だ」と語る
上通アーケードを歩く熊本市中心商店街等連合協議会の武本純一会長。「中心街の魅力アップに取り組みたい。そのためには行政の協力が必要だ」と語る
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 焼きナスに空揚げ、ベトナム料理…。「おいしいですよー。食べていって」。飲食店が出したブースから活気ある声が飛び、近くに設置したテーブルには出来たてを味わう家族連れの笑顔が広がった。
 上通や下通といった西日本最大級のアーケード街を擁する熊本市の中心市街地。その一つ、銀座通りで催された「城下町くまもと銀杏(ぎんなん)祭」(11日)は、普段は昼夜問わず車が行き交う通りを年に1度、歩行者天国にするイベントだ。10回目を迎えた今年も、中心街のにぎわいは健在に見えた。
 「普段も中心街に来てほしいとの思いでやっているが…」。銀杏祭を主催する市中心商店街等連合協議会会長の武本純一さん(60)は、手応えを感じながらも一抹の不安が心によぎる。
 人口減、進む高齢化と少子化、大型郊外店の相次ぐ進出などで今後、劇的な売り上げアップは望めない。また、中心街周辺には大型バスを数十台止められる駐車場がなく、観光客が中心街を訪れる機会を奪っているという。
   ◇    ◇
 武本会長が肌感覚で実感する不安は、データにも現れている。
 熊本市などが昨年10月に実施した中心街26地点の通行量調査で、平日と日曜の2日間で計60万5448人となり、前年度比4・43%減。稼ぎ時の日曜だけみると、同6・19%も減っていた。中心街全体の1階の空き店舗率も悪化傾向だ。2013年度の市調査での空き店舗率は7・8%。04年度の2・5%から伸びた。
 懸念材料はまだある。下通アーケードにあったスーパー「ダイエー熊本下通店」は今年5月に閉店。来年2月末には桜町地区の再開発のあおりを受け、県民百貨店も閉店することになった。ダイエー跡地に建設される商業施設は、開業までに約2年かかる見通しだ。
   ◇    ◇
 街のにぎわいを持続できるか、という将来への不安。市は活性化策として銀杏祭の事業費補助のほか、商店街などとともに自ら主催者側に入り、中心街の道路を会場に大道芸や音楽を楽しめる「STREET ART−PLEX」や、熊本城周辺と中心街でイベントを開催する「城下町大にぎわい市」といったイベントを開き、集客増を図る。
 ただ、こうしたイベントが恒常的な集客増につながっているのか、市側も測りかねているのが実情だ。
 市商工振興課の担当者は「一過性ではなく、持続的なにぎわいづくりの方策を市も考えないといけない」と課題を挙げる。
 武本会長は強調する。「街に足を運んでもらう仕掛けを考えるのは私たち。市はそうした声に耳を傾け、一緒に考え、もっと動いてほしい」
=2014/10/20付 西日本新聞朝刊=

4072チバQ:2014/10/24(金) 21:43:18
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/121812
連載【政令市の課題〜11・16熊本市長選】(6) 都市間競争の戦略は MICE整備
2014年10月21日(最終更新 2014年10月21日 03時00分)
再開発事業が計画されている桜町地区。左は県民百貨店、右は熊本交通センター
再開発事業が計画されている桜町地区。左は県民百貨店、右は熊本交通センター
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 九州産交ホールディングス(HD)が再開発事業を計画する熊本市中心部の桜町地区。今月半ばの昼、再開発エリア内にある県民百貨店6階のリビング用品売り場は、常連客の女性たちで、にぎわっていた。
 「店じまいが伝わってからは、なじみ客がひっきりなしに来てくれています」。前身の「岩田屋」時代の約30年前から売り場に立つ女性販売員(58)は忙しそうに話す。県民百貨店は、再開発事業に伴い来年2月末に閉店し、建物は取り壊される。跡地には、バスターミナルや市の大型コンベンション(MICE=マイス)施設などが入る再開発ビルが建設される計画だ。
 ビル内には商業施設も整備されるが、同百貨店の再出店はかなわなかった。
 女性は繊維メーカーの派遣社員。別の系列店での仕事を希望しているが、まだ明確な返答はない。一般の求人には年齢がネックで厳しく、閉店発表から2カ月たった今も再就職先は決まらず、不安を抱く。
    ◇  ◇
 「民間主体ではなかなか(再開発事業が)動かなかったので、行政も一緒にやろうと決断した」
 15日夜、熊本市であった幸山政史市長の公約検証集会。市長は、九州産交HDが再開発ビルの建設計画を公表した2007年1月から4年後に、MICE施設の整備を同社に要請した経緯をあらためて説明した。
 事業への市の支出額は、MICE整備費と再開発事業への補助金も含め約400億円と見込まれる。小中学校運営やスポーツなどの市の年間教育予算(14年度、262億円)の1・5倍に匹敵する。資材費の高騰を受け、当初想定よりも規模を小さくして支出額が増えるのを抑制するが、「最大3千人収容」の看板は維持する方針という。
 市MICE推進室の興梠研一室長は「10年間で587億円の経済波及効果があり、費用対効果は大きい」と強調する。だが長崎市など九州内で同様の施設建設計画は相次ぎ、都市間競争の激化で「効果の見通しは甘い」との指摘も上がる。
    ◇  ◇
 都市間競争の背景には、将来の人口減少社会がある。人口増が見込めない中で、都市発展の持続は吸引力をいかに高めるかにかかる。隣の政令市の福岡市は、国家戦略特区である「グローバル創業・雇用創出特区」の指定を受け、「イノベーションの街」とのビジョンを明確化する。
 熊本市のMICE整備も「国内外から選ばれる都市づくり」の一環だ。「桜町に近い熊本城を生かしたオンリーワンのもてなしで、幅広く集客を図る」との将来戦略を描く。
 ただ、幸山市長の公約検証会議でも、MICE整備について「市民への説明が足りない」との批判の声があった。市の将来像をめぐる論議は、まだこれからだ。
=2014/10/21付 西日本新聞朝刊=

4073チバQ:2014/10/24(金) 21:44:25
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/122052
連載【政令市の課題〜11・16熊本市長選】(7) 県全体のリーダーに 自治体連携
2014年10月22日(最終更新 2014年10月22日 03時00分)
改修工事のために、9月から休館している熊本市中央区の市立図書館
改修工事のために、9月から休館している熊本市中央区の市立図書館
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 「やっぱり、子ども向けの絵本が少ないな」。9月初め、熊本市中央区のくまもと県民交流館パレア内の図書貸し出しコーナー。同区の小学校で読み聞かせボランティアをしている薬剤師女性(47)は、何冊かの本を棚から取り出しながら困惑した表情を見せた。
 自宅近くの市立図書館は改修工事で9月から半年間休館。同じ中央区内の県立図書館は、7月から9カ月間の改修工事に入っており、パレアに通うしかなくなった。だが蔵書数は1万1千冊。50万冊を超える両館との差は歴然で、子どもの年齢や季節に合わせた本を探すのが難しいという。
 「工事は、ずらせなかったのでしょうか」。女性は率直な疑問を投げかける。
    ◇  ◇
 市立図書館によると、県立図書館の改修工事計画を知ったのは今年1月。両館とも国の期限付き経済対策「地域の元気臨時交付金」を財源にした大規模工事計画をすでに固めており、工期を短縮したり、ずらしたりはできなかったという。緒方公(ひろし)市立図書館長は「予算編成前に話し合っていれば、工事の取りやめなどの対応ができた」と話し、連携不足を認める。
 政令市となり、県と同等の権限が与えられた熊本市。そのためなのか、自治体同士として県と市の連携がうまくできなかった例は、ほかにもある。
 市内バスへのICカード乗車券導入をめぐる2009年9月からの議論には、県と市も参加し、国が推奨する全国で使えるカードの導入を模索した。しかし市は昨年6月、バス事業者の意向をくんで導入コストの安い地域限定カード容認を表明。県と市が財政負担してカードの利便性向上を図ることになり、蒲島郁夫知事が今年6月の県議会で「じくじたる思いがある。心よりおわび申し上げる」と陳謝する事態になった。
 県の担当者は今も「県と市が連携すれば、バス事業者との調整はうまくできたのでは」と悔しがる。
    ◇  ◇
 政令市移行後、地下水保全や水銀を使わない「水銀フリー社会」実現などでは、歩調を合わせてきた県と市。それぞれのトップによる政策連携会議も毎年開く。6月に行われた今年の会議後の記者会見で、蒲島知事は「政令市が発展し、その利益が県全体に及ぶウィンウィン(相互利益)の関係が必要だ」と強調した。
 特に蒲島知事は道州制導入に積極的で、将来の九州の州都を担う存在としての熊本市の役割も期待する。
 県人口の4割以上を占める県都。経済、文化、暮らし、福祉、防災といったあらゆる面で県内自治体のリーダー役となり、さらに九州全体をもにらんだ都市づくりが求められている。新市長は、そのかじ取り役としての重責を負う。
 =おわり
=2014/10/22付 西日本新聞朝刊=

4074チバQ:2014/10/27(月) 23:47:55
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/123100
【攻防 プレ統一選九州】福岡市長選 現職か否か6人混戦
2014年10月27日(最終更新 2014年10月27日 23時19分)

 26日夜、福岡市で開かれた高島宗一郎市長の政治資金パーティー。「存在感のあるリーダー都市になる」。市の成長戦略を立て板に水のように説明する高島氏。続けてあいさつした麻生太郎副総理は「あんなうまいプレゼンの後でやらされる政治家は結構、しんどい」とおどけてみせた。会場はどっと沸いた。
 地元民放のアナウンサー出身。朝の情報番組の顔から、150万都市の市政トップへ駆け上がったのは4年前。「行政の素人」の生命線は発信力だ。市をPRする仮想行政区「カワイイ区」を創設し、屋根のない2階建てバスも導入した。東京、米シアトル、英ロンドン。公務出張で飛び回り、「出張が多すぎる」(市議)との批判も意に介さない高島氏。11月16日投開票の市長選で再選を目指す。
 2010年の前回選挙で支援を受けた麻生氏との太いパイプで、安倍晋三首相との関係も「良好」(側近)。3月には、創業と雇用創出を促す国家戦略特区の指定を取り付けた。
 今月16日から、街頭活動を始めた。24日、JR博多駅前では女性ら5人から記念撮影を求められた。「知名度は十分」。陣営幹部は顔をほころばせる。
      ◇
 そんな高島氏だが、自民党の推薦を得たのは14日、告示まで3週間を切ってからだった。一部市議や県議団の間に「地元軽視」と不満が根強く、推薦手続きに曲折があったからだ。9月には、市議の北嶋雄二郎氏が出馬を表明し、不協和音を露呈。市議OBは「市議も県議も、全然動いとらん。麻生氏の“重し”にも限度がある」とこぼす。
 新たな懸案は、ここにきて政権基盤の揺らぎ。「政治とカネ」の問題で女性2閣僚が辞任。風向き次第では、政権との蜜月関係が、裏目に出る恐れもある。
 11月2日の告示まで1週間。「政権は強い時も弱い時もある。自分たちが盤石にしておかないと」。高島氏は気を引き締めるが−。この日、千席用意したパーティー会場には、空席もあった。
      ◇
 一方、返り咲きを狙う前市長の吉田宏氏は、自民支持層の切り崩しを狙う。「女性の活力を生かす安倍政権の考えは素晴らしい」。26日、市内の繁華街でマイクを握り、こう訴えた。
 前回と前々回の市長選で民主党推薦を受けた吉田氏は今回、党勢が低迷する民主党と距離を置く。元自民国会議員の秘書や一部の市OBも事務所に陣取り、街頭や集会で繰り返す言葉は「責任ある市政を取り戻す」。12年衆院選で自民が掲げた「日本を取り戻す」というキャッチコピーを連想させる戦術。「自民支持層にも支持を広げたい」(関係者)との思惑がにじむ。
 複雑な立場にあるのが民主党だ。党県連は「自主的支援」を決めているが、市議団幹部は「民主の看板が邪魔になる」。事務所への出入りすら控えている市議たちは声をそろえる。「最後まで勝手連ですよ」
 影を潜める政党対決。計6人が名乗りを上げた前哨戦は「現職か、否か」の様相だ。

 ■立候補予定者
 高島宗一郎39 市長    無現
 吉田宏58 前市長   無元
 嶽村久美子64 団体代表  無新
 大川知之37 NPO代表 無新
 金出公子67 元市議   無新
 北嶋雄二郎65 元市議   無新
=2014/10/27付 西日本新聞朝刊=

4076チバQ:2014/10/28(火) 21:19:54
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141028ddm003010076000c.html
クローズアップ2014:沖縄知事選30日告示、来月16日投開票 普天間、正面から問う 保守分裂で構図複雑化
毎日新聞 2014年10月28日 東京朝刊


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 任期満了に伴う沖縄県知事選(11月16日投開票)が30日告示される。3選を目指す仲井真弘多(ひろかず)知事(75)が知事選の候補予定者としては初めて、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を推進する立場を明確にしたことで、争点がこれまでになく鮮明になっている。一方で、保守分裂で、選挙戦の構図は複雑化した。政府は選挙結果に関わらず移設を進める方針で、選挙後を見越して動いている。

 「翁長さんは辺野古移設に反対しているが、世界一危険な普天間飛行場はどうするのか。放っておくという意味か」。今月17日、那覇市で開かれた知事選立候補予定者4人の公開討論会。仲井真氏は、前回知事選で自身の選対本部長を務め、辺野古移設反対を訴えて対抗馬となった翁長雄志(おながたけし)前那覇市長(64)にただした。

 「危険な普天間の移設先は沖縄しかないという認識そのものが間違っている」。翁長氏はそう反論し、かつての「盟友」同士は激しいつばぜり合いを見せた。翁長氏は今月21日の政策発表では、仲井真氏が辺野古移設に向けた政府の埋め立て申請を承認したことについて「あらゆる手法を駆使して辺野古に新基地は造らせない。手続きに法的な瑕疵(かし)がある場合は取り消しが可能で、十二分にありうる。埋め立て承認の撤回も選択肢の一つだ」と明言した。

 翁長氏は、自民党県連幹事長を経て那覇市長在任中の11年前に出版した自著に「沖縄県の心が(保革の)二つに割れていては沖縄問題は解決しない」と記した。その持論を体現するように、知事選では自民党を除名された那覇市議と共産、社民など革新が支援する「保革共闘」の態勢が整った。

 だが、事情は単純ではない。移設が争点となった1998年以降の知事選で革新は4連敗している。経済界の一部からも出馬待望論が出ていた翁長氏は、「勝てる候補」を見つけられなかった革新にとって「渡りに船」だった。しかし、かつて革新側に推された大田昌秀元沖縄県知事は「保守本流を自負する人物にくみする革新には失望した」と痛烈に批判する。「革新の『終わりの始まり』になる」(労組関係者)との見方もあり、陣営は決して一枚岩ではない。

 一方、自民の推薦を受ける仲井真氏。過去2回の知事選では基地問題を前面に出さずに争点化を避ける傾向もあったが、今回は「普天間問題の現実的な解決の方法として一番早い」として辺野古移設推進を訴え、政府との協調による沖縄振興を強調する。

 だが、移設反対を主張する公明党県本部は「見解を異にするので推薦は困難」として自主投票を決め、知事選では2002年から続いてきた自公協力が崩れる結果を招いた。

 経済界も混乱している。県建設業協会の政治団体には仲井真、翁長両氏のほか、普天間移設を県民投票に問うとする元郵政担当相、下地幹郎氏(53)の3人から推薦願が出された。

 「仲井真推薦、下地支持」の結論になったが、下地米蔵会長は「3氏とも業界のために一生懸命やってくれたことは誰もが理解している」とそれぞれへの配慮をのぞかせた。ある経済団体の代表は「これまでにない戦いの構図に企業の多くが対応に苦慮している」と語る。

 知事選には辺野古埋め立て承認の撤回を主張する元参院議員の喜納昌吉(きなしょうきち)氏(66)も出馬を表明している。【佐藤敬一】

4077チバQ:2014/10/28(火) 21:20:16
 ◇政府、視線は選挙後 手続き着々…負担軽減策も
 政府は日米関係の重要性をふまえ、選挙結果に関わらず辺野古への移設を進める方針だ。選挙後を見すえ、手続きを進めると同時に、負担軽減策にも手を緩めない硬軟両様の構えをとっている。

 「昨年12月に仲井真知事から埋め立て承認を受けた。わが国は法治国家だ。関係法令に基づいて既に判断が示されている」。菅義偉官房長官は22日の記者会見で、辺野古移設に必要な埋め立ては承認済みとして、移設の是非は知事選の争点になりえないと強調した。そのうえで、移設に反対する翁長氏について「どういう形で普天間の危険除去をするのか県民に説明する義務が当然ある」とけん制した。

 政府は移設反対派の新知事が誕生しても、実際には埋め立て承認の撤回は困難と見ている。公有水面埋立法は埋め立て承認の撤回を想定しておらず、規定がない。政府関係者は「明確な法的瑕疵がないかぎり、撤回はできない」と話す。

 知事に当選した場合には承認撤回もありうるとする翁長氏に対し、防衛省幹部は「法令に基づいた知事の承認を政治的な思惑で変更すれば、行政権限の乱用だ」と反論する。仮に県が承認を撤回しても、国が撤回の取り消しを求める行政訴訟を起こせば勝訴できるという指摘だ。

 安倍晋三首相は9月の内閣改造で、菅氏に沖縄基地負担軽減担当相を兼務させ、官邸主導で辺野古への移設を進める体制を強化した。菅氏は就任早々、沖縄入りし、普天間の5年以内の運用停止を19年2月までに実現すると明言。普天間に配備されている垂直離着陸輸送機オスプレイの県外への訓練移転検討を表明するなど、負担軽減策をアピールしている。

 推進派の仲井真氏を後押しする意味もあるが、推進、反対いずれの知事になった場合でも県民の理解を得るためには負担軽減策は不可欠だ。ただし、実質的な負担軽減がどこまで実現するかは不透明な面もある。

 反対派の知事が誕生した場合、埋め立て承認とは別の手続きを巡って、工期が遅れる可能性もある。防衛省は9月、辺野古沿岸部の埋め立て工事の工法を一部変更する申請を県に届け出た。名護市管理の漁港などについて、移設に反対する稲嶺進市長から使用許可を得られないためだ。県は可否をまだ判断しておらず、防衛省幹部は「承認が得られないと工期が遅れる」と話している。【木下訓明、飼手勇介】

4078チバQ:2014/10/28(火) 22:14:55
http://www.nishinippon.co.jp/feature/fukuoka_city_election/article/123337
【攻防 プレ統一選九州】熊本市長選 市民党の看板争い激化
2014年10月28日(最終更新 2014年10月28日 03時00分)
 「延べ千数百人の市民から意見をうかがって政策をまとめ上げました」
 11月16日投開票の熊本市長選に立候補を予定する大西一史氏は25日、後援者会合で市長選公約を説明した。配布資料には「大西=市民」「市民と会話し、市政を動かす」「市民が私のシンクタンク」。随所に「市民」の文字をちりばめた。
 自民党の推薦を受けたが、自分は「市民党」−。そんな大西氏のこだわりは、政策協定締結に向けた自民党との調整でもうかがえたと関係者は証言する。「自民色が出らん方がよかと思うでしょ」。党側が冗談っぽく水を向けると、大西氏は一度否定した後、本音を口にした。「ちょっとですね」
      ◇
 12年前の市長選。自民、公明などが推薦した現職に、自民党を離党した県議の幸山政史氏が挑戦し、大方の予想を覆して勝利した。原動力は無党派層だった。当時、自民党県議2期目だった大西氏は幸山氏を支援して離党したが、その後の県議選では草の根選挙で3期連続当選。無党派層の底力は肌で知っている。「自民党を名乗る方がマイナス」。大西氏周辺は断言する。
 とはいえ、自民党に推薦を申請したのは当の大西氏。今月上旬、自民系の業界団体関係者との意見交換会では「私のような一個人がお話しできるのは、自民党の推薦をいただけるから」と頭を下げた。
 ただ、「市民党」と「自民党」の使い分けには、古参の支持者から不満も漏れる。「政党に寄らないと言っていたのに、自民の推薦を受けるのはつじつまが合わない。今回は支援するか迷っている」
      ◇
 「保守系」を自任する石原靖也氏も「市民党」が売りだ。政党推薦を求めない姿勢を前面に出して、大西氏との違いを鮮明にする戦略に余念がない。26日の総決起集会では「政党の影響を受ける市政運営はフェアじゃない。市民の力で新しい熊本市をつくるかどうかの分かれ道だ」と訴えた。
 やはり頼みは無党派層。かつて実行委員長を務めた市有数のまちづくりイベントで知り合った若者たちから支援の輪を広げようと、事務所開きではDJの音楽に合わせて体を揺らし、親近感をアピールした。
 市議6期目だった下川寛氏は、市職員時代も含めて27年間市政に携わった経験を強調し、「広く市民の意見を取り入れた市政運営を」と、支持者へのあいさつ回りなどを重ねている。
 政令市として初めて迎える市長選。11月2日の告示前から「市民党」の看板争いが激しくなっている。
 ■立候補予定者
 大西一史46 元県議   無新
 石原靖也60 元会社会長 無新
 下川寛54 元市議   無新
=2014/10/28付 西日本新聞朝刊=

4079チバQ:2014/10/29(水) 22:27:51
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141029ddp001010005000c.html
選挙:沖縄県知事選 保守分裂、辺野古争点 あす告示
毎日新聞 2014年10月29日 西部朝刊

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設が最大の争点となる沖縄県知事選は30日告示される。3選を目指し、移設推進を訴える仲井真弘多(なかいまひろかず)知事(75)▽辺野古移設に反対する翁長雄志(おながたけし)前那覇市長(64)▽移設を県民投票に問うとする下地幹郎(しもじみきお)元郵政担当相(53)▽知事の辺野古埋め立て承認撤回を主張する喜納昌吉(きなしょうきち)元参院議員(66)−−の4氏が立候補を表明している。投開票は11月16日。

 今回知事選は初めて保守が分裂し、従来の「保守対革新」の構図が崩れた。

 仲井真氏は自民の推薦を受ける。翁長氏は共産、生活、社民、地域政党沖縄社会大衆や自民を除名処分となった那覇市議らが支援する。下地氏は地域政党そうぞうと維新県総支部が支援。喜納氏は出馬を巡り民主を除名処分となった。

 2006年、10年の知事選で仲井真氏を推薦した公明県本部は辺野古移設に反対しており、今回は自主投票で臨む。民主も自主投票を決めた。

 昨年末に辺野古の埋め立てを承認した仲井真氏は「普天間飛行場の一日も早い危険性の除去が必要。辺野古移設は現実的で具体的な解決方法だ」と訴える。翁長氏は「地元の理解を得られない移設の実現は事実上不可能。埋め立て承認の取り消しや撤回も選択肢の一つとして新基地建設に反対する」と主張している。

 下地氏は「県民投票で安倍晋三首相に沖縄の民意を示すことができる」と強調する。喜納氏は「辺野古移設阻止には埋め立て承認撤回以外に方法はない」と訴えている。【佐藤敬一、比嘉洋】

4080チバQ:2014/10/29(水) 23:05:18
http://www.sankei.com/politics/news/141029/plt1410290020-n1.html
2014.10.29 15:00
【沖縄知事選あす告示】
普天間基地、現実的「辺野古」移設の仲井真氏か、“固定”招きかねぬ原理主義「県外」固執の翁長氏か 





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沖縄県知事選の焦点となる米軍普天間飛行場=同県宜野湾市
 沖縄県知事選は30日に告示、11月16日の投開票まで繰り広げられる。焦点は米軍普天間飛行場(同県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題だ。立候補を予定している4人の主張と選挙の構図を検証してみた。

最大の目的は「危険性の除去」

 出馬を表明しているのは、3選を目指す現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏(75)、前那覇市長の翁長雄志(おなが・たけし)氏(64)、元郵政民営化担当相の下地幹郎(みきお)氏(53)、元民主党参院議員の喜納昌吉氏(66)の4人だ。

 「普天間返還合意から18年たっても解決できないのは沖縄県の恥だ」

 9月中旬、仲井真氏は離島の保守系市議らと面会した際、ふっきれたように語り、こうも強調した。「基地問題で何でも反対という政治に終止符を打ちたい」

 佐賀県唐津市で全国知事会議が開催された7月15、16両日中には、会議の合間を縫って佐賀県の古川康知事と極秘に会談した。

 普天間飛行場の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの分散移転案が浮上した昨年末以降、具体的な移転候補地として防衛相経験者らは佐賀空港(佐賀市)に注目しており、仲井真氏もその一人だった。

 「何とか協力してもらえないでしょうか」

 仲井真氏は、普天間飛行場で運用されるオスプレイを極力減らすため、佐賀空港をオスプレイに活用させられないか直談判したのだ。古川氏は、前向きな発言こそしなかったものの、「ゼロ回答」ではなかった。直後の同月22日、古川氏は武田良太防衛副大臣(当時)の訪問を受け入れ、オスプレイの分散移転案に耳を傾けた。

 仲井真氏が普天間飛行場の移設問題で最も重きを置くのは、同飛行場の「一日も早い危険性の除去」だ。その上で、移設を実現するには、辺野古移設が「現実的で具体的な解決方法」と考えている。

 平成22年の前回知事選で掲げた「県外移設」という要求の旗も降ろしていない。34年度までかかる辺野古の代替施設完成を待たず、普天間飛行場を5年以内(31年2月まで)に運用停止できるよう、佐賀空港の活用に向け、自ら汗をかくのもその証しだ。

4081チバQ:2014/10/29(水) 23:05:40
埋め立て承認の「取り消し・撤回」

 10月17日、那覇市で開かれた知事選候補者の公開討論会。候補者同士が質疑応答を行うクロス討論では、仲井真氏と辺野古移設反対の立場で出馬する翁長氏の直接対決が熱を帯びた。

 「辺野古は断固反対というが、普天間(の危険性除去)はどうするのか」。仲井真氏の質問に翁長氏は直接答えず、万が一事故が起きれば日米同盟が危うくなるため、「(米政府は)普天間の固定化はできない」と強調した。

 仲井真氏は「固定化しかねない。大事故が起きるまで待とうという意味か」とたたみかけたが、翁長氏はこれにも答えず、5年以内の運用停止が閣議決定で担保されていないとして、政府と仲井真氏への批判に終始した。

 「(翁長氏は)辺野古反対というだけで、普天間の危険性除去についてまったく具体策がない」。仲井真氏は討論を振り返る。

 逆に、翁長氏が最近になり強調しているのは、仲井真氏が決断した辺野古の埋め立て承認の「取り消し・撤回」に関する見解についてで、「選択肢の一つ」と繰り返している。

 「取り消し・撤回」は、最後に出馬を表明した喜納氏が明確に掲げているスローガンだ。

 仲井真氏周辺は「辺野古移設反対派の票が喜納氏に流れるのを防ぐため、翁長氏は『取り消し・撤回』に踏み込んだ」とみる。
 ただ、取り消しも撤回も軽々に持ち出せる対抗策ではない。埋め立て承認という行政処分に「瑕疵(かし)」があれば取り消しは可能だが、県幹部は「極めて厳正に審査しており、瑕疵はない」と指摘する。撤回には米政府が辺野古移設を中止するなど状況に変化があることが必要だが、現時点でそうした変化はない。いずれにしても、普天間の「危険性の除去」という課題に答えられない限り、「普天間の固定化」という根本の問題は解決しない。

 辺野古移設の是非を問う「県民投票」実施を掲げる下地氏は、これまで普天間飛行場の嘉手納基地(嘉手納町など)への統合案など具体策を明示してきたと強調する。また、「そういう者が提案できるのが県民投票だ」と主張している。(那覇支局長 半沢尚久)

4082チバQ:2014/10/30(木) 23:02:10
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141030ddg041010011000c.html
選挙:沖縄県知事選 告示(その1) 「辺野古」容認かノーか 4氏の舌戦始まる
毎日新聞 2014年10月30日 西部夕刊

 沖縄県知事選が30日告示された。県内移設を前提にした米軍普天間飛行場の返還合意から18年。名護市辺野古沿岸部で移設に向けた政府のボーリング調査が進む中、辺野古移設を容認するのか、政府に「ノー」を突きつけるのか。立候補を届け出た4人の舌戦が火ぶたを切った。【佐藤敬一、比嘉洋、野呂賢治、山本太一】

 移設問題を県民投票に問うとする元郵政担当相の下地幹郎(しもじみきお)氏(53)は、イメージカラーのオレンジのたすきをかけて那覇市での出陣式に臨み「基地問題の解決策を次々と県民に提示していかないといけない。全国に対して発信力のある知事になりたい」と訴えた。

 下地氏を支援する維新県総支部の儀間光男(ぎまみつお)参院議員は「今回は沖縄が自ら変わっていくことを意思表示する選挙だ」と話した。

 埋め立て承認の撤回を公約にする元参院議員の喜納昌吉(きなしょうきち)氏(66)は、離島の久高島(南城市)で告示日を迎えた。選挙の「七つ道具」が届くのが間に合わないため、投票依頼などをしない形。「(仲井真氏の)埋め立て承認についてはあらゆる学者が瑕疵(かし)があると言っている。そういう知識層を集めて国に異議を申し立て、埋め立て承認を取り消す」と話した。その後、支持者らと沖縄伝統の漁船「サバニ」に乗り、沖縄本島に向けてこぎ出した。

 辺野古移設反対を訴える新人で前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)。那覇市での出陣式には、自民党を除名された那覇市議のほか、共産や社民など革新勢力の代表者が並び「保革共闘」をアピール。イメージカラーの緑色の鉢巻きを締めた翁長氏は「(国土面積の)0・6%の沖縄に日本全国の74%の米軍専用施設を押し付ける理不尽は絶対に許すことができない。辺野古に新基地は絶対に造らせてはいけない」と強調した。

 選対本部長の呉屋守将(ごやもりまさ)・金秀グループ会長は「これだけ大勢の人が集まったのは、大同団結してウチナーンチュ(沖縄の人)のチムグクル(真心)の下にまとまった証しだ」と話した。

 昨年末に政府による辺野古の埋め立て申請を承認し、移設推進を訴える現職の仲井真弘多(なかいまひろかず)氏(75)。那覇市での出陣式ではイメージカラーの黄色の鉢巻きを締め「埋め立て承認は苦渋の決断だったが、辺野古の大多数の人は賛成し、(普天間飛行場がある)宜野湾に手を差し伸べている。互いに助け合おう」と声を張り上げた。

 応援に駆け付けた自民党の谷垣禎一幹事長は「基地負担軽減に向けて唯一現実的な道を示したのは仲井真さんだ。政府も自民党も全力を挙げてバックアップしたい」と訴えた。

4083チバQ:2014/10/30(木) 23:05:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141030ddg041010010000c.html
選挙:沖縄県知事選 告示(その2止) 島が揺れた4年間 「県外」から方向転換
毎日新聞 2014年10月30日 西部夕刊

 米軍普天間飛行場の「県外移設」を公約に掲げた仲井真弘多知事が再選を果たした2010年11月の前回知事選から4年。この間、米軍基地を巡る沖縄の状況は様変わりした。

 2010年に辺野古移設に回帰した民主党政権の下、防衛省は11年末に移設に向けた環境影響評価(アセスメント)の評価書を沖縄県に提出し、辺野古移設を進める方針を明確に打ち出した。12年10月には事故が相次いだ米軍新型輸送機オスプレイが新たに普天間飛行場に配備され、激しい反対運動を生む。

 12年末の衆院選で自民党が政権を奪還し、安倍晋三首相が辺野古移設の方針を表明すると、13年1月、普天間飛行場の県内移設断念とオスプレイ配備撤回を求めて県内の全41市町村長らが署名した「建白書」を安倍首相に提出し「政府対沖縄」の図式が鮮明になる。政府は辺野古移設に向けた公有水面の埋め立て許可を沖縄県に申請し、亀裂は深まった。

 強硬な政府・自民党に、沖縄の政界も変容する。自民党沖縄県連に所属する国会議員5人はその年の11月までに、選挙で掲げた「県外移設」から辺野古容認に方針転換。自民党県連も続いた。

 環境アセスで埋め立てに伴う環境保全策を疑問視し、厳しい意見を出していた仲井真氏は、政府が示した沖縄振興策や基地負担軽減策を評価したうえで、12月27日に埋め立て申請を承認し「県外移設」公約を事実上撤回。1996年の日米両政府による返還合意から17年、普天間飛行場移設の法的手続きが初めて終了した。

 だが、県外移設を求める民意は根強く、今年1月の名護市長選では移設反対を主張する稲嶺進氏が移設推進を訴えた新人を大差で破って再選。政府は8月、移設に向けて辺野古沿岸部の海底地盤を調べるボーリング調査に着手した。強引に移設を進める政府の姿勢に、沖縄では今も反対運動が続く。【佐藤敬一】

4084チバQ:2014/10/30(木) 23:05:42
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141031k0000m010063000c.html
沖縄知事選:普天間移設 98年から5回連続の争点
毎日新聞 2014年10月30日 20時00分(最終更新 10月30日 21時24分)

 沖縄県知事選が30日告示された。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題が争点となるのは1998年の知事選から5回連続。だが、県民の反発が強かった米軍新型輸送機オスプレイが普天間飛行場に配備され、政府が移設先にする名護市辺野古では海底ボーリング調査が進むなど、沖縄の米軍基地を巡る状況はこれまでと全く異なる。4人の候補者は県民の信託を求めて基地の島を走り出した。

 「世界一危険な普天間飛行場の危険性の除去」を公約に、移設推進を訴える現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏(75)は那覇市での出陣式を終え、普天間飛行場がある宜野湾市へ。「普天間を放っておけない。首相が『普天間飛行場を5年以内に運用停止する』と約束した。確実に実現しよう」と訴えた。

 地元の佐喜真淳(さきま・あつし)市長もマイクを握り「次世代に普天間をそのまま引き継いでいいのか。市民は我慢の限界だ」と声を振り絞った。

 移設に反対する前那覇市長の翁長雄志(おなが・たけし)氏(64)は那覇市での出陣式を終えると、真っ先に政府が移設先にする名護市辺野古に向かった。米軍キャンプ・シュワブのゲート近くで「一番の争点は新基地を造らせるのか、阻止するかだ。県民の心を一つにして、あらゆる手段を使って新基地は絶対に造らせない」と声を張り上げた。

 移設に反対する地元の稲嶺進市長も駆け付け「私と翁長さんが手を組めば辺野古は絶対止められる」と訴えた。

 移設問題を県民投票に問うとする元郵政担当相の下地幹郎(しもじ・みきお)氏(53)は那覇市での出陣式を終え、自転車に乗って遊説に。宜野湾市での街頭演説では「普天間の問題は県民投票で終わらせる。この空から騒音や危険な状況を取り除くのは県民投票しかない」と主張した。

 辺野古の埋め立て承認の取り消し・撤回を公約にする元参院議員の喜納昌吉(きな・しょうきち)氏(66)は南城(なんじょう)市の久高(くだか)島から沖縄本島に戻り、那覇市の首里城前で街頭演説。「辺野古の海はどんなことがあっても埋めてはいけない。埋めるのは沖縄の平和の心を埋めるのに等しい」と訴えた。【比嘉洋、佐藤敬一、野呂賢治、山本太一】

4085チバQ:2014/10/30(木) 23:06:09
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141031k0000m010131000c.html
沖縄知事選:移設問題…自民、公明の間にすきま風
毎日新聞 2014年10月30日 22時10分

 沖縄県知事選が30日告示された。閣僚の「政治とカネ」の問題で政権が逆風を受けるなかでの大型選挙だが、最大の争点となった米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設への態度を巡り、自民、公明両党の対応が分かれた。衆院の早期解散論もくすぶる中、両党のすきま風は次期衆院選での自公協力にも微妙な影を落としそうだ。

 立候補したのは、いずれも無所属の▽新人で元郵政担当相の下地幹郎(しもじ・みきお)氏(53)▽新人で元参院議員の喜納昌吉(きな・しょうきち)氏(66)▽新人で前那覇市長の翁長雄志(おなが・たけし)氏(64)▽現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏(75)の4人。

 「辺野古移転は基地負担を軽減する唯一現実的な道だ。自民党は、5年以内に普天間を閉鎖するとした知事と安倍晋三首相の約束を全力でバックアップする」。就任後、初めて沖縄入りした自民党の谷垣禎一幹事長は30日、那覇市内で開かれた仲井真氏の出陣式で選挙カーの上に立ち、全面支援を約束した。普天間飛行場に程近い宜野湾市内で演説した際には、仲井真氏と同じ黄色い鉢巻きを締めて共闘をアピールした。

 だが、熱を帯びる谷垣氏の演説とは対照的に、いずれの会場にも過去2回の知事選で仲井真氏を支援した公明党議員の姿はなかった。

 自民党が辺野古移設を推進する仲井真氏を推薦したのに対し、公明党は県外移設を主張する県本部に押される形で自主投票を決めた。

 県内の公明党市議は「公明党議員本人が応援に出ていったら大変なことになる」と言う。支持団体の創価学会では、移設推進を明確にした仲井真氏への抵抗が強い。

 一方で翁長氏は、辺野古移設に反対の立場で「必ず造らせない」と訴えている。元自民党県連幹事長で自公協力の前面に立ったこともある翁長氏への公明の抵抗感は「革新候補」に比べれば格段に薄い。

 自民党県連幹部は「今回は移設問題だけでたもとを分かった。その他ではうまくいっているのに」と肩を落とす。

 影響は知事選だけにとどまらない可能性もある。自民党県連は当初、県外移設を掲げていたが、県連所属国会議員5人が昨年11月、当時の石破茂幹事長と会談し、辺野古移設容認に転じた経緯がある。県外移設の主張を貫く公明党県本部が、次期衆院選で「移設容認」の自民候補を前回同様に支援できるかは不透明だ。

 公明党の国会議員の一人は「衆院選が近付いた時点で県本部と協議する」と語るが、解決の糸口は見いだせていない。

 喜納氏は、辺野古の埋め立て承認の撤回・取り消しを掲げる。下地氏は辺野古移設については「県民投票に問う」と訴えている。【影山哲也】

4086チバQ:2014/10/30(木) 23:07:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141028ddlk40010407000c.html
2014福岡市長選の課題:どうする/上 急速な高齢化 /福岡
毎日新聞 2014年10月28日 地方版

 ◇「20年後」見据えた街に
 ふうう。長い長い上り坂の途中、歩くのに疲れた高齢の女性が大きく天を仰いでいた。

 丘陵地帯にある戸建ての住宅街、美和台校区(東区)の最高地点は48メートル。第1次オイルショック前年の1972年に入居が始まり、中心だった40、50代は後期高齢者に。1万5669人が住む美和台校区の高齢化率は24%と市全体の19・2%に比べて高い。

 美和台4丁目の自治会長、城下邦芳さん(66)は「解決しなければならないことは多い」と話し始めた。地域での要介護者支援、空き家問題、自治会活動での若手育成などの課題を次々と挙げた。最優先はコミュニティーバスの運行という。

 福岡市はバス停と駅から1キロメートル以上離れた地域を「公共交通空白地」として交通機関の確保を支援している。バス停と駅からの高低差が40メートル以上の地域も対象となる。しかし美和台は高い所にバス停があるため支援の条件に外れる。さらにバス会社が採算ラインとする1日の利用者数520人を下回ると見込まれ、使い勝手の良い本数を確保できない。城下さんは「病院やスーパー、銀行、駅を結ぶバスを走らせ、少しでも高齢者が暮らしやすい街にしたい」と言う。そのため小回りが利くコミュニティーバスを望んでいるのだ。

 団地は戸建ての住宅街と異なる問題を抱える。68年に完成した城南区の金山団地は広く、近いスーパーまでの距離は約800メートル。無職の女性(79)は「私は健康だからね」と笑いながら、行きは歩くが、買い物した帰りはバスを使う。近くの商店主(61)は「昔はコンビニやファミレスが配達するなんて誰か考えましたか? 高齢社会は想像できないことが起きる。戸建てと違って団地は世代交代が難しいことが問題だと思います」と話した。

    ◇

 主に九州各地から人口が流入する福岡市は比較的、若い街。しかし、今後懸念されるのは都市の急速な高齢化だ。2010〜35年の25年間に県内で高齢者は約37万人増え、半数の約19万人は福岡市分だ。NPO「アジアン・エイジング・ビジネスセンター」(福岡市)理事長の小川全夫・九州大学名誉教授は「要介護者だけを考える今の高齢者政策は失敗する」と指摘する。

 団塊の世代が後期高齢者を迎える25年、団塊ジュニアが高齢者となる35年に高齢化の大きな二つの波が福岡市にも押し寄せる。

 その際、少ない現役世代だけでは高齢者を支えきれず、元気な高齢者が要介護の高齢者を支えることが必要となる。美和台のように交通機関を求める地域では、幼稚園や高齢者施設のバスやワゴン車に市民が乗れるなどの対策が求められるという。小川理事長は「世代間で支える今の仕組みは成り立たなくなる。全世代が20年後を見据えて、街全体を考えなければならない」と警鐘を鳴らした。

  ◇  ◇

 11月2日告示、16日投開票の福岡市長選まで間近となった。福岡市が抱える課題について報告する。

〔福岡都市圏版〕

4087チバQ:2014/10/30(木) 23:07:35
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141029ddlk40010374000c.html
2014福岡市長選の課題:どうする/中 子育て多様化 /福岡
毎日新聞 2014年10月29日 地方版

 ◇一人親には負の連鎖
 「学童保育に預けるため毎日、仕事に遅刻していた。私たちにとっては負の連鎖よ」。10月中旬、中央区の福岡市立ひとり親家庭支援センターで会社員やパートの女性が話をしていた。一人親たちが仕事や子育ての悩みを話す「おしゃべり会」。話題の一つが市の「留守家庭子ども会(学童保育)」だった。

 福岡市は1966年、小学校の空き教室などを使って学童保育を始めた。当初は小学3年生までだったが「行き場所がない」という保護者の声を受け、2009年に一部対象を拡大。現在は市内143校のうち136校で一部を除いて小学6年生までを預かる。利用数は年々増え、市内の全児童約7万8000人の16%にあたる約1万2500人(今年4月時点)が利用する。

 利用料(いずれも月額)は放課後(学校休業日は午前8時半)から午後5時の基本時間が3000円。午後5〜7時は1時間延長するごとに1000円、土曜は午前8時半から午後6時まで2000円だ。おしゃべり会の参加者の不満は、保育所卒園から小学校入学までの約1週間、預かり時間が午前8時半からでは勤務先の始業時間に間に合わず、給料が減額されるためだった。

 参加者の一人で東区の老人ホーム職員の女性(38)は「学童保育がなければ、私たちは仕事を休まないといけない。保育所並みにとは言わないが、せめて午前7時半に預け入れを始めてほしい」と語った。

    ◇

 福岡市で2013年4月、認可保育所に申し込んでも満員で入れない待機児童が695人となった。全国の市区町村でワースト2位。市は12年度の予算繰り越し分も含め13年度に約83億円をかけ、認可保育所の新設や増改築などで受け入れ定員を拡充した。保護者の相談を受ける保育コンシェルジュ事業も始めた。今年4月時点で待機児童をゼロと発表したが、8月時点で待機児童を含む未入所児童は約1600人に上る。

 東区箱崎の自宅から中央区舞鶴に通勤する会社員の男性(32)は、空きのある認可保育所が通勤路と逆方向の地域にあるため、認可外保育所に2歳の長女を預けている。男性は「やむを得ず利用しているのに、待機児童ゼロの発表はおかしい。認可外保育所の保育料は高く、共働きでも暮らしは楽ではない」とこぼす。

    ◇

 国勢調査によると、福岡市は2000年の共働き世帯が11万695、そのうち子どもがいる世帯は7万9449。10年の共働き世帯は12万717、子どもがいる世帯は8万1455と増加している。一人親世帯も年々増え、11年度は母子世帯が1万9970、父子世帯は2777に上る。留守家庭子ども会や認可保育所の入所申込者数の増加は、この傾向を反映している。

 男女共同参画社会の推進に取り組むNPO法人「ジェンダー平等福岡市民の会」の富永桂子理事長(福岡大非常勤講師、女性学)は「給料が上がらず、共働きでないと暮らしが成り立たない現状を反映している。子育ては日本の未来の姿であり、女性ばかりでなく男性も働きやすい社会にするために保育所や学童保育の充実は必須だと思う」と話した。

〔福岡都市圏版〕

4088チバQ:2014/10/30(木) 23:08:04
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141030ddlk40010436000c.html
2014福岡市長選の課題:どうする/下 学生の就職先 /福岡
毎日新聞 2014年10月30日 地方版

 ◇地元枠拡大、起業も鍵
 「まだ内定はもらえていませんが、企業がどんな人材を求めているかをしっかり勉強したい」。中央区で10月下旬に開かれた「大学等合同会社面接会」に参加した福岡工業大短期大学部(東区)の女子学生(19)はこう話した。医療事務の資格を生かせる薬局が第1志望だという。

 今年は景気の回復から既に内定を得ている学生も多い。面接会を主催した福岡労働局によると、参加者は2012年度の約1200人から13年度は858人に減り、今年度はさらに465人とほぼ半減した。福岡労働局の担当者は「どの大学も今年は内定状況が改善した。大学は不景気の年は学生をバスでまとめて面接会に運んだが、今はバスを出す大学は少ない」と話した。だが、内定を多く得る学生と、内定が出ない学生の二極化が進んでいるという。

 福岡市の短大は県内のほぼ半数の9校。14年度の学校基本調査によると、県内の短大卒業後に就職した人のうち正規社員79%、非正規社員21%。非正規社員の割合は、短大卒業者が3000人台と同規模の神奈川県(5%)、兵庫県(11%)に比べて高い。

 好景気に恵まれた近年の新卒者に比べ、リーマン・ショック直後の不況時に就職期を迎えた世代は苦しい。福岡市の男性(24)は今年3月に介護施設を辞め、専修学校時代に学んだシステム開発の仕事を希望するが、半年が過ぎても就職先は見つからない。男性は「自分を見つめ直しているが、就職先は見つからない。実家を離れて、早く自立した生活をしたい」とこぼした。新卒者と30代の就職を支援する県雇用対策協会は「30代はキャリアの差が激しくなる世代。経験を積んだ人は自ら転職先を見つけるが、正社員経験のない人などは企業も手放しで採用しない」と説明した。

 福岡市は就職先が限られる。かつて「七五三離職」という言葉が使われた。就職して3年以内に中学卒業者の7割、高校卒業者の5割、大学卒の3割が離職する現象を指す。中村学園大短期大学部(城南区)の浦川安宏特任教授は、これをもじって福岡市の卒業者の就職地を「七五三就職」と表現した。短大卒の7割、4年大卒は5割、大学院卒は3割が九州以外に就職する。浦川教授は「何よりも学生の数に比べて、地元企業の採用予定数が圧倒的に少ない」と話した。

福岡市内の大学と短大をあわせた学生数は14年度が7万6972人で、人口に占める割合は5・1%と政令市の中で京都市に次いで多い。それだけに福岡市は起業を促し、雇用増を目指す。だが、若者の安定志向まで変えることは難しい。福岡市役所にほど近い「福岡新卒応援ハローワーク」を訪れていた男性(23)は3月に市内の大学を卒業後、ホテルで週4日ほどアルバイトをしている。男性に希望する会社を尋ねると、こんな返事だった。「歴史があり、経営基盤のしっかりした企業に就職したい」

 ◇  ◇
 企画は中山裕司と下原知広が担当しました。

〔福岡都市圏版〕

4089沖縄無党派:2014/10/31(金) 19:12:46
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=88347
翁長氏先行 仲井真氏追う 沖縄知事選・告示前情勢調査
2014年10月28日 11:00

 沖縄タイムスと琉球放送(RBC)は25、26の両日、11月16日投開票の沖縄県知事選に向けた告示直前の県内情勢調査を実施した。立候補予定者のうち、前那覇市長の翁長雄志氏(64)が先行し、3選を目指す現職の仲井真弘多氏(75)が追う展開となっている。元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、前民主党県連代表で元参院議員の喜納昌吉氏(66)は伸び悩んでいる。



 ただ、調査時点では4割近くの有権者が態度を決めておらず、情勢が変化する可能性が残っている。

 同時に実施した普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う埋め立て承認に関する世論調査では、承認に反対する意見が62%を占めた。賛成は28%だった。

 普天間飛行場問題の解決手法は「県外」が29%、「国外」が47%で県外・国外を合わせると76%に達した。「県内」の回答は19%だった。

 投票の際に重視する政策は「基地問題」が最も多い40%。これに「経済の活性化」が29%、「教育・子育て支援」が13%と続いた。

 候補者の支持動向をみる情勢調査では、支持政党別で翁長氏は社民、共産、社大支持層の約9割を固めたほか、最も数の多い無党派層の52%から支持を得ている。自民支持層は約2割が支持した。

 仲井真氏は自民支持層の約66%に支持を広げた。無党派層の支持は17%にとどまっている。公明党支持層は翁長氏、仲井真氏に割れている。

 下地氏は無党派層から一定の支持がある。

 地域別で翁長氏は北部、中部、那覇、南部、離島の各地域で先行。特に中部、那覇で優位に立っている。仲井真氏は南部、離島で翁長氏に迫っている。

 知事選に「大いに関心がある」と答えたのは59%。「少しは関心がある」と答えた35%と合わせ、94%の人が関心を示した。投票に「必ず行く」とした人は79%、「できれば行きたい」は17%だった。


調査の方法

 調査は25、26の両日、県内全域の有権者を対象に実施、900人から有効回答を得た。コンピューターで無作為に作った電話番号を発生させるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式を使い、電話に出た人から調査員が回答を聞き取った。

4090沖縄無党派:2014/10/31(金) 19:21:40
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=88767
沖縄県知事選 4氏が立候補
2014年10月31日 05:15
 任期満了に伴う第12回沖縄県知事選挙が30日告示され、元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、元参院議員の喜納昌吉氏(66)、前那覇市長の翁長雄志氏(64)の新人3氏、現職の仲井真弘多氏(75)=自民推薦=がいずれも無所属で立候補を届け出た。米軍普天間飛行場の返還問題や振興政策を主な争点に、11月16日の投開票までの県内最大の政治決戦が幕を開けた。31日から県内各市町村で期日前投票が始まる。
 普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非をめぐり、従来の保守・革新の対立構図から一転、保守分裂の激戦となる。経済界も対応が分かれている。県内の政財界が大きく変動する中、辺野古移設への県民の審判が下され、結果次第で新基地建設工事の進捗(しんちょく)に大きく影響を与えるのは必至だ。
 辺野古移設に対する政策で、下地氏が県民投票実施、喜納氏が埋め立て承認の取り消し、翁長氏が反対、仲井真氏が容認−を掲げている。
 4氏は届け出後の出発式で、第一声を上げ、支持を訴えた。

■県民投票で国に示す 下地幹郎氏
 辺野古の問題は、県民投票でなければ解決しない。私は主張ではなく解決をしたい政治家だ。安倍晋三首相に突き付ける県民の旗を、つくらせてほしい。
 この半年間、沖縄中を回ったが、出くわした現状は閉塞(へいそく)感だった。202万円の低い所得、児童虐待、学力で続く最下位。復帰後最高の閉塞感ではないか。政治をダイナミックに変えないといけない。
 私は教育費を無料化し、鉄軌道をつくり、USJを誘致する。沖縄で50歳代の知事は初めて。53歳の新しい政治指導者を、皆さんの力で誕生させてほしい。
 下地幹郎(しもじ・みきお) 1961年8月生まれ。宮古島市出身。中央学院大商学部卒。96年、自民公認で衆院初当選。以降、衆院当選4回。2009〜10年に国民新党政調会長兼国対委員長、幹事長。12年郵政民営化・防災担当相。政党そうぞう前代表。

■埋め立て承認は撤回 喜納昌吉氏
 私は断言する。辺野古の埋め立て承認を取り消し、いかなる方法を使ってでも撤回する。もし知事になってできなければ私は辞任する。知事が唯一執行できる権利が取り消しだ。あらゆる知識層、学者を集め国に異議申し立てをする。
 琉球で伝わる空手や舞踊を通して沖縄の心をたくましく復活させ、ここに沖縄ありということを世界に示そう。沖縄で地球とともに生きる新しいライフスタイルをつくりたい。そのために離島にベーシックインカム(最低限所得保障制度)を取り入れる。私が知事になれば世界が楽しくなる。
 喜納昌吉(きな・しょうきち) 1948年6月生まれ。北中城村出身。73年国際大(現沖国大)除籍。76年「喜納昌吉&チャンプルーズ」結成。代表曲に「ハイサイおじさん」など。2004年参院選で初当選し1期。04〜11年、13〜14年まで民主党県連代表。

■新基地建設許さない 翁長雄志氏
 けさ、糸満市摩文仁の魂魄の塔に手を合わせた。政治は平和が原点だと心から思った。国土の0・6%の面積の沖縄に米軍基地を押し付ける理不尽さは絶対に許せない。「建白書」にある通り普天間飛行場は国外・県外に移設、県内移設反対。辺野古新基地はありとあらゆる手段を尽くして造らせない。オスプレイ配備を撤回させる。知事選でしっかりと県民の意思を示そう。沖縄の子や孫が故郷に誇りと自信と志を持ってアジアや世界に雄飛していけるような将来を実現できるよう、必ず当選したい。力を貸してください。
 翁長雄志(おなが・たけし) 1950年10月生まれ。那覇市出身。75年法政大学法学部卒。85年の那覇市議選で初当選(2期)。92年に県議選で初当選(2期)。2000年の那覇市長選で初当選、4期14年務めた。県市長会長、全国市長会副会長などを歴任した。

■普天間解決が最優先 仲井真弘多氏
 子や孫のため沖縄の発展に私の残るエネルギーを全部ささげる。普天間問題解決が最優先だ。辺野古埋め立てを承認したが、代替施設は面積が普天間の4割、民家の上空を通らない飛行ルートで安全使用できる。苦渋の選択だが安倍晋三首相から普天間の5年以内運用停止状態の確約を得た。
 沖縄21世紀ビジョンで大躍進する。子を育てる若い夫婦、お年寄り、障がいのある人の命、くらし、健康を守る。観光、自立経済も重要だ。那覇空港第2滑走路の後に鉄軌道が立ち上がるよう首相にお願いした。USJも誘致する。
 仲井真弘多(なかいま・ひろかず) 1939年8月生まれ。那覇市出身。東京大工学部卒。61年通商産業省(現経済産業省)入省。大田昌秀県政で副知事。沖縄電力会長、県商工会議所連合会長などを歴任。2006年に知事選初当選し10年から2期目。

4091名無しさん:2014/11/02(日) 17:59:55
http://www.asahi.com/articles/DA3S11430877.html
(時時刻刻)本土と対決か、協調か 沖縄知事選

 沖縄県知事選では、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非が最大の争点になる。移設を急ぐ安倍政権も徐々に本腰を入れ始め、沖縄では移設問題を通して「ヤマト(本土)との距離感」をめぐる候補者同士の対立が激しさを増す。選挙結果と政権の対応によっては、ヤマトへの不信感が増幅されかねない状況だ。▼1面参照


 ■「基地押しつけ」政府批判/自民幹事長招き関係PR

 前那覇市長の翁長雄志氏(64)は30日、同市内で第一声を上げると名護市辺野古に急ぎ、米軍キャンプ・シュワブ前で演説した。「小さな面積に74%の米軍専用施設が置かれている。私はウチナーンチュ(沖縄人)として絶対に許せない。沖縄に対しての、日本政府の品位のなさだ。心を一つにして打ち破らねば」

 もともと自民党の市議、県議だった翁長氏は、辺野古移設を容認していた。しかし2009年に鳩山政権が「県外移設」を模索すると、移設反対を鮮明にした。その後、政府が辺野古移設に回帰しても、立場を変えなかった。

 視線の先には、沖縄の政治勢力の結集がある。本土の姿勢を「差別」ととらえ、対等に渡り合う必要があると考えているからだ。

 翁長氏の選挙は共産、社民、沖縄社会大衆などが支援する一方、一部の自民系地方議員も支える。保守と革新がないまぜになった陣営を「オール沖縄」の合言葉がつなぐ。陣営の会合は「はいさい、ぐすーよー(皆さんこんにちは)」というウチナーグチ(沖縄言葉)で始まる。公約では「沖縄のアイデンティティーの根源」として、言葉の継承をうたった。

 沖縄を結集させる手法として、翁長氏は「ヤマトとの対決」を強調する。公約では原発や格差、カジノに反対し、政権批判が強くにじむ。近い県議は翁長氏をこう評する。「いわば『民族派』。反辺野古と反ヤマトは、彼の中では同じだ」

 沖縄が政府との対決色を強めた時期は過去にもあった。1998年2月、当時の大田昌秀知事が辺野古案を拒否すると、政府は沖縄振興の協議会を凍結させた。同年11月の知事選では、自民党は大田氏への対立候補を擁立。経済の先行きに不安が広がる中、「県政不況」というキャッチコピーを前面に押し出し、大田氏を破った。

 そんな「歴史」を強く意識するのが、3選をめざす現職の仲井真弘多氏(75)だ。周囲に「『お国』と事を構えて沖縄のためになるのか」と漏らし、徹底的に「本土との近さ」を強調。政府から多額の振興予算を引き出してきたという自負が、選挙戦略を支える。

 30日、那覇市内で第一声を上げた仲井真氏の隣に、自民党の谷垣禎一幹事長の姿があった。谷垣氏は「辺野古移設は、基地負担を軽減する唯一、現実的な道だ」。続いてマイクを握った仲井真氏は本島を縦断する鉄道整備の必要性を訴え、「安倍首相にお願いしている。今日は幹事長さんもお見えだから、一つよろしくお伝え下さい」と付け加えた。

 ヤマトとの対決色を強めるのか、協調路線を維持するのか――。両氏の論戦がとがる様子を、元衆院議員の下地幹郎氏(53)は「2人とも弱い。翁長氏は遠くから反対を言うだけ。仲井真氏は根本的に追随型だ」と批判。元参院議員の喜納昌吉氏(66)は経済発展のための「一国二制度」を唱え、中韓などを含む国連軍を沖縄に常駐させると公約し、独自色をアピールしている。(山岸一生)

4092名無しさん:2014/11/02(日) 18:00:52
 ■政権、現職支援に本腰 官房長官も現地入り検討

 首相官邸は当初、「政府の立場で地方選挙にいちいちコメントすることは控えたい」(菅義偉官房長官)と、知事選と一線を画そうとしてきた。

 移設を進める立場の安倍政権が知事選の前面に出れば、移設の是非が争点として先鋭化し、移設反対を掲げる候補者を利する可能性があるとみたためだ。また自民党の調査で、県内移設を容認し、党が推薦した仲井真氏の苦戦が伝えられていたこともある。

 だが、政権はここにきて知事選への関与を強めつつある。まず自民党が、告示近くになって選挙情勢に変化が表れたとみるからだ。官邸幹部は「沖縄経済界が仲井真氏支持に転じつつある」と話す。加えて、公明党は知事選で自主投票を決めていたが、知事選と同日選になる那覇市長選では公明が自民推薦候補を推す「自公共闘」が成立。官邸幹部は「だいぶ差が詰まってきた」とみる。

 そこで政権は、仲井真氏との「パイプ」を最大限アピール。普天間基地移設後の跡地利用や振興策を前面に出す戦略に転じつつある。

 30日に沖縄入りした谷垣幹事長に加え、世論の人気が高いとされる小泉進次郎・復興政務官らを応援に入れる。菅氏も30日の記者会見で、沖縄入りを検討していることを明らかにした。26日に沖縄入りした西川公也農林水産相は漁業関係者の会合で、沖縄県の漁業振興基金について「新たに基金を積んで、いつでも取り崩しできるお金を約束したい」と宣言した。

 政権が本腰を入れ始めたもう一つの理由は、移設をスムーズに進めるために、できる限り票を集めることが必要だからだ。

 政権は、仮に辺野古移設に反対する候補が当選しても、反対派が主張する埋め立て承認の撤回は、それまでの手続きに過失や問題がない限り、不可能とみる。

 それでも、政府が移設の途中でやむを得ない工法の変更などを県に申請した場合、知事が許可せず、工期が遅れる事態も予想される。政権は「いざとなれば行政代執行が必要かもしれない」(官邸スタッフ)とし、知事選の行方に神経をとがらせる。(星野典久、上地一姫)

4093チバQ:2014/11/03(月) 15:53:50
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141103ddp041010006000c.html
選挙:福岡市長選 告示 問われる高島市政 候補者6人、政策論争かみ合わず
毎日新聞 2014年11月03日 西部朝刊

 福岡市長選は2日、候補者6人による選挙戦がスタートした。現職の高島宗一郎氏(40)に前職と新人の5人が挑む構図となり、高島市政4年間が問われる選挙でもある。だが、挑戦者側の多くが現市政を批判し、高島氏は実績の強調が目立つなど政策論争はかみ合っていない。【中山裕司、下原知広】

 「福岡市は今、日本中で最も元気がある街になった。誰のおかげですか? 高島宗一郎のおかげじゃないんですか」。中央区の公園で開かれた出陣式。応援に駆けつけた麻生太郎副総理の発言に一斉に拍手が湧いた。高島氏は中央とのパイプを強調しながら「福岡は日本に夢と勇気を与える役割を与えられている」と声を張り上げた。

 約50メートル離れた百貨店前では、少し遅れて前市長の吉田宏氏(58)が熱弁を振るった。2010年の前回市長選で敗れ、返り咲きを狙う。「(現職が)若くてパフォーマンスが上手なのは良いが、それだけでこの市を引っ張っていけるのか」と批判。女性の社会進出などの充実を訴え、再起を期す自らに見立てて「再起動、福岡」と訴えた。新人候補からも現市政への批判が目立ち、政策論争は盛り上がりに欠けている。

 中央区でコンビニエンスストアを営む男性店長(59)は「暮らしは楽ではない」と語る。仕事の掛け持ちや40〜50代になって同店で働くアルバイト店員もいるといい、「選挙では雇用対策を重視したい」。天神で50年近く雑貨店を営んだ亀渕喜久子さん(75)も「経済を活性化しなければ」と話した。

 東区に住む元卸会社役員の男性(67)はこの日、2陣営から誘われた出陣式に参加せず、自宅で過ごした。「40年以上も納めてきた年金の手取りは20万円を切る」とこぼし、4月の消費増税後はできるだけ買い物を控えている。「我々団塊の世代は10年以内に後期高齢者になる。高齢化社会に備えてほしい」。機能訓練士として同区の老人ホームに勤めながら小2と小3の子供を育てているシングルマザーの女性(38)は、親の収入による子供の学力格差が不安だとして「子育て支援を充実させる候補者に投票したい」と語った。

4094チバQ:2014/11/03(月) 15:57:03
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141031ddm005010052000c.html
選挙:沖縄県知事選 告示 自公にすきま風 「辺野古」巡り 衆院選協力に影も
毎日新聞 2014年10月31日 東京朝刊

 沖縄県知事選が30日告示された。閣僚の「政治とカネ」の問題で政権が逆風を受けるなかでの大型選挙だが、最大の争点となった米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設への態度を巡り、自民、公明両党の対応が分かれた。衆院の早期解散論もくすぶる中、両党のすきま風は次期衆院選での自公協力にも微妙な影を落としそうだ。

 立候補したのは、新人で元郵政担当相の下地幹郎(しもじみきお)氏(53)▽新人で元参院議員の喜納昌吉(きなしょうきち)氏(66)▽新人で前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)▽現職の仲井真弘多(なかいまひろかず)氏(75)−−の4人で、いずれも無所属。

 「辺野古移設は基地負担を軽減する唯一現実的な道だ。自民党は、5年以内に普天間を閉鎖するとした知事と安倍晋三首相の約束を全力でバックアップする」。就任後、初めて沖縄入りした自民党の谷垣禎一幹事長は30日、那覇市内で開かれた仲井真氏の出陣式で選挙カーの上に立ち、全面支援を約束した。普天間飛行場に程近い宜野湾市内での演説では「仲井真さんの力、信頼感抜きに普天間問題の解決はない」と訴えた。

 だが、熱を帯びる谷垣氏の演説とは対照的に、いずれの会場にも過去2回の知事選で仲井真氏を支援した公明党議員の姿はなかった。自民党が辺野古移設を推進する仲井真氏を推薦したのに対し、公明党は県外移設を主張する県本部に押される形で自主投票を決めた。県内の公明党市議は「公明党議員本人が応援に出ていったら大変なことになる」と言う。支持母体の創価学会では、移設推進を明確にした仲井真氏への抵抗が強い。

 一方で翁長氏は、辺野古移設に反対の立場で「必ず造らせない」と訴える。元自民党県連幹事長で自公協力の前面に立ったこともある翁長氏への公明の抵抗感は「革新候補」に比べれば格段に薄い。自民党県連幹部は「今回は移設問題だけでたもとを分かった。その他ではうまくいっているのに」と肩を落とす。

 影響は知事選だけにとどまらない可能性もある。自民党県連は当初、県外移設を掲げたが、県連所属国会議員5人が昨年11月、当時の石破茂幹事長と会談し辺野古移設容認に転じた経緯がある。県外移設の主張を貫く公明党県本部が、次期衆院選で「移設容認」の自民候補を前回同様に支援できるかは不透明だ。公明党国会議員の一人は「衆院選が近付いた時点で県本部と協議する」と語るが、解決の糸口は見いだせない。

 喜納氏は、辺野古の埋め立て承認の撤回・取り消しを掲げる。下地氏は辺野古移設については「県民投票に問う」と訴えている。【影山哲也】

4095チバQ:2014/11/03(月) 16:03:33
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141101ddp041010027000c.html
沖縄知事選2014:公明票、綱引き 「県内移設」反対、自主投票
毎日新聞 2014年11月01日 西部朝刊

 ◇仲井真氏「連立の枠組み」頼りに 翁長氏、県本部とスタンス一致
 16日に投開票される沖縄県知事選に自主投票で臨む公明党支持層の票の行方が注目されている。3選を目指す仲井真弘多(ひろかず)知事(75)を推薦する自民は連立政権の枠組みや知事選と同日選になった那覇市長選で成立した自公協力態勢を頼りに、前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)の陣営は「反辺野古移設」の一致点を頼りに、それぞれ公明票取り込みを期待する。【佐藤敬一、井本義親】

 10月23日夕、那覇市内であった市長選立候補予定者の前副知事、与世田兼稔(よせだかねとし)氏の事務所開きに、仲井真氏と公明県本部の糸洲朝則(いとすとものり)代表が顔をそろえた。仲井真氏は「与世田さんをみんなで応援しましょう。私もお忘れなくお願いします」とあいさつして笑いを誘ったが、知事と県政与党の幹部である2人が会場で言葉を交わすことはなかった。

 この2日前、糸洲氏は記者会見し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設推進を掲げる仲井真氏について「見解を異にしていて推薦は困難だ」と言い切り、同日選の那覇市長選では自民が擁立した与世田氏の推薦を発表した。

 2006、10年の知事選で仲井真氏を推薦し、2期8年にわたる仲井真県政を支えてきた県本部と仲井真氏に溝が生じ始めたのは昨年末。政府の辺野古沿岸部の埋め立て申請を不承認とするよう求めた糸洲氏ら県本部幹部に仲井真氏は「重く受け止め、参考にしたい」と述べた。だがその2週間後、何の相談もせず承認した。

 「承認後に知事から納得いく説明を受けたことはなく、移設問題を巡って距離はどんどん広がっていった」。県本部幹部はこの間をそう振り返る。

 その公明が那覇市長選で与世田氏を推薦するのは「中央の枠組みへの配慮。自民の顔も立てないといけない」(公明党本部関係者)からだ。長く続いてきた自公協力を完全に崩すつもりは、公明にもない。

 こうした対応に、自民党本部の茂木敏充選対委員長は「市長選で自公協力をつなぎとめたのは大きな成果。知事選につなげたい」と語り、知事選で公明票を取り込む足掛かりになる期待感を示した。

 一方、辺野古移設に反対する翁長氏は公明党県本部とスタンスは一致する。陣営内には「一定の公明票を取り込める」(陣営幹部)との見方に「これまでの自公協力もあり、判断に迷って投票を棄権する公明支持者もいるかもしれない」(労組関係者)との推測が混在している。

 知事選には元郵政担当相の下地幹郎氏(53)と元参院議員の喜納昌吉氏(66)も出馬している。

4096チバQ:2014/11/03(月) 16:04:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141101ddlk43010353000c.html
選挙:熊本市長選 あす告示 マイス計画の是非争点に /熊本
毎日新聞 2014年11月01日 地方版

 任期満了に伴う熊本市長選は2日、告示される。選挙戦では、市が九州産交ホールディングス(HD)の桜町再開発事業に参画し、289億円をかけて整備する大型集客施設「MICE(マイス)施設」計画の是非などが争点になる。計画推進を訴える前県議、大西一史氏(46)▽市民への情報開示が必要とする前市議、下川寛氏(54)▽計画凍結を明言している前会社会長、石原靖也氏(60)−−の無所属新人3人が立候補を表明している。【井川加菜美、取違剛】

 マイス施設計画は九州産交HDが中央区桜町に建設する複合ビル(地上15階、地下1階)内に、国際会議や学会を開催できる地上7階、地下1階の大型集客施設を整備する計画。複合ビルの総事業費は現時点で523億円と見込まれ、市がマイス施設の整備費289億円と同HDへの補助金55億円など計約350億円を負担する。

 3人は同HDが進める桜町再開発事業には賛成しているが、マイス施設計画に対するスタンスが異なる。

 大西氏は「2000人規模の多目的ホールが必要だと昔から言ってきた。予算規模などを精査する必要があるが、都市計画決定も済んだ計画を止められない」と推進する考え。下川氏は「市民が納得しないまま計画が進んでいる。オープン後の利用予測などをリスクの部分まで公表して市民の意向を把握する必要がある」と訴える。石原氏は「マイス施設による市の交流人口増加見込みは年間わずか30万人。私たちが手がけるイベント『みずあかり』は公金を使わず2晩で20万人を集めており、それと比べても費用対効果が悪すぎる」と主張している。

 立候補の受け付けは2日午前8時半から市役所14階大ホールで。正午〜午後5時は市選管事務局で受け付ける。投票は16日午前7時〜午後8時、市内151カ所で。開票は同日午後9時15分以降、市総合体育館・青年会館など4カ所で順次始まり、深夜には当落が判明する見込み。9月2日現在の選挙人名簿登録者数は58万8138人(男27万1264人、女31万6874人)。

4097チバQ:2014/11/03(月) 16:07:05
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141102k0000m010120000c.html
沖縄知事選:普天間県内移設「反対20」「容認4」
毎日新聞 2014年11月02日 10時00分(最終更新 11月02日 14時45分)
 沖縄県知事選で最大の争点になっている米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設について、毎日新聞は9日に市長選が告示される那覇市を除く沖縄県内40市町村長にアンケートを実施した。辺野古を含む県内移設に「反対」と答えたのは20人で、4人が辺野古移設を「容認」と答えた。16人が無回答だった。

 ◇首長に結束崩れ
 昨年1月、県内移設断念を求めて安倍晋三首相に提出した「建白書」には沖縄県の全市町村長が署名し「オール沖縄」でまとまったが、約1年9カ月の間に結束が崩れたことが裏付けられた。

 知事選には、辺野古移設を県民投票に問うとする下地幹郎(しもじ・みきお)元郵政担当相(53)▽辺野古埋め立て承認の撤回、取り消しを主張する喜納昌吉(きな・しょうきち)元参院議員(66)▽辺野古移設に反対する翁長雄志(おなが・たけし)前那覇市長(64)の3新人と、辺野古移設推進を訴える現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏(75)−−の4人が立候補している。

 アンケートは10月初旬から中旬に送付した。10首長は「知事選を控えた難しい時期に有権者に誤解を生みたくない」(松本哲治浦添市長)などとして回答を拒否した。

 辺野古移設を「容認」と答えた4人のうち、建白書提出後に就任したのは2人。建白書後に考えを変えた2人のうち、八重瀬町の比屋根方次(ひやねほうじ)町長は「知事の考えと同じ」とした。仲井真氏は「普天間飛行場の危険性の除去には、辺野古移設が現実的で具体的な解決方法」と訴えている。

 「県内移設反対」と答えた一方、仲井真氏を支持する宜野座村(ぎのざそん)の当真淳(とうまあつし)村長は「知事選は基地問題だけが争点ではない。産業振興、学力向上など、仲井真知事の就任後一歩ずつ改善されている」と回答した。

 また、建白書で配備撤回を求めた米軍新型輸送機オスプレイについては23人が「撤回を求める」と回答し、3人が「配備容認」と答えた。無回答は14人だった。「配備容認」の3人のうち2人は建白書に署名している。建白書後に考えを変えた石垣市の中山義隆市長は「当時安全性や運用面など県民への十分な説明がないままだった。その後訓練の分散など沖縄に対する配慮がみられる」と理由を記した。【福永方人】

4098チバQ:2014/11/03(月) 16:07:48
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141102ddn010010035000c.html
特集:沖縄知事選、16日投開票 揺れる普天間、岐路に
毎日新聞 2014年11月02日 大阪朝刊

 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を最大の争点にした沖縄県知事選は10月30日告示され、11月16日の投開票まで激しい選挙戦に入った。立候補した4人は、移設推進から反対まで主張が鮮明に分かれる。県内移設を条件にした日米両政府の返還合意から18年。岐路を迎えた普天間飛行場の問題点と移設の経緯を振り返った。

 ◇移設合意18年、県民反発強く
 米軍普天間飛行場の移設問題は、1995年の米兵3人による女児暴行事件が起点だ。事件を機に高まった沖縄の反基地感情のうねりに、日米両政府は96年4月、県内移設を条件とした普天間飛行場の返還に合意する。以降18年、海上ヘリポート構想からいくつもの曲折を経て姿形を変えて現行計画に至るが、沖縄の基地問題の象徴として県内移設計画には県民の反発が強い。

 返還合意を受けて日米両政府は96年12月、「沖縄本島東海岸沖」での海上ヘリポート建設を決める。移設先に浮上した名護市は97年12月に市民投票を実施。ヘリポート建設反対が過半数を占めたが、比嘉鉄也市長は基地受け入れを表明して辞任した。

 98年11月の知事選で条件付きで県内移設を容認した稲嶺恵一氏が当選し、県や名護市は協議を重ねて2002年7月、辺野古沖2・2キロの海上に軍民共用空港の建設を決める(辺野古沖案)。

 しかし、反対派の阻止行動などで移設作業は進まず、政府は世界展開の再編を始めた米軍に合わせて移設計画の変更を米政府と協議した。05年10月、沖縄と協議して作った移設計画を一方的に破棄し、キャンプ・シュワブ沿岸部に1800メートルの滑走路を備えた移設計画(L字案)で米政府と合意する。新たな基地建設は県民の理解が得られないと考えた日本政府は当初、シュワブ内陸部の演習場地区への移設を主張。訓練地の移転を嫌った米側は海上の浅瀬への移設を主張し、妥協策として浮上したのがL字案だった。

 合意計画をほごにされた稲嶺知事は反発する。一方、飛行経路が集落にかかるとして反対した名護市に対し、政府は06年4月、集落上空の飛行を回避できるとしてV字形2本の滑走路を備えたV字案を提示。L字案に反対して市長選に当選した島袋吉和市長はこれを容認する。

 06年11月の知事選で当選した仲井真弘多(ひろかず)知事が「集落に近い」として計画の沖合移動を主張したのを機に、島袋市長も沖合移動を要求した。

 修正に応じない政府との協議が平行線のまま、09年の政権交代を迎える。普天間飛行場を「最低でも県外」と訴えた鳩山由紀夫政権に県民の期待は高まったが、鳩山政権は新たな移設先を見つけられず辺野古移設に回帰した。一方、県外移設に対する民意の高揚を受けて「県外」に転換した仲井真知事は10年11月に再選する。

 12年の自民党の政権復帰とともに、辺野古移設は加速する。安倍晋三政権は辺野古沿岸部の埋め立てを沖縄県に申請する一方、沖縄振興予算の増額などを提示した。仲井真知事は13年12月、申請を承認。「知事の公約違反」と県民の批判は高まり、14年1月の名護市長選では移設反対を訴えた稲嶺進市長が再選を果たした。だが、政府は8月に移設海域の地盤を調べるボーリング調査に着手した(肩書はいずれも当時)。【三森輝久】

4099チバQ:2014/11/03(月) 16:08:08
 ◇4氏の主張、違い鮮明
 米軍普天間飛行場の移設が争点になるのは1998年の第8回選挙以降5回目。保守が分裂し、これまでになく移設に対する立候補者の主張の違いが鮮明になっているのが今回の特徴だ。

 立候補したのはいずれも無所属で▽新人で元郵政担当相の下地幹郎(しもじみきお)氏(53)▽新人で元参院議員、喜納昌吉(きなしょうきち)氏(66)▽共産、生活、社民や、自民党県連を除名された那覇市議が支援する前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)▽自民推薦の現職、仲井真弘多(なかいまひろかず)氏(75)−−の4氏(届け出順)。

 下地氏は移設を県民投票に問うとし、喜納氏は埋め立て承認の取り消し、撤回を公約に掲げる。元自民党県連幹事長の翁長氏は辺野古移設反対を訴え、昨年12月に政府による辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認した仲井真氏は辺野古移設推進を主張している。

 初めて移設が争点となった98年の知事選は、普天間飛行場返還合意当時の知事で革新系の大田昌秀氏と、保守系で経済界出身の稲嶺恵一氏が対決。県外移設を訴えた大田氏が、「15年使用期限」「軍民共用」の条件付きで県内移設を容認した稲嶺氏に敗れた。

 2002年は革新系候補が分裂し、県内移設推進を訴えた稲嶺氏が圧勝。06年は稲嶺氏の後継候補で経済界出身の仲井真氏と、革新系の糸数慶子氏の事実上の一騎打ちとなった。V字形2本の滑走路を備えた日米両政府の移設案に反対しつつ、県内移設を容認した仲井真氏が初当選した。

 09年に「最低でも県外」と訴えた民主党の鳩山由紀夫政権が誕生して県民の期待が高まり、仲井真氏も「県外」に主張を転換。10年知事選は革新系の伊波(いは)洋一氏、仲井真氏ともに「県外」を訴えて移設を巡る争点がぼやけ、仲井真氏が再選を果たした。【佐藤敬一】

 ◇沖縄本島の18%が基地
 沖縄県の米軍基地面積は231.76平方キロ(2013年3月末現在)で、沖縄本島面積の18.3%を占める。大阪市がすっぽり入ってしまう広さだ。

 米軍が一時使用する自衛隊基地などを除いた米軍専用施設は227.30平方キロ(14年3月末現在)で、全国の米軍専用施設(308.24平方キロ)の73.74%が集中している。

 米軍専用施設の返還は本土と沖縄では対照的だ。本土は1973年3月に169.60平方キロあり、この41年で52.3%が返還されたが、沖縄は72年5月の本土復帰時の278.93平方キロから18.5%が返還されたに過ぎない。

4100チバQ:2014/11/03(月) 16:08:38
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141102ddlk46040235000c.html
南大隅町議選贈収賄:元町議らに有罪判決 /鹿児島
毎日新聞 2014年11月02日 地方版

 町議を辞職した見返りに現金を受け取り、次点候補を繰り上げ当選させたとして収賄などの罪に問われた南大隅町の元町議、宇野仁一被告(63)に、鹿児島地裁は10月31日、懲役3年、執行猶予5年、追徴金100万円(求刑・懲役3年、追徴金100万円)を言い渡した。また、現金を渡したとして贈賄罪に問われた前町議、大塚成章被告(71)は懲役1年2月、執行猶予3年(求刑・同1年2月)とした。植田類裁判官は「公正な選挙に基づく議会制民主主義をないがしろにし、投票した町民を裏切る犯行といえる」と述べた。

 判決によると、2013年4月14日投開票の町議選で当選した宇野被告が辞職し、次点で落選した大塚被告を繰り上げ当選させる謝礼と知りながら、同年7月7日、現金100万円を授受した。【土田暁彦】

4101チバQ:2014/11/03(月) 16:33:32
http://www.nishinippon.co.jp/feature/fukuoka_city_election/article/124650
政党、かすむ存在感 福岡、熊本両市長選告示 自民「政治とカネ」影響も 民主、自前候補擁立できず
2014年11月03日(最終更新 2014年11月03日 02時46分)
国会議員や地方議員らが拳を突き上げた福岡市長選立候補者の出陣式=2日午前、福岡市・天神
国会議員や地方議員らが拳を突き上げた福岡市長選立候補者の出陣式=2日午前、福岡市・天神
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 来春の統一地方選の行方を占う福岡、熊本の2政令市長選が火ぶたを切った。安倍自民にとって、劣勢が伝えられる沖縄県知事選と同日選となるだけに、推薦候補の「2勝」は至上命令。ただ、いずれも一枚岩となれるか不安が残り、中央での「政治とカネ」の問題の影響も見通せない。野党側も民主の自前候補が不在となるなど政党の存在感が揺らぐ構図となっている。
 「『日本に元気を取り戻す』と2年前の衆院選を戦った。それを代表してやってくれているのは間違いなく福岡市です」。与党が推薦する福岡市長選の現職の出陣式。後ろ盾といわれる麻生太郎副総理はこう持ち上げ、安倍晋三首相との「近さ」もアピールした。壇上には自民の国会議員や地方議員が並ぶ。麻生氏はスーパーの前などでもマイクを握り、蜜月ぶりを見せつけた。
 ただ、第2次安倍改造内閣の目玉だった2人の女性閣僚が「政治とカネ」に絡んで辞任。両市長選の現場には「影響はない」(福岡市議)「党のイメージが悪化した」(熊本県連関係者)と願望と不安が交錯する。もともと地方の首長選では、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設が争点となった同県名護市長選(1月)や滋賀県知事選(7月)で党推薦候補が苦杯をなめており、必ずしも盤石とは言い難い現実がある。
 足元の不安もある。福岡市長選では現職に対し、今も「議会軽視」と市議団内に不満がくすぶり、1人は反旗を翻す形で党を飛び出し、対立候補となった。この日、市議団の数人は出陣式に姿を見せず、ベテラン市議の一人は「懲罰ものだ」と声を荒らげた。

4102チバQ:2014/11/03(月) 16:33:54
 熊本市長選で推薦する新人は、県議時代の市長選で党の方針に反し県連が離党勧告を突き付けた「かつての敵」(市議)。出陣式では、前に集まるよう促されても遠巻きに傍観する市議の姿もあり、党重鎮の野田毅衆院議員は「この選挙は国政をも揺るがしかねない」と危機感をあおった。
 一方の民主。福岡県連は福岡市長選で過去2回推薦した元職を念頭に、候補擁立を模索したが、政党色を薄めたい元職側と折り合わず、自主的支援にとどまった。出陣式に地方議員の姿はなく、「表に出ない方がいい。個人演説会に向け、自分たちの支持者に来てもらうよう呼びかけるとか裏方に回っている」(市議団幹部)。この日、元職と行動をともにしたのは一部の議員にとどまった。
 第三極には、自民との距離に腐心する場面も。熊本市長選の自民推薦候補の出陣式には、次世代の党の園田博之氏と維新の党の松野頼久代表代行がいずれも個人的立場で登壇。次期衆院選に向けた野党共闘の行方が見通せない中、「(自民系候補が)超党派で支援を受ける形」(陣営関係者)を演出することとなった。
 無党派層が多い政令市での選挙戦。振れ幅の大きな民意は、これまでも各級選挙で意外な結果を残してきた。「風は突風というよりも、じわじわ強くなっていくんじゃないだろうか」。福岡市議の一人は、自らが選挙の最前線に立つ来春の「風」の行方を気にする。
=2014/11/03付 西日本新聞朝刊=

4103チバQ:2014/11/03(月) 21:57:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141028ddlk43010354000c.html
県都の進路:’14熊本市長選 増加する待機児童 きめ細かなソフト面整備も /熊本
毎日新聞 2014年10月28日 地方版

 今月20日夕、熊本市東区広木町の認可外保育所「やまなみこども園」。次女(4)を迎えに来た医師、西岡裕子さん(40)が名前を呼ぶと、元気いっぱいの次女が笑顔で駆け寄ってきた。西岡さんは「いまだに子供を預けて働くことに罪悪感を感じてしまう。女性が安心して働けるハードとソフト両面の環境がほしい」と打ち明けた。

 西岡さんは2005年2月、八代市から転居してきた。当時3歳の長男(12)を預ける認可保育所を探そうとしたが、年度末に定員に空きがあるとは思えず、認可外の「やまなみこども園」に落ち着いた。次女も同じ保育所に入れ、子供に熱が出ても仕事に区切りがつくまで預けられるなど利便性も享受してきたが、公的助成がある認可保育所より保育料が高いなど負担の重さも実感してきた。

 厚生労働省の調査によると、認可保育所を希望しても入所できない熊本市内の待機児童数は今年4月1日現在で319人と、前年同期の180人から139人増えた。前年からの増加数では東京都世田谷区の225人、大田区の175人に次いで全国3番目の多さ。共働き世帯の増加に認可保育所の整備が追いついていない現状が浮き彫りになっている。

 待機児童解消のために国が推進しているのが、06年から導入された「認定こども園」の拡充だ。幼稚園と保育所の機能を併せ持ち、保護者の就労の有無にかかわらず0〜5歳児が利用できるため、定員に余裕のある幼稚園が低年齢児の保育を担うことなどで待機児童解消に一役買うと期待されている。今年7月の市の調査では市内の保育所と幼稚園で計54カ所が認定子ども園に移行する意思を示した。

 市は今月、市幼児教育・保育施設整備計画を策定。15年度から5年間で認可保育所の新設や増改築、小規模保育などを組み合わせて待機児童解消を目指すが、完全に解消されるのは18年になる見込み。認定こども園への移行や定員増加などに伴う保育士の確保といった課題も残る。

 一方、保護者の長時間勤務や夜勤などに対応できる認可外保育所への公的助成を求める声もある。認可保育所には兄弟で通っている家庭への保育料の負担軽減措置があるが、認可外保育所では2人以上が通う家庭の毎月の保育料が10万円を超えることもあるという。

 次女の保育料として月約5万円を負担する西岡さんは今年、市内の保護者や保育士らとともに、認可外保育所への公的助成を求める街頭署名を集めて県と市に提出した。西岡さんは「ハコモノが増えればいずれ待機児童は解消すると思うが、病児保育の充実など女性が安心して子供を預けて働けるソフト面の整備もお願いしたい」と願う。子育て世代のニーズをどのようにくみ取るのか。市は柔軟な対応を迫られている。

   ◇   ◇

 11月2日に告示される熊本市長選を前に、市政の課題を追った。【井川加菜美】

4104チバQ:2014/11/03(月) 21:58:55
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141029ddlk43010332000c.html
県都の進路:’14熊本市長選 マイス施設整備計画 投資効果読めず論戦低調 /熊本
毎日新聞 2014年10月29日 地方版

 「MICE(マイス)は争点にならんよ」。熊本市長選の立候補予定者が名乗りを上げ始めた8月以降、自民党関係者はそう口をそろえてきた。その口調からは「マイスを争点化したくない」との本音が透けて見える。

 マイス施設とは、国際会議や国際見本市を開催できる大型集客施設。市は九州産交ホールディングス(HD)が中央区桜町で進める再開発事業に参画し、289億円を投じてマイス施設を建設する計画だ。計画地に建つ熊本交通センターは老朽化して政令市の陸路の玄関口としては物足りなくなっており、市は再開発することで中心市街地の活性化につなげる将来図を描く。

 この計画に対する世論の風向きが変わったのは昨年11月、同社への補助金も含めて市の投資額が約350億円に上ることが公表されてから。市は、オープン後の10年間で投資額の1・62倍に相当する586億円の経済効果を見込んでいるが、学識経験者などで構成する市の検討委員会でも額面通り受け取る委員はわずか。福岡、長崎市でもマイス施設の建設計画が浮上する中、本当に費用対効果が見込めるのか疑念を抱く市民は少なくない。

 市とともに計画を推進してきた自民党の関係者が、市長選を前に努めて言及しないのはこうした市民感情があるからに他ならない。ある関係者は「この問題に触れて吉と出るか凶と出るかが分からず、テーマとしては扱いづらい」とこぼす。

 さらにマイス施設の議論が盛り上がらないもう一つの理由が、政令市移行後、初めて区制で実施される来年春の熊本市議選だ。定数48が中央11▽東13▽西6▽南8▽北10−−の5区に割り振られるため、市議らは何より自分が立候補する区の振興を訴える必要に迫られる。市郊外が地盤の自民市議は「『うちの区に予算を引っ張ります』と訴えて支持してもらわないといけないのに、マイス計画に触れれば『なぜ中央区ばかり投資するのか』と反発を受ける」と話し、市長選でも進んで話題にはしない考えだ。

 市長選に立候補表明している新人の3氏はいずれも再開発の意義は認めながら、マイス施設の現行計画については慎重、もしくは否定的な立場だ。自民推薦の前県議、大西一史氏(46)は事業費や施設の内容を精査し直す考え。前市議の下川寛氏(54)は市民への情報開示を訴える。元会社会長の石原靖也氏(60)は当選後の計画凍結を明言している。【取違剛】

==============

 ■ことば

◇熊本市のMICE(マイス)施設整備計画
 九州産交ホールディングス(HD)が熊本市中央区桜町に建設する複合ビル内に、国際会議や学会などを開催できる大型集客施設を整備する計画。複合ビルの総事業費は現時点で523億円が見込まれ、そのうち市の負担はマイス施設の事業費289億円と九州産交HDへの補助金55億円などで計340億円超とみられる。複合ビルは地上15階、地下1階で商業施設や映画館、ホテル、分譲マンションなどが入る。マイス施設は地上7階、地下1階で、最大3000人収容のメインホールなどを備え、2018年度中のオープンを予定している。

4105チバQ:2014/11/03(月) 22:00:00
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141030ddlk43010345000c.html
県都の進路:’14熊本市長選 膨らむ生活保護費 困窮者へ早期支援を /熊本
毎日新聞 2014年10月30日 地方版

 10月下旬、熊本市中央区のマンションの一室でホームレス支援団体「くまもと支援の会」の炊き出しがあった。テーブルには炊きたての白米やみそ汁などが並び、ナスの天ぷらを頬張る路上生活者の男性(66)が「どんな高級料理よりおいしい」と声を弾ませた。

 同会の楠木宏基理事長によると、リーマン・ショックが起きた2008年と09年に120人ほどいた市内の路上生活者は、現在20人前後にまで減少。同会による週2回の炊き出しに誰も訪れない日すらある。しかし、ネットカフェや知人宅などを転々とし、実態を把握することが難しい移動型の生活困窮者は増えているとみられる。

 楠木理事長は「経済的困窮と親族や知人などとの関係性の困窮が重なり、どうしようもなくなって相談に来る人も多い。もっと早い段階で困難な状況を把握して支援ができればいいのだが」と歯がゆい思いを口にする。

 一方、増加に歯止めがかからないのが市内の生活保護世帯だ。13年度末現在で1万2262世帯となり、この5年間で1・3倍となった。

 保護世帯の増加に伴って膨らむ生活保護費はじわじわと市の財政を圧迫している。総額2889億円の今年度一般会計当初予算のうち、住民福祉にかかる扶助費は826億円。この中でも生活保護費は前年度から約20億円増えて過去最大の279億円となった。

 市は、来年度も生活保護費が増大すると見込んでいるが、手をこまねいているわけではない。13、14年には中央区役所と東区役所で就労相談などができる「ハローワークサテライト」を設置。現在は来年4月から本格運用を予定している「市生活自立支援センター」の準備を進めている。

 センターは、これまで分散していた福祉や就労などの相談窓口を集約し、生活困窮者を早期に把握して生活保護費受給前の自立支援につなげるのが狙い。

 「一度滑り台から滑り落ちてきた人が、すぐに滑り台を上がりきれますか」。楠木理事長は、こうした市の対応を評価する一方でより柔軟なサポートを求める。

 「現場から見えるのは、より具体的な就労先の創出や確保。いきなり一般的な職種に就くのはハードルが高い人もいて、少しずつ社会になじめるような段階的な支援が必要だ。生活保護者を支援するケースワーカーも不足しており、もっと踏み込んだ支援がほしい」【井川加菜美】

4106チバQ:2014/11/03(月) 22:01:17
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141031ddlk43010351000c.html
県都の進路:’14熊本市長選 広がる地域格差 交通空白対策、奏功せず /熊本
毎日新聞 2014年10月31日 地方版

 毎月第1日曜、熊本市北区龍田の代継(よつぎ)宮に市が立つ。出店するのは益城町の朝市グループ「ましきメッセ・もやい市」の農家たち。近くの住宅団地「ニュータウン三光」に住むお年寄りが笑顔で野菜や漬物などを買い求める。

 1980年代に立田山東側の丘陵地を開発したニュータウン三光は、車があれば中心市街地まで15分程度で行ける。しかし、住民の高齢化で車を運転できない世帯が増え、10年ほど前から日ごろの買い物にも苦労する「買い物難民」が目立ち始めた。最も近いバス停まで約800メートル、JRの駅まで約1・7キロの道のりを70〜80代の高齢者が歩くのは容易ではない。「このままでは地域が崩壊する」。危機感を抱いた自治会の元組長、上田量章さん(62)の求めで農家による市が始まり、今年で3年目に入った。

 24年前に夫婦で移り住んだ女性(89)は「ここは陸の孤島。何とかしてほしいけれど、どうにもならない」と嘆く。買い物や通院の度に車で送迎してくれた夫は2年前、91歳で亡くなった。1人暮らしの女性は3年前にアキレスけんを断裂するなど足腰が悪く、どこへ出かけるにもタクシーを使うしかない。毎月のタクシー代は数万円に上るという。

 熊本市は政令市移行後、近くにバス停や駅がない「交通空白地域」や「交通不便地域」の解消を目指し、コミュニティーバスの「ゆうゆうバス」や予約制乗り合いタクシーを運行してきた。しかし、利用は低迷。住民からは「便数が少ない」「路線バスや電車との乗り継ぎが不便」といった声が上がっている。

 市交通政策総室は「1回使ってもらえば便利さが分かると思うが、何となく面倒で使っていない人もいるのでは」とみる。いずれにしても対策が奏功しているとはいえず、都市部との利便格差は鮮明になりつつある。

 その結果は地価動向にも如実に表れている。今年1月1日時点の公示地価によると、JR熊本駅周辺や中央区、東区は消費増税前の駆け込み需要などが追い風になり、上昇地点が目立った。しかし、古い住宅団地や農村地帯が広がる西区、北区は下落が続き、二極化が進む。道路や公共交通網の整備で便利になった地域に人口が集中し、それ以外は寂れる悪循環が続く。

 上田さんは複雑な思いで市長選の前哨戦を見ている。立候補を表明している3氏の政策は中心市街地の活性化など、都市部を重視したものが多いように映る。「繁華街から車で15分のところに買い物にも行けない人たちがいる。そのことを忘れず、生活弱者の実情にも目を向けてほしい」と注文をつける。【取違剛】

4107チバQ:2014/11/05(水) 21:53:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141105ddlk40010465000c.html
選挙:田川市長選 笹山元市議も出馬へ 4人目 /福岡
毎日新聞 2014年11月05日 地方版

 来春の田川市長選に元市議で社会福祉法人理事長の笹山良孝氏(62)が4日、無所属での立候補を表明した。市長選には4選を目指す現職の伊藤信勝(69)▽市議2期目の二場公人(57)▽同1期目の金子和智(44)−−の3氏が出馬表明している。

 笹山氏は立候補の動機について、伊藤市長が白鳥工業団地でのごみ焼却施設建設中止を公約にしながら方針転換したことを挙げ「一貫性がなく、予算の把握がない下水道事業と共に思いつきでやっている」と批判した。公約に市長の退職金全廃や給与半減、ごみ施設の広域運営による行財政改革などを挙げた。また「北九州のベッドタウン化も考える」とし、香春町との合併を模索する方針も示した。

 笹山氏は田川市出身で旧直方学園高卒。1987年から市議を連続5期務め、2007年と11年の市長選に出馬し落選した。2年前に北九州市立大に社会人枠で入学し、現在3年生。【荒木俊雄】

〔筑豊版〕

4108チバQ:2014/11/05(水) 21:57:16
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141105ddp041010022000c.html
選挙:大分県知事選 知事、4選出馬意向 後援会事務局長に元県幹部
毎日新聞 2014年11月05日 西部朝刊

 大分県の広瀬勝貞知事(72)は来年4月の知事選に4選を目指して立候補する意向を固めた。これまで空席となっていた後援会事務局長に前回選挙で幹部を務めた元県幹部を据えるなど選挙準備を本格化させており、今月下旬に開会予定の県議会12月定例会で正式に表明するとみられる。

 広瀬氏は4日の定例記者会見で、4選出馬に関し「謙虚な気持ちで熟慮中だ」と明言を避けたが、広瀬氏に近い関係者に対し「出る。(近く)意思表明する」と伝えている。後援会事務局長は前回知事選後から空席になっていたが、11月1日付で就任した元県幹部によると、10月末に広瀬氏から「後援会事務局を手伝ってほしい」と要請されたという。

 広瀬知事は元経済産業事務次官から2003年の知事選で初当選し、現在3期目。同知事選には立候補を表明している人はいない。【西嶋正法、佐野格】

4109チバQ:2014/11/05(水) 21:59:06
http://www.yomiuri.co.jp/local/okinawa/news/20141105-OYTNT50035.html
広い選挙区 浸透へ苦心
2014年11月04日
 沖縄本島と約40の有人離島を抱え、南北が約400キロにもなる沖縄県の知事選(16日投開票)では、各候補が広い選挙区でいかに浸透を図るかに知恵を絞る。各地の支持者を一堂に集めて大規模集会を開いたり、インターネットを駆使して演説を生中継したりするなど工夫を凝らしている。


 那覇市の市営野球場に1日、長いバスの車列ができた。「1万人大集会」と銘打った前那覇市長・翁長雄志おながたけし氏(64)の総決起大会。プロ野球の公式戦も行われる広い球場が、選挙の集会に使われるのは異例。会場は、県内から来た支持者で埋まった。

 那覇市を地盤とする翁長氏は、市外への浸透が課題だ。このため、陣営幹部は「集会の参加者を通じて、会場の熱気を地元に伝えてもらい、支持を広げたい」と狙いを語る。

 現職・仲井真弘多なかいまひろかず氏(75)は、全41市町村に支部を構え、組織戦で応戦する。支持を表明した約30の首長らが支部長を務め、告示前から支部ごとに集会を繰り返してきた。

 告示後2日間で本島の全市町村を回った。3連休中は宮古島や石垣島なども訪れ、離島振興策を訴えた。陣営幹部は「首長のネットワークをフルに活用して隅々にまで訴えを届ける」と意気込む。

 元郵政改革相・下地幹郎しもじみきお氏(53)は告示翌日の10月31日、早速、出身地の宮古島へ渡った。総決起大会では、「宮古島から知事を誕生させよう」と気勢を上げた。

 7月の出馬表明後から、離島を回って政策を訴えてきた。宮古島のほか、石垣島や久米島などにも足を運んだ。告示後は、下地氏を支持する地方議員らが渡島し、支持固めを図る。

 政党の支援を受けない前参院議員・喜納昌吉きなしょうきち氏(66)は、インターネットを使って組織力を補う戦術だ。

 「私は歌手でもあるから歌います」。1日、那覇市の県庁前で街頭に立った喜納氏は、訴えの合間に三線の弾き語りで自身の曲を熱唱。その様子をスタッフが撮影し、ネットで生中継した。陣営幹部は「ネットを積極的に活用し、多くの人の目に留まれば」と期待を込める。

2014年11月04日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

4110チバQ:2014/11/05(水) 22:25:20
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141104ddlk45010218000c.html
選挙:知事選 告示まで1カ月 2氏が出馬準備加速 「オール与党」に「草の根」挑む /宮崎
毎日新聞 2014年11月04日 地方版

 任期満了に伴う知事選(12月21日投開票)の告示まで4日で1カ月となった。再選を目指す現職、河野俊嗣氏(50)と、前衆院議員の新人、川村秀三郎氏(65)が名乗りを上げ、準備を加速する。立候補の臆測が飛び交った前知事、東国原英夫氏(57)の不出馬宣言を受け、態度を保留していた政党・団体の多くが現職支持の方向性を打ち出し、「オール与党化」の様相を見せ始めている。【門田陽介、中村清雅】

 「安定と継続しかない」。1日、宮崎市であった河野氏の事務所開き。あいさつに立った自民、民主、社民など各党や、経済、労働団体の幹部らは口をそろえた。

 知事職は、東国原氏と前任と立て続けに1期での交代が続いた。県知事選に強い影響力を持つJAなど県内経済界は昨年、前知事時代に悪化した国とのつながり修復を重視する河野氏に出馬を要請。県議会与党の自民も、市町村や各業界に配慮する同氏の安定感を評価し、いち早く推薦を出した。

 その安定感が揺らいだのは今年9月。河野氏の後援会が、詐欺事件で摘発された都城市の産廃業者から受けた300万円を政治資金収支報告書に分散記載するなどの問題が発覚すると、自民県議らから脇の甘さを指摘する声が相次ぎ、河野氏は各種会合で釈明に追われた。

 民主、社民や連合宮崎など、非自民系でつくる「CNP会議」でも「この時期に何をやっているんだ」と不満の声も出た。しかし、最終的に「少数意見にも耳を傾ける現県政に影響力を残すべきだ」と支持で固まった。民主や社民も近く正式に推薦を決定する。

 ただ、民主にとって川村氏は前県連代表だ。県連幹部は「我々と支援者が一部重なっている。来年4月には統一地方選があり、川村氏を支援しても、しなくても反発がある」と苦しい胸の内を明かす。公明党は河野氏の手堅い行政手腕を買い「推薦」でまとまり、党本部の決定待ちの状態だが、「資金問題で説明責任を十分果たしていない」(県本部幹部)との声も聞こえる。

 一方、川村氏。政党・団体の支持が現職に集まることを「想定の範囲内」と話し、県内50カ所に後援会支部を組織し、草の根の「県民党」で知事選に臨む構えだ。10月末、宮崎市であった事務所開きでは、約200人の支持者らを前に「宮崎の現状はこのままでいいのか。何としても変えないといけないが、皆さんに手伝ってもらわないと、私は実行できる立場になれない」と呼びかけた。

4111とはずがたり:2014/11/06(木) 16:55:53
次世代、仲井真氏を推薦 沖縄県知事選
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20141106537.html
産経新聞2014年11月6日(木)15:59

 次世代の党は6日までに、沖縄県知事選(16日投開票)に立候補している仲井真弘多知事を推薦することを決めた。仲井真氏側の推薦依頼を受け、5日の選対委員会で決定した。

4112チバQ:2014/11/06(木) 22:09:25
http://mainichi.jp/select/news/20141107k0000m010110000c.html
沖縄知事選:自民は幹部ら応援へ 公明、民主は沈黙
毎日新聞 2014年11月06日 21時55分(最終更新 11月06日 22時05分)

 16日の沖縄県知事選の投開票日が迫り、現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏(75)を推薦する自民党は終盤戦に菅義偉官房長官、稲田朋美政調会長ら幹部や知名度の高い小泉進次郎復興政務官を応援に投入し、テコ入れを図る。前那覇市長の翁長雄志(おなが・たけし)氏(64)を支援する共産、生活、社民の3党の党首はすでに告示前後に沖縄入りし、全面的な応援態勢を敷く。一方、「自主投票」とした公明、民主両党は表立った動きを控えている。

 「仲井真氏のためなら、みんなで協力しないといけないということが自民党や安倍政権に充満している」

 6日に同県糸満市で開かれた仲井真氏の総決起集会に駆け付けた二階俊博総務会長はそう訴え、仲井真氏の政府・与党とのパイプの太さをアピールした。

 谷垣禎一幹事長も5日、党のネット番組で「まだ相手(翁長氏)の背中が先にあるが、こちらも少しずつ盛り上がりを見せている。必ず勝ちたい」と語り、劣勢にあることを認めたうえで追い上げに期待を示した。仲井真県政のもとで沖縄振興予算が増額されたことや、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の早期の危険性除去の実現を訴えることで、形勢の逆転を狙う。

 与党でも公明党は過去2回の選挙で支援した仲井真氏の推薦を見送り、自主投票で臨む。普天間飛行場の同県名護市辺野古への移設に県本部が反対しているためだ。「知事選では一切動かない」(党幹部)という一方で、知事選と同日投開票の那覇市長選では自公で擁立した候補の支援に全力を挙げ、自民党との関係悪化を食い止めたい考えだ。

 野党では民主党は、基本的に辺野古移設を推進する立場だ。支持団体の連合は移設反対派の翁長氏を推薦しているが、表立って支援はできず10月中旬に自主投票を決定した。党幹部が応援に入る予定はなく、存在感を全く示せない状態が続いている。

 一方で、翁長氏を支援する共産、生活、社民は勢いづいており、普天間県内移設に反対する保守から左派まで幅広い層の支持獲得を目指す選挙戦を展開している。

 共産党の志位和夫委員長は5日の記者会見で「(仲井真氏の陣営が)争点から外そうとした新基地建設が最大の争点となった。オール沖縄で翁長氏を支援し、大激戦で勝利したい」と強調。党機関紙の赤旗は9日付の日曜版で、自民党の野中広務元幹事長から翁長氏の選対事務所に、激励文が届いたことを紹介している。

 前民主党県連代表で、同党を除名処分となった喜納昌吉(きな・しょうきち)氏(66)は辺野古移設に反対を明言して戦う。また、元郵政担当相の下地幹郎氏(53)は地域政党「そうぞう」や維新県総支部の支援を受けている。【水脇友輔、葛西大博】

4113チバQ:2014/11/06(木) 23:08:59
http://www.sankei.com/region/news/141106/rgn1411060035-n1.html
2014.11.6 07:08

福岡市長選、民主の影薄く…

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告示日、出陣式で支援者と握手する福岡市長選の候補=2日、福岡市中央区(一部画像処理しています。)
 16日の投開票日に向け、6人が舌戦を繰り広げる福岡市長選で、民主党の影が薄い。かつて同党の推薦候補として市長選を制した元職の吉田宏氏らも距離を置き、今回は民主党の推薦を受けない。来春の統一選の前哨戦として、存在感を示しておきたいはずの民主党だが、退勢挽回の道は険しそうだ。(大森貴弘)

                   ◇

 「政令市長選に候補者を擁立できないのは正直、悔しい。でも今回は、われわれが関わらない方が、むしろ吉田氏のためかもしれないと思っています。何か支援できることがあれば、手を貸すつもりですが…」

 民主党系会派に属する江藤博美市議は、こう打ち明けた。江藤氏は前回選挙で吉田陣営の選対幹部を務めた。

 前々回、平成18年の選挙で民主党は西日本新聞の経済部長だった吉田氏を推薦した。吉田氏は現職で自民推薦の山崎広太郎氏を破り、民主党躍進の象徴となった。翌19年春、民主党は統一地方選において各地の議員選挙で議席数を伸ばすと、夏の参院選でも圧勝し、21年夏の衆院選勝利と民主党政権誕生につながったからだ。

 だが、民主党政権は誕生直後から、鳩山由紀夫首相の米軍・普天間基地移転を巡る「最低でも県外」発言などで迷走し、支持率は下がり続けた。

 22年の前回福岡市長選当時は、沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件の対応を巡り、民主党政権に一層、厳しい目が向けられるようになっていた。民主などから推薦を受けた吉田氏は、自民支援の高島宗一郎氏に6万票差をつけられて落選した。

 それから4年。吉田氏は再挑戦を決めたが、「市民党」として、政党推薦は求めなかった。出馬に際して、民主党関係者へ相談もしなかったという。

 陣営関係者は「前回、大きな失政がなかったにもかかわらず、民主党への逆風がマイナスに作用した。吉田氏は『今度は自分の力だけで挑戦する』と考えたようだ」と語る。吉田氏は公式ブログでも「政党の推薦を受けない『市民党』の立場」を強調する。

 福岡市議会(定数62)で9人を占める民主党系会派の市議の出番も少ない。党幹部の応援も、これまでのところ予定されていない。

 民主党の支持母体である連合福岡は、吉田氏の推薦を模索したが、本人が気乗り薄なこともあって、結局「支援」に落ち着いた。

 ただ、吉田氏は10月29日に福岡市中央区で開かれた連合福岡の定期大会には出席した。壇上から「もう一度チャレンジします」と述べた。連合福岡側も、出席者に配った資料に吉田氏の政策集を同封するなど、互いに明言はしなかったが、阿吽(あうん)の呼吸で支援関係を示した。

 とはいえ、連合福岡の動きは静かだ。加盟する労組の幹部は「『連合福岡は福岡市長選で吉田氏を支援します』といわれたけれど、本当にそれだけ。ポスター貼りや集会への動員など、何もしていない。自治労など旧総評系の労組だけは熱心にやっているそうですよ」と語った。

 元市議の金出公子氏も、かつて民主党の看板を背負って市議選に臨んだ。平成15年の市議選に無所属で当選すると、任期途中で民主会派入りした。19年の市議選は「民主ブーム」に乗り東区でトップ当選を果たした。その後、23年の市議選で落選し、民主党を離党した。

 金出氏は政策発表記者会見で「最後の市議選は民主党だったので敗れた。今は何の関係もありません」と、きっぱりと切り捨てた。

4114沖縄無党派:2014/11/07(金) 15:48:25
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=89634
沖縄県議補選告示 3選挙区で8人届け出
2014年11月7日 10:49

沖縄県議会の那覇、沖縄、名護3市区で欠員となっている3議席の補欠選挙が7日告示され、午前10時までに計8氏が立候補を届け出た。候補者は県内各地で出発式などで第一声を上げ、知事選と同日投開票となる16日までの選挙戦に突入した。

 那覇市区ではいずれも新人のフリージャーナリストの謝花良広氏(67)=無所属=、前那覇市議の比嘉瑞己氏(40)=無所属=、前那覇市議の山川典二氏(59)=自民=の3氏が届け出た。

 沖縄市区もいずれも新人で、会社代表の亀田隆氏(49)=無所属=、会社代表の花城大輔氏(43)=自民=、玩具店店長の島袋恵祐氏(28)=無所属=が立候補した。

 名護市区は前職の末松文信氏(66)=自民=、新人の具志堅徹氏(75)=無所属=が出馬した。

4115チバQ:2014/11/07(金) 18:59:07
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20141107-OYS1T50040.html?from=sytop_main1
川内原発再稼働、鹿児島県議会が同意
2014年11月07日
 九州電力川内せんだい原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)について、鹿児島県議会(定数51、欠員2)は7日、臨時本会議を開き、再稼働を求める陳情を賛成多数で採択した。再稼働に向けた安全審査が行われている全国13原発の中で、地元の都道府県議会が同意したのは初めて。これを受け、伊藤祐一郎知事は同日午後、再稼働への同意を表明する見込みだ。

 本会議の冒頭、原子力安全対策等特別委員会の中村真委員長が、地元の経済団体などが出した再稼働を求める陳情を6日に賛成多数で採択したことを報告した。討論では、反対派の議員が「川内原発の安全性が完全に担保されたわけではない。結論を出すのは拙速だ」などと訴えた。

 討論の後、議長を除く出席者で起立による採決が行われた。最大会派の自民党県議団(35人)の議員らが賛成し、再稼働を求める陳情を採択した。伊藤知事は採択後、議場で「再稼働について本日中に表明したい」とあいさつ。午後、記者会見を開く予定だ。

2014年11月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

4116チバQ:2014/11/07(金) 19:49:56
http://mainichi.jp/select/news/20141107k0000e040213000c.html
川内原発:鹿児島県庁前でも議会議場内でも「再稼働反対」
毎日新聞 2014年11月07日 12時19分(最終更新 11月07日 15時37分)
 全国で初めて原発立地県として再稼働に同意するのか−−。地元同意の最終手続きに入った7日の鹿児島県議会臨時議会。再稼働への同意判断をするとみられる臨時議会開会前から県庁前では怒りの声が響き、議場内でも「再稼働反対」のシュプレヒコールが起こるなど、騒然とした雰囲気に包まれた。

 鹿児島県庁職員や警察官が庁舎や議会棟入り口を厳重に警備する中、県庁前では午前9時前から県内外の再稼働に反対する市民約400人が集まり「民意を無視している」などと訴えた。

 集会には、福島第1原発事故を経験した福島県からも12人が駆けつけた。福島市五月町、団体役員、斎藤富春さん(58)は「福島第1原発事故の教訓は、安全な原発などない、人間と原発は共存できないということ。事故を体験した福島県民の率直な思いを伝えたくて鹿児島まで来た。事故が起きてから国に責任を取れと言っても遅い」と声を張り上げた。九州他県からの参加者も多く、長崎県諫早市の団体職員、川原重信さん(61)は「決して人ごとではない。川内原発再稼働の流れを止めることは、玄海原発など他の原発の再稼働を止めることにもつながる」と力を込めた。

 全国が注目する鹿児島県議会の判断が下される日とあって、先着順で傍聴券が配布された。約150席の傍聴席はほぼ満席。鹿児島県霧島市、介護士、盛園尚利さん(39)は「鹿児島の未来に興味があって傍聴に来た。鹿児島のリーダーの原発に対する意見に注目している」。同県姶良市の陶芸家、松尾晴代さん(40)は「多くの民意を無視している。どういう人が私たちの未来を決めるのか顔を見たい」と憤った。

 「命を考えてください!」「福島は解決していない!」。議場内は午前10時の開会前から怒号に包まれた。伊藤祐一郎知事が議場内に着席すると「再稼働反対」「再稼働反対」と大きなシュプレヒコールが上がった。【杣谷健太、川上 珠実】

 ◇

 傍聴席から本会議の審議を見守った市民の一人、向原祥隆(むこはら・よしたか)さん(57)は、鹿児島ではよく知られた地元出版社「南方新社」の社長だ。

 京都大在学中に放射能汚染の研究者の講義を受講し、原発に疑問を抱いた。大学生だった1970年代は全国で原発の稼働が相次いだ時代だ。「原発の近くに住む人間にも影響が出るのではないか」と不安を覚えた。

 卒業後、東京都内の広告会社に就職したが「自然の中で人間らしい生活がしたい」と92年にUターンし、南方新社を創業した。鹿児島市の外れにある会社の敷地では鶏を飼い、アイガモで米を栽培するなど農業も営む。

 同社がこれまでに発行した書籍は400点を超える。鹿児島の歴史や風土といった郷土本はもちろん、環境問題や農業が抱える問題などの本を積極的に送り出し、警鐘を鳴らしてきた。一方で川内原発3号機の増設計画に反対するなど、脱原発も訴え続けてきた。通底するのは、古里の未来に対する危機意識だ。

 10月30日以降、県庁前にテントを設置し、座り込みを続ける。「万が一事故が起きても誰も責任をとらないのは目に見えている。一歩も引くつもりはない」と語気を強めた。【杣谷健太】

4117チバQ:2014/11/07(金) 20:05:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141107-00000100-jij-soci
「地元同意」くすぶる不満=周辺自治体「国がルールを」―鹿児島
時事通信 11月7日(金)15時46分配信

 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に向け、地元の同意手続きが終わった。電力会社が再稼働の同意を求める自治体の範囲は法的な決まりがなく、伊藤祐一郎知事は一貫して「薩摩川内市と県で十分」と主張してきた。周辺自治体には不満がくすぶるほか、原発に対する住民の不安は根強く、今後も丁寧な説明と情報提供が必要になる。
 伊藤知事は同意の範囲について、「過去の経緯」を理由に「立地市の薩摩川内市と県」と繰り返してきた。一方、東京電力福島第1原発事故を踏まえて改定された原子力災害対策指針で、事前の避難対策が必要な範囲は原発の半径30キロ圏に拡大。県などが主催した説明会では、住民から「避難対策が義務付けられており、同意の範囲に入れるべきだ」「福島事故を見ても、30キロ圏は放射能の影響を受ける」などの意見が相次いだ。
 自治体からも声は上がった。いちき串木野市と日置市では9月、市議会が「地元」に組み込むよう求める意見書を可決。いちき串木野市の田畑誠一市長は「周辺自治体の意見も十分に聞いてほしい」と要望した。他の多くの首長もエネルギー政策は国の専管事項だとして、「国がルールを定めるべきだ」(森博幸鹿児島市長)と求めた。
 しかし国は「地域で事情は異なる」(宮沢洋一経済産業相)として、一律に決めない方針を再三表明。「地方に丸投げだ」との不満が地元から漏れる中、九電の瓜生道明社長は原発周辺の8市町長と意見交換するなど、知事の同意表明に向けて地ならしを進めた。首長らは「県の判断を見守る」(渋谷俊彦出水市長)と一任した。
 結局、同意の範囲は広がらないまま、地元の手続きは完了。全国で最も早く再稼働する見通しの川内原発の同意手続きは先例として、後に続く原発の再稼働に影響を与える可能性がある。

4118チバQ:2014/11/08(土) 22:42:05
http://www.asahi.com/articles/ASGC85RDSGC8UTFK00D.html?iref=comtop_list_pol_n01
次世代の党、仲井真氏の推薦決定 沖縄県知事選
2014年11月8日18時27分
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 次世代の党は、16日投開票の沖縄県知事選に関し、現職の仲井真弘多氏の推薦を決めた。

 また同党のアントニオ猪木参院議員が、沖縄県のコミュニティーFM局「FM21」でパーソナリティーを務める番組「元気ですか! アントニオ猪木の次世代道場」を10日から始めることも決めた。毎週月曜午後5時から1時間、県南部を中心に来年4月まで放送。初回のテーマは「沖縄振興策」という。

4119チバQ:2014/11/08(土) 22:44:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141108ddp012010028000c.html
選挙:那覇市長選 一騎打ちか あす告示
毎日新聞 2014年11月08日 西部朝刊

 16日投開票の沖縄県知事選と同日選になる那覇市長選が9日、告示される。前市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)の知事選出馬に伴う選挙で、前副市長の城間幹子(しろまみきこ)氏(63)と前沖縄県副知事の与世田兼稔(よせだかねとし)氏(64)=いずれも新人、無所属=が立候補を表明している。

 知事選で翁長氏を支える共産、社民などの革新勢力と自民党を除名された那覇市議らが、知事選と同じ枠組みで城間氏を支援する。

 一方、知事選で3選を目指す仲井真弘多(なかいまひろかず)氏(75)を推す自民が与世田氏を推薦した。普天間飛行場の移設を巡る方針の違いから知事選を自主投票とした公明も、市長選は与世田氏を推薦して自公態勢で臨む。両陣営とも知事選と連動した事実上の選挙戦を展開している。【佐藤敬一】

4120チバQ:2014/11/08(土) 23:00:43
http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014110801001725.html
前那覇市長の翁長氏がリード 沖縄県知事選情勢

 共同通信社は7、8両日、任期満了に伴う沖縄県知事選(16日投開票)で電話による世論調査を実施、取材結果を加味して情勢を探った。無所属新人の前那覇市長翁長雄志氏(64)がリードし、無所属の現職仲井真弘多氏(75)=自民、次世代推薦=が追う展開となっている。

 知事選に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」が合わせて9割を超え、有権者の関心は高い。ただ2割が投票先を決めておらず、情勢が変化する可能性もある。

 翁長氏は共産、社民両党と、沖縄社会大衆党の支持層の9割超を固めた。

 仲井真氏は自民党支持層の5割超を固めたが、無党派層で2割弱と浸透し切れていない。

2014/11/08 19:10 【共同通信】

4121チバQ:2014/11/08(土) 23:16:19
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/local/fukuoka/20141108-OYS1T50018.html
三原氏が市議長辞職願、北九州市長選対応巡り引責
2014年11月08日
 北九州市議会の三原征彦議長(70)(自民党市議団)は7日に記者会見し、同日付で議長の辞職願を提出したことを明らかにした。来年1月25日投開票の同市長選への対応を巡り、「自民党候補の擁立を目指したが、力不足で仲間の期待に沿えなかった。責任を取りたい」と述べた。

 三原氏は、3選を目指す現職の北橋健治市長(61)が自民党単独推薦を受け入れたことも理由に挙げ、「北橋氏の政治理念に疑問を持った。市長と議長は協調すべきだが、一緒に歩むことはできない」と語った。

 一方で、市長選に立候補表明している長男の朝利あさと氏(36)を「可能な限り応援する」と明言。党推薦候補となる北橋氏と対立する構図になるが、「相手は自民党ではなく、北橋氏だ。反党行為との意識はない」と強調した。会派を退会する考えもないという。

 辞職には議会の許可が必要。三原氏は2013年2月に議長に就任した。

4122チバQ:2014/11/08(土) 23:18:13
http://www.nishinippon.co.jp/feature/fukuoka_city_election/article/125837
選挙カー給油、セルフはNG 公選法、時代に逆行?
2014年11月08日(最終更新 2014年11月08日 16時01分)

 16日投開票の福岡市長選で、選挙区を走り回る各候補の選挙カーがセルフ式のガソリンスタンド(GS)で給油できず、戸惑いが広がっている。ガソリン代は公職選挙法に基づき公費で事後精算されるが、現金やクレジット払いが原則のセルフ式は対象外となっているためだ。市内のGSの半数は既にセルフ式。現行ルールのままでは、来年の統一地方選などでも仕組みは変わらず、有権者からも「割安のセルフ式の方が公費の節約になるのに」と疑問の声が上がる。
 福岡市選挙管理委員会は公選法に基づき、市長選の各陣営が使う選挙カーの燃料代を1日7350円、14日間で計10万2900円を限度に負担。各陣営は告示前にGS側と1リットル当たりの価格を決めて契約し、選挙終了後に契約GSが市選管に直接、給油した分の燃料代を請求する。
 だが、給油時に料金を支払うセルフ式は、料金の事後精算が原則できないため「現行制度ではセルフ式GSの利用は難しい」(総務省選挙課)。
 福岡県石油商業組合によると、市内の加盟153店のうち69店がセルフ式。ドライバーが自ら給油し、精算は機械でするため人件費が抑えられ、1リットル当たり価格は、従業員が接客する従来のGSより一般的に2、3円安いとされる。
 市長選のある陣営は「事務所の周囲はセルフ式が多い。契約業者を見つけるため、10社以上に問い合わせた」。別の陣営は「現場の声を聞き、セルフ式が利用できるよう検討するべきではないか」と注文する。
 燃料費などの公費負担は、1975年の公選法改正で国政選挙を対象に制度化。94年から地方選挙でも制度が導入された。その後90年代後半からセルフ式が登場、制度の想定外の営業形態が普及した格好だ。
 過疎地などの自治体ではGSそのものが少なく、仮に選挙区内で1軒しかないGSがセルフ式になれば、選挙カーはわざわざ選挙区外で給油しなければならなくなる。一方、公選法で公費負担の対象となっている選挙カーのレンタル費用、運転手の日当、ポスター代なども事後精算が原則で、総務省選挙課は「燃料代だけ請求方法を変えるのは難しい」としている。

=2014/11/08付 西日本新聞夕刊=

4123チバQ:2014/11/09(日) 08:36:37
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=89846
沖縄知事選 翁長氏優位 仲井真氏追う
2014年11月9日 05:25
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 沖縄タイムスは7、8の両日、朝日新聞社、琉球朝日放送(QAB)と合同で、16日投開票の知事選に関する情勢調査を実施し、告示後の中盤情勢を探った。前那覇市長の翁長雄志氏(64)が優位に立ち、現職の仲井真弘多氏(75)が追っている。元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)は伸び悩んでおり、前民主党県連代表の喜納昌吉氏(66)も支持の広がりが限定的だ。ただし、有権者の3割近くが投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。

 情勢調査と同時に実施した県内の世論調査では、投票する人を選ぶ際に最も重視する政策は、基地問題が45%で最も多かった。経済の活性化が38%で続いた。

 本紙が琉球放送(RBC)と合同で実施した告示前調査と同様の傾向が示されており、今回の知事選の特徴がより鮮明になった。

 投票態度を明らかにした人を分析すると、翁長氏は幅広い年代から支持されており、全体の7割を占める無党派層にも浸透している。支援を受けている社民、社大、共産支持者を固め、自主投票の民主も大半が支持している。

 仲井真氏は推薦を受けた自民の支持者の約8割を固めた。年代別では20〜40代で一定の支持を集めている。無党派層で引き離されている。

 自主投票の公明支持層は、翁長氏と仲井真氏に割れている。

 下地氏は出身の宮古を含む先島地域で一定の支持を受けている。支持する人を職業別に見ると、自営業が最も多い。ただ、全体的に伸び悩んでいる。

 喜納氏は、本紙とRBCが実施した調査と比較すると支持はやや多めだが、他候補に引き離された状況になっている。

 知事選への関心は「大いに関心がある」が57%、「少しは関心がある」が35%で、約9割の人が関心を示している。

【調査方法】

 7、8の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、県内の有権者を対象に調査した。世帯用と判明した番号は2058件、有効回答は1206人。回答率は59%。

4124チバQ:2014/11/09(日) 08:38:52
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/125934
福岡市長選世論調査 高島氏が優位に展開 元職の吉田氏が懸命に追う [福岡県]
2014年11月09日(最終更新 2014年11月09日 03時00分)

写真を見る

 16日投開票の福岡市長選について、西日本新聞社は6〜8日、電話による世論調査を行った。取材結果を加味して中盤情勢を分析したところ、再選を目指す現職の高島宗一郎氏(40)=自民、公明推薦=が優位に戦いを進め、元職の吉田宏氏(58)が懸命に追う展開になっている。ただ、有権者の3割強はどの候補に投票するか態度を決めておらず、情勢はなお流動的だ。
 市長選には現職と元職、新人4人の無所属6人が立候補している。元自民党市議の北嶋雄二郎氏(65)、市民団体代表の嶽村久美子氏(64)=共産推薦=は苦戦しており、元民主党市議の金出公子氏(67)、NPO代表の大川知之氏(37)は厳しい情勢となっている。
 高島氏は市内7区全てで他候補をリード。30代、40代を中心に各年代で支持を集めている。推薦を受けた自民支持層の支持は5割強にとどまる一方、同じく推薦を受けた公明支持層の8割近くをまとめた。民主支持層も3割、「支持政党なし」(無党派層)の4割近くを取り込んでいる。
 吉田氏は中央区、東区で比較的、他区より健闘しており、60代、70歳以上の支持も高め。今回は政党支援を受けていないが、前回、前々回の選挙で推薦を受けた民主支持層の4割をまとめた。無党派層の2割、自民支持層の1割を取り込んでいる。
 有権者の4割近くを占める無党派層の半数は、まだ誰に投票するか決めておらず、その動向も終盤戦の鍵を握りそうだ。
 市長選への関心が「非常にある」「少しはある」と答えた人の合計は81・4%。投票に「必ず行く」「たぶん行く」と答えた人は計93・4%に達したが、実際の投票行動に直接つながるとは限らない。
 調査は、市内の有権者(年齢別、男女別人口比に配慮)を対象に、コンピューターで無作為に発生させた電話番号にかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施。計606人の回答を得た。
=2014/11/09付 西日本新聞朝刊=

4125チバQ:2014/11/10(月) 21:52:57
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141110rky00m010005000c.html
那覇市長選:城間、与世田氏が激突 行革、基地争点
2014年11月10日

 翁長雄志前市長の辞職に伴う那覇市長選挙は9日告示され、前副市長の無所属新人・城間幹子氏(63)、前副知事の無所属新人・与世田兼稔氏(64)=自民、公明推薦=の2人(届け出順)が立候補を届け出た。行財政改革や市街地活性化、待機児童解消、経済振興などのほか米軍普天間飛行場の辺野古移設や米軍新型輸送機オスプレイ配備など基地問題に対する基本姿勢が争点となる。知事選と同じ16日に投票、即日開票される。両候補は届け出を終えた9日午前、それぞれ出陣式を開いて第一声を上げ、1週間の選挙戦をスタートさせた。

 城間陣営の出陣式は那覇市壺川の事務所前で行われた。城間候補は「沖縄の未来に新基地はいらない。市民に寄り添いながら市政を継承・発展させる。風格ある県都那覇市のさらなる高みを目指し、皆さんと心を一つに歩んでいく」と訴えた。呉屋守将選対本部長、照屋寛徳社民党衆院議員、赤嶺政賢共産党県委員長、糸数慶子社大党委員長、玉城デニー生活の党県連代表、翁長前市長らが城間候補への支持を訴えた。

 与世田候補の出陣式は市牧志の選挙事務所前で行われた。与世田候補は「保守中道の政治を守るべく、駆けずり回ってきた。子どもに優しい、お年寄りに優しいまちづくりでホスピタリティーあふれる国際観光都市那覇をつくる」と訴えた。国場幸之助選対本部長、西銘恒三郎自民県連会長、糸洲朝則公明党県本代表、国場幸一日本商工連盟那覇地区代表世話人、茂木敏充自民党選対委員長、仲井真弘多知事らが与世田氏の支持を訴えた。

 今選挙は2008年の「自公」対「反自公」や12年の「革新」対「自公民」の構図とも異なり、「保革」対「自公」の構図となっている。両陣営の選挙運動は同日に行われる知事選にも影響しそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

城間候補略歴

 城間 幹子氏(しろま・みきこ) 1951年1月20日生まれ、63歳。宮城教育大卒。80年に教員採用され、香港日本人学校中学部のほか城北中で校長を歴任。2009年に市学校教育部長、10年に市教育長、14年4月から今月まで副市長を務めた。伊是名村出身。

与世田候補略歴

 与世田 兼稔氏(よせだ・かねとし) 1950年8月22日生まれ、64歳。立教大学院卒。77年に司法試験に合格、83年に個人法律事務所を開設。弁護士活動を経て2011年から2年間副知事を務める。県弁護士会会長、県公安委員など歴任。石垣市出身。

(琉球新報)

4126チバQ:2014/11/11(火) 21:47:15
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141111rky00m010004000c.html
県知事選:翁長氏先行、仲井真氏追う OTVと世論調査
2014年11月11日

 16日投開票の第12回県知事選を前に、琉球新報社と沖縄テレビ放送(OTV)は8、9の両日、電話による世論調査を実施した。本紙の取材や1、2の両日の前回調査結果を加味して情勢を探ったところ、無所属新人の翁長雄志氏(64)の先行は変わらず、無所属現職の仲井真弘多氏(75)=自民、次世代の党推薦=が追い上げる展開が続いている。無所属新人の下地幹郎氏(53)は伸び悩んでいるが、一定の支持を得ている。無所属新人の喜納昌吉氏(66)は厳しい戦いだ。ただ2割強の有権者が投票先を決めておらず、浮動票の獲得が最終盤の情勢を左右しそうだ。

 選挙に「大いに関心がある」「ある程度関心がある」と答えた人の割合は91・4%だった。前回調査より6・0ポイント上昇し、関心度は高まっている。

 翁長氏は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する世論に支えられ、序盤で先行した勢いを継続。仲井真氏は7日の総決起大会を境に運動が活発化している。下地氏は草の根運動で支持拡大に努め、喜納氏は支持が広がっていない。

 翁長氏は社民、共産、社大の支持層をほぼ固め、仲井真氏を推薦した自民支持層の3割弱に食い込んでいる。仲井真氏は自民支持層の6割を固めた。下地氏は維新の党、政党そうぞうから支持が厚い。

 翁長氏は無党派層からも支持を集めている。一方、自主投票の公明党支持層は仲井真氏と翁長氏で五分五分に割れ、民主党支持層は5割が翁長氏を支持している。

 地域別では那覇、中部で翁長氏がリード。南部も翁長氏が先行するが、仲井真氏が猛追している。北部では先行する翁長氏を仲井真氏、下地氏が競り合いながら追う。宮古・八重山地域は仲井真氏と翁長氏が拮抗(きっこう)している。

 候補者を選ぶ際に最も重視することは「普天間飛行場などの基地問題」が46.8%で最も高く、「経済振興や雇用対策」(21.9%)、「医療や福祉の問題」(9.7%)、「子育てや教育の問題」(9.1%)と続き、1週間前の調査とほぼ同傾向だった。

   ◇  ◇  ◇

 【調査方法】県内有権者を対象に8、9の両日、無作為に発生させた番号に電話をかけ、調査員が回答を聞く、RDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。サンプルの年代や性別が有権者の縮図となる精度の高い調査ができる。実際に電話がかかったのは1280件で、747人から回答を得た。(琉球新報)

4127チバQ:2014/11/12(水) 21:09:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141112k0000m010130000c.html
沖縄知事選:「基地と経済」で攻防 複雑な県民感情を反映
毎日新聞 2014年11月12日 00時39分(最終更新 11月12日 00時57分)

弁士に拍手を送る支持者たち=那覇市で2014年11月9日午後6時21分、飼手勇介撮影
弁士に拍手を送る支持者たち=那覇市で2014年11月9日午後6時21分、飼手勇介撮影
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 沖縄県知事選は16日の投開票日に向け終盤戦を迎えた。現職の仲井真弘多氏(75)が、知事選候補として初めて米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設推進を明言したことで、移設の是非が最大の争点となった。政府は移設への理解を得るための経済振興策に期待するが、沖縄側には基地負担と経済振興策が絡められてきたことへの複雑な思いがあり、選挙戦にも影響している。

 「仲井真さんは辺野古の埋め立てを承認して、何百億か沖縄振興予算が上積みされ得意満面だった。うちなーんちゅ(沖縄の人)の誇りがこんなに傷つけられたことは戦後ない。うちなーんちゅ うしえてー ないびらんどー(沖縄の人をバカにしてはいけないよ)」

 選挙戦最後の日曜日となった9日、辺野古移設反対を訴える前那覇市長の翁長雄志氏(64)は県中東部の西原町での街頭演説をこう締めくくり、盛んな指笛と拍手を浴びた。

 仲井真氏は昨年末に「2021年度まで毎年3000億円台」の沖縄振興予算を安倍晋三首相との会談で取り付けた際、記者団に「いい正月を迎えられる」と発言した。その2日後に辺野古の埋め立てを承認したため、「予算と引き換えに埋め立てを承認した」という批判がくすぶる。翁長陣営の呉屋守将選対本部長は「『いい正月』発言で、沖縄の人は金でどうにでもなるという誤ったメッセージを本土に発信した」と言う。

 仲井真氏は1996年の日米両政府の普天間返還合意から18年を経過しても解決していない「世界一危険」とされる普天間の固定化は許されないと訴える。しかし、「いい正月」発言から1年近くたっても批判は収まらず、仲井真氏は先月18日の政策説明会では「県民の誤解を招いたことは私の不徳の致すところであり、おわび申し上げたい」と謝罪から始めざるを得なかった。翁長政俊・自民党沖縄県連副会長ら複数の陣営幹部が「言葉足らずだった面はある。相手陣営がそこを突く戦略を取ってくる前に説明すべきだ」と仲井真氏に進言した結果だった。

 経済振興策も「ひも付き」と受け取られれば選挙戦にマイナスになりかねない。感情が絡むだけに対応は難しい。翁長副会長は「(仲井真氏の謝罪は)結果的にこちらの弱みを見せただけで、逆効果だったとの見方もある」と苦渋をにじませた。

 仲井真陣営からは「移設反対の知事になれば振興予算が減る」との声も出る。8日に沖縄入りした菅義偉官房長官は、沖縄電力のホール(那覇市)に集まった経済界の仲井真支持者数百人を前に「仲井真県政でようやく沖縄の振興・発展が加速されてきた。仲井真知事が(沖縄振興予算の)一括交付金を有効活用して効果的な事業をやったからだ」と強調した。

 知事選には、辺野古移設を県民投票で決めるとする元郵政担当相の下地幹郎氏(53)、辺野古の埋め立て承認の撤回を掲げる元参院議員の喜納昌吉氏(66)も出馬している。【飼手勇介、佐藤敬一】

◇沖縄県知事選立候補者(届け出順)

下地幹郎(しもじ・みきお) 53 [元]郵政担当相 無新

喜納昌吉(きな・しょうきち) 66 [元]参院議員 無新

翁長雄志(おなが・たけし) 64 [元]那覇市長 無新

仲井真弘多(なかいま・ひろかず) 75 [元]沖電会長 (2)無現=[自][次]

4128チバQ:2014/11/12(水) 21:12:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141112ddlk45010331000c.html
選挙:諸塚村長選 40年ぶり選挙戦へ 西川副村長が出馬表明 /宮崎
毎日新聞 2014年11月12日 地方版

 来年4月の任期満了に伴う諸塚村長選で、西川健副村長(63)が無所属で立候補する意向を表明した。元村議、中本洋二氏(41)も出馬表明しており、1975年以降40年ぶりの選挙戦となる見通しとなった。

 村内で記者会見した西川氏は「基幹産業の農林業充実や福祉政策などに力を入れたい」と意欲を語った。西川氏は69年に村職員となり、企画課長、総務課長などを経て2007年から現職。既に今月30日付で退職願を提出しているという。

 村長選は1979年以降9期連続無投票だった。現職、成崎孝孔氏(78)は引退の意向を示している。【荒木勲】

4129チバQ:2014/11/12(水) 21:30:20
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-234418-storytopic-123.html
城間氏先行、与世田氏追う 4割が態度未定 那覇市長選
2014年11月12日




(左から)城間幹子氏、与世田兼稔氏




 16日投開票の那覇市長選を前に、琉球新報社と沖縄テレビ放送(OTV)は8、9の両日、電話による世論調査を実施した。調査結果に本紙の取材などを加味した選挙戦序盤の情勢は、前副市長で無所属新人の城間幹子氏(63)が先行し、前副知事で無所属新人の与世田兼稔氏(64)=自民、公明推薦=が追い上げる展開となっている。
ただ調査時点で4割が投票する人を「決めていない」と回答しており、浮動票の動向が選挙戦の結果を大きく左右しそうだ。
 城間氏は与世田氏より2週間半、早く出馬を表明。運動を先行させた勢いを維持している。与世田氏は企業の朝礼回りなどで支持を拡大させ、各決起大会を境に運動が活発化している。
 城間氏は共産、社民、社大の支持層をほぼ固め、与世田氏を推薦した自民の支持層からも一定程度支持を得ている。与世田氏は自民、公明双方の支持者から過半の支持を得ている。維新や民主など保守・中道層からも一定の支持がある。
 同日の知事選との関連も大きく、城間氏に投票すると決めている人のうち9割以上は城間氏とセット戦術を展開する翁長雄志氏に投票すると回答。一方、与世田氏に投票すると決めている人のうち約7割は、選挙戦で連携している仲井真弘多氏への投票を決めている。
 同時に調査した知事選に関する結果と比べると投票態度を決めていない人は知事選の2割強に対し、市長選では4割と多い。無党派層も全県の53・2%に対し、那覇市内では62・8%と高く、投票先を決めていない無党派層などをいかに取り込むかが終盤に向けたポイントになりそうだ。
   ◇   ◇   ◇
 【調査方法】知事選の情勢分析のため、県内有権者を対象に8、9の両日、無作為に発生させた番号に電話をかけ、調査員が回答を聞く、RDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法による調査を実施した。サンプルの年代や性別が有権者の縮図となる精度の高い調査ができる。実際に電話がかかったのは1280件で、747人から回答を得た。
 このうち那覇市で回答を得た186人には市長選に関する調査も行った。さらに那覇市内を対象に市長選に特化した調査を追加し、163人から回答を得た。那覇市長選に関し、計349人の回答を分析した。

4130チバQ:2014/11/13(木) 00:53:04
http://www.nishinippon.co.jp/feature/fukuoka_city_election/article/126248
自民市議が北嶋氏応援 市議団は処分検討
2014年11月11日(最終更新 2014年11月11日 03時00分)

 16日投開票の福岡市長選で、現職の高島宗一郎氏(40)を推薦している自民党の阿部真之助・同市議団政調会長が、元自民党市議で新人の北嶋雄二郎氏(65)の応援演説をした。同市議団は処分を検討する方針。
 阿部氏は7日夜、北嶋氏の集会でマイクを握り、「市議団を敵に回すかもしれないが、私一人でも北嶋氏を当選させるため頑張りたい」と発言。集会後、記者団に「現職では駄目だと思っている」と述べた。阿部氏は9日にも北嶋氏と街頭に立ち、応援演説した。
 会派内にはほかにも、高島氏推薦に異を唱えたメンバーがいる。ただ市議会は来春、改選を控え、党方針に反すれば公認取り消しなどの恐れもあり、メンバーの一人は「(造反の動きは)これ以上、広がらないだろう」と話した。
=2014/11/11付 西日本新聞朝刊=

4131チバQ:2014/11/13(木) 00:53:52
http://www.nishinippon.co.jp/feature/kumamoto_city_election/article/126474
動かぬ幸山市長、淡々と仕事 後継指名なし、応援演説なし
2014年11月12日(最終更新 2014年11月12日 03時00分)
市役所玄関前で、出勤する職員たちにあいさつする幸山政史市長(右)
市役所玄関前で、出勤する職員たちにあいさつする幸山政史市長(右)
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 16日投開票の熊本市長選で、現職の幸山政史市長は候補者の応援をすることはなく、普段通りの職務に当たっている。4年前の市長選で17万票近くを得て圧倒的に勝利した幸山氏の「票」の行方は、今回の立候補者3人とも気になるところ。ただ幸山氏は「後継指名はしない」との中立姿勢を守り、公の場でマイクを握る気配はない。
 「おはようございます」。7日午前8時。同市中央区の市役所玄関前に立った幸山氏は、出勤してくる職員たちを迎え入れた。5年ほど前から毎週金曜に行っている「あいさつ運動」。6月の4選不出馬宣言後も、市長選が始まっても、その「日課」は変わらない。
 「始めたころは『選挙目当てだ』との臆測が流れたが、運動を続けているうちにそんな声は小さくなった」と振り返る。そして付け加えた。「今は市長選での私の対応に、さまざまな臆測が出ているようですね」
 どの候補者にも肩入れしない幸山氏に対しては「次の知事選や国政選挙への出馬を見据え、沈黙が得策と判断しているのでは」との見方が出ている。「幸山氏の後援会が応援する候補を一本化しておらず、身動きが取りづらいのだろう」との指摘もある。
 幸山氏は6日、自身の公式ホームページに「思わぬ臆測を呼んでいるようなので、あらためて説明したい」とする文章を掲載。不出馬の理由は「多選の弊害」であり、特定候補を応援すれば矛盾することになると強調。「次のことを考えるのは(任期満了後の)12月3日以降」とした。
 告示前の記者会見などで「市政への誤った批判には積極発言する」と述べていた幸山氏。7日にあいさつ運動を行っていた市役所近くに、市が進める大型コンベンション(MICE=マイス)施設整備計画の反対を訴える候補者の街頭演説が響き渡った。
 幸山氏は気に留めるそぶりも見せず、淡々と語った。「それぞれの候補者の訴えをじっくり見極めて一票を投じます」
 一方、蒲島郁夫知事は5日の会見で「これまでと同様に特定の候補を応援することはない」と述べた。
=2014/11/12付 西日本新聞朝刊=

4132チバQ:2014/11/13(木) 20:53:51
http://mainichi.jp/select/news/20141114k0000m010047000c.html
熊本・上天草市:川端祐樹市長が退職を申し出
毎日新聞 2014年11月13日 19時31分

 熊本県上天草市の川端祐樹市長(43)は13日、市議会の堀江隆臣議長に退職を申し出た。市発注業務の入札を巡る贈収賄事件で前副市長の尾上徳広容疑者(62)が今月9日に逮捕され、川端市長は自らの任命責任を認め「辞職も選択肢の一つ」と話していた。

 14日の臨時議会で同意されれば同日付で退職になり、50日以内に市長選がある。

 川端市長は07年の市長選で初当選して現在2期目。【志村一也】

4133チバQ:2014/11/13(木) 21:09:08
http://www.asahi.com/articles/CMTW1411134500001.html
市長選、佐藤氏を推薦/自民大分市連、早々
2014年11月13日10時26分

自民党大分市連から推薦をもらい、出席者と握手を交わす佐藤樹一郎氏=大分市田室町

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 来春の大分市長選に無所属で立候補を予定している元中小企業庁次長の佐藤樹一郎氏(56)について、自民党大分市支部連合会は12日、市連として推薦することを臨時総務会で決めた。自民は前回、候補者擁立の遅れなどから惨敗したため、選挙態勢固めを急ぐ。

 佐藤氏は臨時総務会で「大変心強い。市長選の構図は明ら…

4134チバQ:2014/11/13(木) 21:14:22
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141113ddp041010014000c.html
沖縄知事選2014:4候補「普天間」で舌戦 県内移設に揺れる宜野湾
毎日新聞 2014年11月13日 西部朝刊

 ◇「辺野古にすがりたい」「美しい海つぶせない」5度目の争点に
 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場は、その周囲に市街地が広がることから「世界一危険な基地」とも言われてきた。「撤去」は市民の悲願だが、政府は名護市辺野古への県内移設を進め、16日投開票の県知事選には推進から反対まで主張が分かれる4人の候補者が持論を展開している。騒音に苦しみ、危険性を目にしてきた市民の思いも揺れている。【井本義親】

 普天間飛行場の南側に隣接する宜野湾地区。戦前は旧宜野湾村の中心部で、町役場や学校、美しい松並木があった。しかし、太平洋戦争末期の沖縄戦で米軍が集落を破壊して滑走路を建設。土地を奪われた住民は近くの畑に家を建てて住むしかなかった。

 住民の宮城政一さん(70)の祖父も米軍に土地を奪われた。フェンス越しに普天間飛行場内の小さな森を指さして宮城さんは言った。「集落の住民が洗濯や水遊びに使った泉の跡です」。戦後しばらくはフェンスがなく、子供のころは泉まで入れたという。

 宮城さんら住民有志は今、古老から戦前の街並みについて話を聞いている。証言に基づき、集落を模型で復元するのだ。在りし日の古里の姿を子や孫の世代に伝えたいとの思いがある。「一刻も早く飛行場を撤去させ、古里を取り戻したい」

 だが辺野古移設には賛成できない。「基地のために古里を失った者として、辺野古の美しい海をつぶすのは許せない。米本国に普天間飛行場を移すよう求めていくしかない」

 普天間飛行場に土地を持つ地主でつくる宜野湾市軍用地等地主会の又吉信一会長(71)は「引き受けてもらえるのならば、辺野古の人々にすがりたい気持ちだ」と胸の内を明かす。

 自分と妻のほか、子供3人、孫4人が市内で暮らす。2004年8月に普天間飛行場に隣接する沖縄国際大に米軍ヘリコプターが墜落した事故で感じた恐怖は忘れようがない。「生きているうちに、孫たちに安全な生活環境を与える道筋をつけたい」

 知事選で普天間飛行場の移設が争点になるのは5度目。やるせない思いがあふれる。「日米安保のために本土も応分の負担をするべきだが、どこも引き受けないから結局、自分たちが選択を迫られる。これはやはり差別だと思う」

4135チバQ:2014/11/13(木) 23:45:14
>>4121
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/local/fukuoka/20141111-OYS1T50026.html
三原・北九州市議長が自民会派離脱へ 市長選対応巡り
2014年11月11日
 来年1月25日投開票の北九州市長選で、市議会の自民党市議団(片山尹団長、22人)は10日、立候補を予定する長男・朝利あさと氏(36)への支援を表明した三原征彦議長(70)に対し、少なくとも市長選終了まで会派を離脱するよう要請した。三原氏も了承した。市議団は近く三原氏の異動(退会)届を議会事務局に提出する。

 市議団は3選を目指す現職の北橋健治市長(61)の支援を決め、政策協定を結んでいる。三原氏の言動は市議団の決定に反するため、この日、団会議を開き、対応を協議。片山団長によると、三原氏にいったん退席してもらい、残る出席者全員で話し合った結果、三原氏の会派離脱で全員一致した。

 市長選後、三原氏が市議団への復帰を望む場合には、改めて団会議を開いて可否について話し合うという。

4136チバQ:2014/11/14(金) 06:46:12

512 :チバQ:2014/11/14(金) 06:45:27
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/126940
知事選なら年越し選挙も 衆院選との重複難しく [佐賀県]
2014年11月14日(最終更新 2014年11月14日 01時53分)

 国政転出の意向を固めた古川康知事が11月定例県議会冒頭の25日に辞職した場合、後任を決める知事選が異例の年越し選挙となる可能性が浮上している。想定されるのは12月25日告示、1月11日投開票。県選挙管理委員会によると、12月2日公示、14日投開票が有力視される衆院選と重なれば、知事選の準備に支障を来す恐れがあるためという。
 公職選挙法の規定では、25日に県選管に辞職が通知された場合、知事選は翌26日から50日以内に行われる。その場合、1月14日までとなり、12月25日告示、1月11日投開票が最も遅い日程。直近は12月18日告示、1月4日投開票だが、正月三が日直後で設定は難しいとされる。
 県内での年越し選挙は、県選管などによると知事選では例がないという。国政選挙では1949年衆院選、82年の参院補選のみ。
 12月中の投開票も法的には可能だが、衆院選に関連する業務が印刷業者に集中し、知事選の投票用紙など必要書類が用意できず、選挙を実施しても無効選挙となる恐れがあるという。
 県選管は「年越し選挙となって候補関係者や有権者に影響が出るとしても、要件をしっかり満たして選挙ができる日程を選ぶ可能性は高い」としている。
=2014/11/14付 西日本新聞朝刊=

4137チバQ:2014/11/15(土) 10:24:00
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-234514-storytopic-1.html
名護、翻弄の18年 知事選で市民の思い交錯
2014年11月14日




米軍普天間飛行場の移設先の名護市辺野古=13日


 日米による米軍普天間飛行場の返還合意から約18年を経て迎えた知事選。これまで移設先の名護市や北部地域の住民は移設賛否をめぐって対立の溝を深めてきた。その中で、持論を曲げなかったり、考えを変えたり、運動から距離を置いたり、静観するようになったりした人などさまざまだ。基地のない平和を求めるか、基地を受け入れた発展を選ぶか。そんな「二者択一」が北部地域に凝縮された形で迫られてきた。地元の人々は決意や迷いを抱きながら選挙戦を見詰めている。

◇振興策の恩恵

 北部振興事業で建設された本部町物流拠点施設。マイナス25度の大型冷凍・冷蔵庫にはシークヮーサーやモズクが詰まった箱がうず高く積まれている。北部一円の農水産物を保管する北部港運の崎原清社長(59)は肌を刺すような冷気の中で「移設の振興策でできた」と話す。輸送経費削減や出荷調整で市場価格を安定化させ、生産者の所得向上を図る施設だ。市町村の単独予算でこうした施設を建設するのは難しい。「辺野古の問題はこういう面もあるんだ」と移設容認による恩恵を強調した。

◇理不尽、矛盾抱え

 移設計画が浮上した1996年11月、名護高校2年だった幸地尚子さん(35)は市が主催した移設反対の市民総決起大会で高校生代表として登壇した。基地で働く父親を思い、葛藤して書いた意見表明で「辺野古の自然を残して」と訴えたが、移設反対とは言わなかった。降壇後、大人たちに囲まれ「ここは反対する場所。何しに来たのか」と詰め寄られた。大会主催者は当時の比嘉鉄也市長。会場には約2600人が駆け付け、比嘉市長は「大成功だ」と喜んだ。しかし翌年、名護市民投票の結果とは逆の基地受け入れを表明した。「大人って怖いと思った」と振り返る。
 21歳で名護を離れ、現在は那覇市内で演劇やタレント活動にいそしむ。「当時は大人の言葉をうのみにしていたが、今はウチナーンチュが対立する理不尽さや矛盾も見えてきた」と話す。今回の知事選は「どうせ変わらないとも思うし、自然を守りたい気持ちもある」と心は揺れ動く。

◇変わらぬ決意

 選挙戦を静かに見詰める人もいる。1996年に橋本龍太郎首相へ「きれいな海を壊さないで」と手紙を送った許田清香さん(46)=辺野古。メディアに取り上げられ、市民団体の代表も務めた。市民投票の時は「時の人」となったが、選挙による対立や利害の衝突に悩み、その後は運動から距離を置く。今は豊原の畜舎で肉用牛の飼育に追われる。今の心境を尋ねると、エサやりの手を止め「移設に反対する住民運動を見て手を振るぐらいしかできない」と静かに答えた。それでも首相に手紙を出した時の思いは変わらないと言う。「昔からある海を埋め立てるのは許されるはずがない」。真剣なまなざしでつぶやいた。(外間崇、仲村良太、田吹遥子)

4138チバQ:2014/11/16(日) 11:05:25
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141115ddlk43010331000c.html
川端・上天草市長:出直し選に出馬意向 贈収賄事件で引責辞職「いまだ道半ば」 /熊本
毎日新聞 2014年11月15日 地方版

 上天草市発注業務の入札を巡る贈収賄事件の責任を取って辞職した川端祐樹市長(43)は14日、市役所で記者会見して辞職の理由について説明すると同時に、出直し市長選に出馬する意向を示した。

 川端市長は「度重なる不祥事によって市政の混乱を招き、行政を預かる長としておわび申し上げる」と謝罪。辞職の理由については「最終責任を負うべきと思い、一番重い辞職を決断した」と説明した。その上で「いまだ道半ばで、やり残したことも多数残っている」と出直し市長選に出馬する意欲を見せた。

 任期満了まで残り約5カ月での辞職については「速やかに市政を刷新するため、選挙の洗礼を受けないといけない。衆院の解散総選挙も見えてくる中、市役所の負担にならないため、出直し選挙は総選挙と同時期の方が良いと考えた」と述べた。また、贈収賄事件への関与を問われると「全くございません。そのつもりで次の歩みを進めさせていただきたい」と潔白を訴えた。

 ◇田中市議出馬へ
 一方、田中辰夫市議(54)が同日、市内で記者会見して次期市長選への出馬を表明した。田中市議は「生まれ育った自然豊かな天草を、仲間と市民とより良い街にしていきたい」と抱負を語った。【志村一也】

4139チバQ:2014/11/16(日) 11:22:38
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/125276?area=ranking
知事国政転身へ 県議会に困惑広がる
2014年11月14日 10時40分
去就について報道陣の取材に答える古川知事=佐賀市の知事公舎
去就について報道陣の取材に答える古川知事=佐賀市の知事公舎
■野党「県政投げ出し」反発

 古川康知事の衆院佐賀2区からの立候補が濃厚になった13日、県議会には困惑が広がった。最大会派の自民は静観、野党からは反発や、直前に控えた11月定例県議会への影響を懸念する声も聞かれた。1面参照 

 「自身が望んだ形ではないにせよ、任期途中で辞職するならば身勝手と言わざるを得ない」。民主県連幹事長の原康彦県議は語気を強めた。県連で推薦した知事が自民党公認候補になれば、大串博志県連代表と争う構図に。「極めて遺憾。県政を投げ出して転身する姿を好意的に受け止める県民はいないだろう。こちらは堂々と戦うだけだ」と“宣戦布告”した。

 11月議会は18日に知事が議会招集を通知し、議案を送付する。社民県連幹事長の徳光清孝県議は「病欠ならまだしも、議案を提出した最高責任者が審議する場に出ないなどあり得ない。誰に県政の考えを問えばいいのか」。議会への悪影響を指摘した上で、「任期をまっとうし、少しでもマニフェストを前進させるのが知事の責務。いくら衆院議員になりたくても、諦めるのが道理だろう」。

 共産の武藤明美県議は、佐賀空港へのオスプレイ配備計画や原発再稼働など重要な県政課題が山積みであることに触れ、「なぜ投げ出して国政転身という判断になるのか、全く理解できない」と切り捨てた。

 一方、抜群の知名度を誇る候補者擁立の道筋がついた県議会最大会派の自民。留守茂幸県議団会長は「何も聞いていない。県連としては23日の総務会で候補者選定を決める」と話した。任期途中の辞職については「政治家の判断。議会としては尊重せざるを得ない。審議への影響は分からない部分もあるが、粛々とやるだけ」と容認する姿勢を見せた。

 国政選挙で自民と選挙協力する公明の伊藤豊県議は「出馬の意向は聞いていないが、任期途中の辞職となれば当然、11月議会は混乱するだろう。どう説明するのか」と困惑気味だった。

4140チバQ:2014/11/16(日) 21:07:35
ゼロ打ちですね
http://www.asahi.com/articles/ASGCG5D7LGCGTPOB008.html?iref=com_rnavi

沖縄知事選、翁長氏が初当選確実 辺野古移設阻止を主張
泗水康信2014年11月16日20時01分

当選を確実にし、万歳する翁長雄志氏(中央)=16日午後8時9分、那覇市、福岡亜純撮影

 沖縄県知事選が16日、投開票され、前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)が現職の仲井真弘多(なかいまひろかず)氏(75)=自民、次世代推薦=らを破り、初当選を確実にした。最大の争点だった米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設問題で、翁長氏は「移設阻止」を主張。県民が移設反対を明確に突きつける形となった。

特集:沖縄知事選
 安倍政権は8月に辺野古での海上作業に着手し、知事選結果に関わらず移設作業を進めるとの姿勢だ。しかし今後、県の判断が求められる工事関連手続きも予想され、計画の進展に影響が出そうだ。

 日米両政府が普天間返還に合意した1996年以降5回の知事選で、辺野古移設反対を掲げる候補の勝利は初めて。自民などが支える保守系候補と、共産、社民などの革新系が争う選挙構図が沖縄では長く続いたが、今回は崩れた。翁長氏は自民系地方議員の一部や県政野党など幅広い層に支えられ、沖縄の政治史に新たな局面を開いた。同日選となった那覇市長選でも、翁長氏の後継の前副市長が初当選を果たした。

 翁長氏は辺野古移設反対を繰り返し主張。「沖縄の誇り」を掲げ、仲井真氏による昨年末の辺野古の埋め立て承認に不満を持つ多くの県民から支持を集めた。当選後は、仲井真氏の埋め立て承認の過程を検証し、承認の撤回や取り消しも視野に入れるとしている。

 3選をめざした仲井真氏は、前回知事選では「辺野古移設反対」に踏み込むことは避けつつ「県外移設」を求める立場を取った。しかし今回は「普天間の危険性除去のためには辺野古移設が現実的だ」として、国の移設計画を積極的に推進する考えを強調した。

 政府とのパイプや観光客増加、失業率改善などの実績を挙げ、「流れを止めるな」と県政継続を呼びかけたが、埋め立て承認を契機とした逆風を跳ね返せなかった。前回、仲井真氏を推薦した公明は、辺野古移設に県本部が反対していることから自主投票とした。

 県民投票による移設問題解決を訴えた前衆院議員の下地幹郎(しもじみきお)氏(53)と、埋め立て承認の取り消しを掲げた元参院議員の喜納昌吉(きなしょうきち)氏(66)は支持を広げられなかった。

 県選管によると、11月6日時点での選挙人名簿登録者数は110万8269人。(泗水康信)

4141チバQ:2014/11/16(日) 21:09:58
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141116/k10013245401000.html
福岡市長選 現職の高島氏が当選確実
11月16日 20時07分

任期満了に伴う福岡市長選挙は16日に投票が行われ、無所属の現職で自民党と公明党が推薦する高島宗一郎氏の2回目の当選が確実になりました。

福岡市長選挙の開票はまだ始まっていませんが、NHKの情勢取材や投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査などでは、無所属で現職の高島宗一郎氏がほかの5人の候補を大きく引き離して極めて優勢で、今後順調に得票を伸ばすと見込まれることから、高島氏の2回目の当選が確実になりました。
高島氏は大分市出身の40歳。
福岡市にある民放のアナウンサーを経て、前回(4年前)の選挙で初当選しました。
選挙戦で高島氏は、企業誘致を進め雇用を1万人以上増やし、過去最高の市税収入を確保したことや、規制緩和によって起業を促す国家戦略特区に指定されたことなど、1期4年の実績を強調するとともに、国家戦略特区を活用して新たなビジネスや雇用の創出に取り組み、アジアの中心都市に成長させたいと訴えました。
その結果、推薦を受けた自民党や公明党の支持層を固めるとともに、支持政党を持たない無党派層などからも幅広く支持を集め、元市長の吉田宏氏らほかの5人を抑え、2回目の当選を確実にしました。

高島氏は「国家戦略特区を使って、この福岡から日本に夢と希望を与えられる政治を行っていきたい。次の時代に向かって、市民の皆様と共に福岡を次のステージに一歩ずつ進めていきたい」と述べました。

4142チバQ:2014/11/16(日) 21:10:38
http://www.asahi.com/articles/ASGCF037QGCDTLVB00P.html
熊本市長選、大西氏が初当選確実 新顔3氏の争い制す
2014年11月16日20時21分

 無所属の新顔3人が立候補した熊本市長選は16日、投開票され、前県議の大西一史氏(46)=自民、公明推薦=が、前市議の下川寛氏(54)と元石油販売会社会長の石原靖也氏(60)を破って初当選を確実にした。2012年に政令指定都市に移行してから初めての市長選。

 3期目の現職、幸山政史市長が6月に不出馬を表明し、3人の新顔による選挙戦となった。大西氏は自民、公明両党の推薦を受け、組織力を生かした選挙戦を展開。自民所属の国会議員や閣僚らが応援に駆けつけ、国政とのパイプもアピールした。

 下川氏は市議時代に築いた人脈を中心とした草の根の選挙を進めたが、浸透しなかった。石原氏はインターネットを活用するなど若年層を狙った選挙戦を展開したが、支持を広げられなかった。

4143チバQ:2014/11/16(日) 21:12:03
那覇も反自公。翁長光景が当選
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141116/k10013245431000.html
那覇市長選 新人の城間氏が当選確実
11月16日 20時07分

前の市長の辞職に伴う那覇市長選挙は16日に投票が行われ、無所属の新人で前の副市長の城間幹子氏が自民党と公明党が推薦する新人を破り、初めての当選を確実にしました。

那覇市長選挙の開票はまだ始まっていませんが、NHKの情勢取材や投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査などでは、前の副市長の城間氏が、新人の与世田兼稔氏を大きく引き離して極めて優勢で、今後順調に得票を伸ばすと見込まれることから、城間氏の初めての当選が確実になりました。
城間氏は沖縄県伊是名村出身の63歳。
中学校の校長を経て、那覇市の教育長や副市長を務めてきました。
今回の那覇市長選挙は、前の市長の翁長雄志氏が沖縄県知事選挙に立候補するため辞職したことに伴うもので、翁長氏の後継候補として立候補した城間氏は、民主党、共産党、生活の党、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党から支援を受け、翁長氏と連動した選挙運動を展開しました。
そして、「待機児童」を解消するため、認可保育所の増加などに取り組むことや、空洞化が進む中心市街地で定住化策を進め、活性化を図ることなどを訴えました。
その結果、支援を受けた各党の支持層に加えて、支持政党を持たない無党派層などからも幅広い支持を集め、自民党と公明党が推薦する前の沖縄県副知事の与世田氏を破り、初めての当選を確実にしました。

4144チバQ:2014/11/16(日) 21:47:10
>>4140
http://mainichi.jp/select/news/20141117k0000m010028000c.html
沖縄知事選:翁長氏が当確 辺野古反対派、安倍政権に打撃
毎日新聞 2014年11月16日 20時01分(最終更新 11月16日 21時30分)
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設が最大の争点となった沖縄県知事選は16日投開票された。移設に反対する無所属新人の前那覇市長、翁長雄志(おなが・たけし)氏(64)が、移設推進を訴えた無所属現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏(75)ら3氏を破り、初当選を確実にした。政府方針を支持する仲井真氏の敗北は、衆院選を前に政権に打撃となる。政府は移設を予定通り進める方針だが、移設反対の民意が明確に示されたことで、移設計画への影響は避けられない。

 初当選を確実にした翁長氏は「私が当選したことで基地を造らせないという県民の民意がはっきり出た。それを日米両政府に伝え、辺野古の埋め立て承認の撤回に向けて県民の心に寄り添ってやっていく」と述べた。

 選挙戦は、仲井真氏が知事選の候補として初めて移設推進を掲げたことで、移設の是非を巡る戦いとなった。自民党を除名された那覇市議のほか、共産、生活、社民、地域政党沖縄社会大衆が支援し、知事選では初めて保革共闘態勢で臨んだ翁長氏と、自民、次世代が推薦し、首長の多くが支援する仲井真氏の2人を軸に展開した。

 翁長氏は戦後69年たっても変わらない基地負担の中での辺野古移設を「沖縄への構造的差別」と位置付け、「基地は経済発展の最大の阻害要因」と主張。前回知事選で「県外移設」を訴えながら昨年末に辺野古移設に向けた政府の埋め立て申請を承認した仲井真氏に対する県民の反発を追い風に保革を問わず支持を得た。

 仲井真氏は「普天間飛行場の一日も早い危険性除去には辺野古移設が現実的で具体的な解決方法」として移設推進を訴え、2期8年の実績や政権とのパイプをアピールした。しかし、保守層の支持を固めきれず、県政与党の公明が自主投票で臨んだのも響いた。

 移設を県民投票に問うとした元郵政担当相の下地幹郎(しもじ・みきお)氏(53)、埋め立て承認の取り消し・撤回を訴えた元参院議員の喜納昌吉(きな・しょうきち)氏(66)は浸透しなかった。【佐藤敬一】

4145チバQ:2014/11/16(日) 21:52:35
http://www.sankei.com/politics/news/141116/plt1411160045-n1.html
2014.11.16 21:13
【沖縄県知事選】
革新共闘のツケ、中国の脅威…内憂外患はらむ「砂上の楼閣」 翁長・沖縄県政、多難な船出

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当選確実となり、挨拶する翁長雄志氏=16日午後8時14分、沖縄県那覇市(竹川禎一郎撮影)
 「オスプレイは100機以上配備され、F35(戦闘機)も飛んでくる」

 1日、那覇市の野球場で行われた総決起大会で、翁長雄(おなが・たけし)氏は共産党が再三取り上げる架空の配備計画を訴え、危機感をあおった。「辺野古基地建設は必ず止める」と叫ぶと、熱狂的な拍手と指笛に包まれた。

熱狂とは程遠く

 7日、同市の武道館での仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏の総決起大会。「普天間問題は先送りしない」と決意を語る仲井真氏に拍手が送られたが、熱狂とは程遠く、支持者にも苦渋の色が濃かった。

 仲井真氏の選対幹部は「乗り越えがたい壁があった」と振り返る。辺野古移設反対という俗耳に入りやすい翁長氏の主張に比べ、仲井真氏が埋め立てを承認した辺野古移設に理解を得ることは格段に壁が高く、票差となって表れた。

 翁長氏の選挙戦略も奏功した。保守系の市議や経済界の一部と革新勢力を融合させた「オール沖縄」を錦の御旗に、辺野古移設反対で保革共闘を築いた。

 共闘に向けた動きが本格化したのは今春で、政府高官は「この枠組みが固まれば太刀打ちできない」と警告していた。仲井真氏を支える自民党は、安保問題をめぐる立場の違いを露見させ、保守・革新両勢力の間にくさびを打ち込むべきだったが、手をこまねいた。

側面支援は不発

 逆に、翁長氏は自身の出馬で「自公共闘」にくさびを打ち込んだ。公明党県本部は辺野古移設に反対しており、仲井真氏よりも翁長氏に共感しやすく、沖縄での自公協力の立役者でもある翁長氏が出馬すれば、公明党はおいそれと仲井真氏を推薦できないからだ。

 仲井真氏に対する政府の側面支援も不発だった。とりわけ普天間飛行場の5年以内の運用停止に向けた具体策を打ち出せず、「空手形」との批判を払拭できなかった責任は重い。

 敵失も追い風に翁長氏は勝利したが、辺野古移設反対の一点で結集した「砂上の楼閣」だけに内憂外患をはらんでの船出となる。

4146チバQ:2014/11/16(日) 21:52:55
あつれき避けられず

 内憂は社民・共産両党など革新勢力と手を組んだツケだ。「腹6分」(翁長氏)で主張を抑えていた革新勢力は辺野古の埋め立て承認の取り消し・撤回を迫ってくる。「無理筋」(県幹部)と自覚しつつ翁長氏が取り消しなどに踏み込めば、政府との全面対決を意味し、外患に直結する。

 辺野古だけではない。石垣・宮古両島への自衛隊配備を控え、保守政治家として自衛隊を支持する翁長氏と、自衛隊を「違憲状態」とする社民党との間であつれきが生じるのは避けられない。経済振興を先導する観光業の発展には那覇空港の第2滑走路が不可欠だが、共産党は自衛隊との共用を理由に滑走路建設に反対しており、火種となる。

 中国の脅威にさらされる一方、「県経済は好循環に入り自立型経済へのラストチャンス」(経済団体幹部)を迎えているのが今の沖縄だ。辺野古移設に反対でも自衛隊配備や第2滑走路建設に賛成する県民は多く、翁長氏が立ち往生すれば不満を募らせ、政府との摩擦も強まる。そのとき、選挙戦の熱狂は幻滅へと変わりかねない。(半沢尚久)

4147チバQ:2014/11/17(月) 00:44:05
ダブルスコア

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1
福岡市長に高島氏再選=前職ら5氏破る



高島宗一郎氏
 任期満了に伴う福岡市長選は16日投開票され、無所属で現職の高島宗一郎氏(40)=自民、公明推薦=が、前職の吉田宏氏(58)と無所属4新人を破り、再選を果たした。投票率は38.73%(前回43.67%)。
 地元の民放アナウンサーから転身した高島氏は、経済施策などに力を入れ、政府の国家戦略特区(雇用分野)に指定されたことを実績としてアピール。今後の課題として、特区推進のほか、まちづくり、子ども・高齢者支援の充実などを訴えた。選挙戦では、自公の推薦に加え、80以上の団体から支援を受けて組織戦を展開。幅広い支持を得た。 
 吉田氏は、過去2度推薦を受けた民主党に支援を要請せず、政党色のない「市民派」を全面に打ち出した。市長時代に市の借金を削減した実績のほか、女性の活躍推進や子育て支援などの施策を強調したが、浸透しなかった。
 元市議の北嶋雄二郎氏(65)は高齢者支援、元幼稚園教諭の嶽村久美子氏(64)=共産推薦=は子育て支援の強化などを主張したが、及ばなかった。
◇福岡市長選当選者略歴
 高島 宗一郎氏(たかしま・そういちろう)独協大法卒。97年KBC九州朝日放送入社。アナウンサー、情報番組キャスターを経て10年12月福岡市長に初当選。40歳。大分市出身。当選2回。
◇福岡市長選開票結果
当256,064 高島宗一郎 無現
 116,630 吉田宏 無元
  36,288 北嶋雄二郎 無新
  27,280 嶽村久美子 無新
    8068 大川知之 無新
    6225 金出公子 無新
           =確定得票=

(2014/11/17-00:39)

4148チバQ:2014/11/17(月) 00:48:31
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014111600014
沖縄知事に翁長氏=辺野古移設反対派−保革糾合、現職破る



沖縄県知事選で勝利し、支援者らと万歳する翁長雄志氏(中央)=16日午後、那覇市
 任期満了に伴う沖縄県知事選は16日、投開票された。日米両政府が進める米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非が最大の争点となり、県内移設反対を掲げた翁長雄志前那覇市長(64)が、3選を目指した推進派の仲井真弘多知事(75)=自民、次世代推薦=ら3人を破り、初当選した。
 知事選は、仲井真氏が昨年末、辺野古沿岸部の埋め立てを承認して以降、全県レベルで民意が問われる初めての機会となった。政府は現行移設計画を堅持する方針だが、翁長氏の勝利で、作業の進捗(しんちょく)に影響が及ぶのは必至だ。
 投票率は64.13%で、前回を3.25ポイント上回った。
 翁長氏は16日夜、那覇市内で記者団に、仲井真氏の承認について「民意は違うということを日本政府や米国政府、国連に行って届けたい」と強調。承認の撤回や海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイの配備撤回に「全力を尽くす」とも述べた。
 翁長氏は元自民党県連幹事長ながら「辺野古移設阻止」を明言し、同党や経済界の一部、共産、生活、社民、沖縄社会大衆各党など幅広い層から支援を受けた。1972年の本土復帰後、保守と革新による事実上の一騎打ちが続いてきた知事選の構図は一変した。
 仲井真氏は、周囲に住宅などが密集する普天間飛行場の危険性を速やかに取り除く必要性を強調。政府・自民党の全面支援を受けたが、前回知事選で公約した「県外移設」との矛盾を批判されたことなどが響いた。自民党の茂木敏充選対委員長は翁長氏勝利を受け、党本部で記者団に「(知事選結果にかかわらず)普天間の危険除去に向け、政府・与党として準備を進めていく」と述べた。
 県内移設に反対の声が強い県本部に配慮した公明党と、鳩山政権時代に移設問題で迷走した後、辺野古移設に回帰した民主党はそれぞれ自主投票で臨んだ。
 知事選には、県民投票での決着を唱えた下地幹郎元郵政民営化担当相(53)と、埋め立て承認の取り消しを主張した喜納昌吉元参院議員(66)も出馬したが、浸透しなかった。 
 16日投開票の那覇市長選でも翁長氏に後継指名を受けた前副市長が勝利。仲井真県政で副知事を経験した新人を対抗馬に立てた自民党に打撃となった。辺野古移設が問われた今年1月の名護市長選でも反対派の稲嶺進市長が再選され、9月の同市議選でも市長派が過半数を維持している。
◇沖縄知事選当選者略歴
 翁長 雄志氏(おなが・たけし)法政大法卒。85年那覇市議選に初当選。沖縄県議を経て00年から14年まで那覇市長(4期)。64歳。那覇市出身。
仲井真弘多(なかいま・ひろかず)、下地幹郎(しもじ・みきお)、喜納昌吉(きな・しょうきち)、稲嶺進(いなみね・すすむ)(2014/11/17-00:42)

4149チバQ:2014/11/17(月) 07:50:25
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=90875
沖縄知事選:新たな潮流 県内政局で主導権
2014年11月17日 07:17
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 新人の翁長雄志氏が現職の仲井真弘多氏を破り初当選したことで16年間続いた自民・公明による保守中道県政は崩壊した。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対を政府に求める「建白書」の実現を目指す保守・革新を超えた“建白書勢力”による県政誕生となり、1968年の主席公選から続いてきた保革が対立する構図「68年体制」の流れが変わった。(選挙取材班・銘苅一哲)

 翁長氏を中心に、那覇市議会の保守や社民、社大、共産、生活、県民ネットでまとまった建白書勢力は同日選挙の那覇市長選でも勝利し、次期衆院選などの主要選挙へのはずみをつけ、県内政局で主導権を握ることを確実にした。

 安倍晋三首相が消費増税をめぐり12月の解散総選挙に踏み切ることが確実視され、県内政局も衆院選に焦点が移る。衆院選は、建白書勢力が県内政治の新潮流として基盤を固められるかの試金石となりそうだ。

 建白書勢力は17日から、衆院沖縄選挙区で空白区の候補者擁立や政党協力を含めて対応を協議する。ただ、政党の枠組みを超えた団結が強みの建白書勢力にとって、政党選挙となる衆院選の人選は容易ではない。調整がこじれた場合は基盤が瓦解(がかい)しかねない。

 県政を明け渡した自民の痛手は大きく、衆院選に向けた立て直しが迫られている。衆院での現有4議席を死守できるかが、県内政局での存在を保ち得るかの正念場だ。

 沖縄の自民選出の現職4氏は前回2012年の衆院選で普天間の県外移設を公約として当選、その後、辺野古容認に転じた。衆院選でも普天間問題の争点化は避けられず、普天間飛行場の危険性除去のために辺野古容認したという判断で県民の信を問う選挙となる。

 辺野古移設反対の公明県本部は知事選で辺野古埋め立てを承認した現職を推薦せず自主投票とし、県内の自公体制が崩れた。衆院選は国政選挙として従来の「選挙区は自民、比例は公明」の協力を基本に議論が進む見通しだ。だが、知事選同様に普天間問題が争点となる衆院選で、辺野古を容認する自民候補を推薦するかが注目され、政策の整合性が問われそうだ。

4150チバQ:2014/11/17(月) 07:54:57
http://www.nishinippon.co.jp/feature/fukuoka_city_election/article/127504
衆院選へ勢いづく自公 県政界、他党は存在感欠く
2014年11月17日(最終更新 2014年11月17日 04時05分)

 県内の主要政党は当初、福岡市長選を来春の統一地方選の前哨戦と位置付け、改選期を迎える県議や市議が各候補と連動して足場固めに臨む考えだった。だが、選挙戦の中盤以降、衆院の解散風が一気に強まり、市長選はいや応なしに衆院選の前哨戦に。再選を果たした現職の高島宗一郎氏を推薦した自民、公明両党は勢いづく一方、民主党など野党は政策浸透だけでなく、決戦に向けた戦略面でも課題を残した。
 選挙戦最終日の15日、高島氏の街頭演説では衆院福岡1〜3区の自民現職が顔をそろえた。「解散が現実味を帯びてくると、衆院議員がマイクを握りたがるようになった」(陣営)
 高島氏再選について、県連の松山政司会長は「国家戦略特区指定など1期目の高島市政が評価された」と分析した上で「解散が迫り、衆院議員も一緒にアベノミクスや地方創生など安倍政権の政策を訴えた。衆院選にはプラス」と総括した。
 公明県本部の浜崎達也幹事長も「国政への評価と期待が勝利を後押しした。幸先のいい結果となった」と手応えを語った。
 一方、元職の吉田宏氏を自主的に支援した民主。解散風が強まった後、衆院選の立候補予定者が演説会場に足を運んでもマイクを握ることはなかった。県連の吉村敏男代表代行は「あくまでも自主的支援なので衆院選への影響は全くない」と強調したが、県議からは「市長選と連動しておけば、衆院選の弾みになったはずだ」との声も聞かれた。
 民主と同様、吉田氏を自主的に支援した社民県連合の村山弘行幹事長は「本格支援ではないため影響はない」と受け止め、衆院選では経済格差の是正などを訴えていく方針。新人の嶽村久美子氏を推薦した共産県委員会の岡野隆委員長は「市長選で訴えた消費増税や原発再稼働の問題は衆院選に生きてくる」と語った。
=2014/11/17付 西日本新聞朝刊=

4151とはずがたり:2014/11/17(月) 08:19:51
今朝の朝日にもこの良い正月の記事が載っていたが,結局最期迄中央官僚臭(通産官僚→沖縄電力天下り)が抜けなかった仲井真vs基地移設阻止の曖昧だけど沖縄叩き上げの翁長で,保革の対立を超えた所の沖縄が勝って中央が負けたと云う印象。もともと下地がその辺模索してたけど完全に今回は泡沫。

<沖縄知事選>「基地と経済」で攻防 複雑な県民感情を反映
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20141112k0000m010130000c.html
毎日新聞2014年11月12日(水)00:39

 沖縄県知事選は16日の投開票日に向け終盤戦を迎えた。現職の仲井真弘多氏(75)が、知事選候補として初めて米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設推進を明言したことで、移設の是非が最大の争点となった。政府は移設への理解を得るための経済振興策に期待するが、沖縄側には基地負担と経済振興策が絡められてきたことへの複雑な思いがあり、選挙戦にも影響している。

 「仲井真さんは辺野古の埋め立てを承認して、何百億か沖縄振興予算が上積みされ得意満面だった。うちなーんちゅ(沖縄の人)の誇りがこんなに傷つけられたことは戦後ない。うちなーんちゅ うしえてー ないびらんどー(沖縄の人をバカにしてはいけないよ)」

 選挙戦最後の日曜日となった9日、辺野古移設反対を訴える前那覇市長の翁長雄志氏(64)は県中東部の西原町での街頭演説をこう締めくくり、盛んな指笛と拍手を浴びた。

 仲井真氏は昨年末に「2021年度まで毎年3000億円台」の沖縄振興予算を安倍晋三首相との会談で取り付けた際、記者団に「いい正月を迎えられる」と発言した。その2日後に辺野古の埋め立てを承認したため、「予算と引き換えに埋め立てを承認した」という批判がくすぶる。翁長陣営の呉屋守将選対本部長は「『いい正月』発言で、沖縄の人は金でどうにでもなるという誤ったメッセージを本土に発信した」と言う。

 仲井真氏は1996年の日米両政府の普天間返還合意から18年を経過しても解決していない「世界一危険」とされる普天間の固定化は許されないと訴える。しかし、「いい正月」発言から1年近くたっても批判は収まらず、仲井真氏は先月18日の政策説明会では「県民の誤解を招いたことは私の不徳の致すところであり、おわび申し上げたい」と謝罪から始めざるを得なかった。翁長政俊・自民党沖縄県連副会長ら複数の陣営幹部が「言葉足らずだった面はある。相手陣営がそこを突く戦略を取ってくる前に説明すべきだ」と仲井真氏に進言した結果だった。

 経済振興策も「ひも付き」と受け取られれば選挙戦にマイナスになりかねない。感情が絡むだけに対応は難しい。翁長副会長は「(仲井真氏の謝罪は)結果的にこちらの弱みを見せただけで、逆効果だったとの見方もある」と苦渋をにじませた。

 仲井真陣営からは「移設反対の知事になれば振興予算が減る」との声も出る。8日に沖縄入りした菅義偉官房長官は、沖縄電力のホール(那覇市)に集まった経済界の仲井真支持者数百人を前に「仲井真県政でようやく沖縄の振興・発展が加速されてきた。仲井真知事が(沖縄振興予算の)一括交付金を有効活用して効果的な事業をやったからだ」と強調した。

 知事選には、辺野古移設を県民投票で決めるとする元郵政担当相の下地幹郎氏(53)、辺野古の埋め立て承認の撤回を掲げる元参院議員の喜納昌吉氏(66)も出馬している。【飼手勇介、佐藤敬一】

◇沖縄県知事選立候補者(届け出順)
下地幹郎(しもじ・みきお) 53 [元]郵政担当相 無新
喜納昌吉(きな・しょうきち) 66 [元]参院議員 無新
翁長雄志(おなが・たけし) 64 [元]那覇市長 無新
仲井真弘多(なかいま・ひろかず) 75 [元]沖電会長 (2)無現=[自][次]

4152とはずがたり:2014/11/17(月) 12:15:48

沖縄知事に辺野古反対派 翁長氏当選 工期遅れ懸念
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20141117050.html
産経新聞2014年11月17日(月)07:59

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古移設の是非が争点となった沖縄県知事選は16日、投開票が行われ、無所属新人で前那覇市長の翁長雄志(おなが・たけし)氏(64)が3選を目指した現職の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)氏(75)=自民、次世代推薦=らを破り、初当選した。翁長氏は辺野古移設に反対する公約を「ぶれずに実行する」と明言。政府は移設作業を推進するが、工期の遅れや抗議活動の激化が懸念される。
                   ◇
 投票率は64・13%で、平成22年の前回60・88%を3・25ポイント上回った。

 翁長氏は、政府の辺野古埋め立て申請を仲井真氏が承認したことを批判してきた。翁長氏は16日夜、「私の当選で県民の考え方は違うと出た。それを日米両政府や国連に届ける」と移設断念を求める方針を示した。

 8年の普天間返還合意以降の知事選で移設問題の争点が最も鮮明で、有権者は経済振興より移設問題を重視する意向を強めた。翁長氏はその審判の結果、辺野古移設を容認する仲井真氏を抑え、県内移設に反対する候補者として当選したとアピールする考えだ。

 埋め立て承認の取り消し・撤回についても翁長氏は「申し入れることも十分に起こり得る」と述べた。

 ただ、公有水面埋立法に取り消しや撤回の規定はなく、埋め立て申請が不承認とされた例もない。取り消しなどに踏み切っても「不服として抗告訴訟を起こせば勝訴できる」(高官)というのが政府の見解だ。

 一方、仲井真氏は選挙結果について「想定外だ」とし、普天間飛行場の危険性除去が最優先とした公約が「きちんと伝わらなかった」と語った。前回知事選で「県外移設」を掲げたことが尾を引き、埋め立て承認で公約をほごにしたとの批判もつきまとった。

 元郵政民営化担当相の下地幹郎(みきお)氏(53)は辺野古移設の賛否を問う県民投票の実施、元参院議員の喜納(きな)昌吉氏(66)は埋め立て承認の取り消し・撤回を掲げたが及ばなかった。

 今回の知事選は保革対決の構図が崩れ保守が分裂。元自民党県連幹事長の翁長氏が革新勢力と共闘し、革新支持層と無党派層を固め、自民党や仲井真氏を推薦せず自主投票とした公明党の支持層も切り崩した。
                   ◇
 ◇沖縄県知事選 開票終了
 当 360820 翁長 雄志 無新
   261076 仲井真弘多 無現【自】【次】
    69447 下地 幹郎 無新
     7821 喜納 昌吉 無新
                   ◇
 翁長(おなが) 雄志(たけし) 64 〔1〕
 前那覇市長(県議・市議・会社員)法大

4153チバQ:2014/11/17(月) 19:24:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141118k0000m010029000c.html
大分知事選:現職の広瀬勝貞氏 4選へ立候補表明
毎日新聞 2014年11月17日 19時04分

 大分県の広瀬勝貞知事(72)は17日、来年4月の知事選に4選を目指して立候補すると正式に表明した。同日午後の定例会見で「大分県から地方創生を発信する意気込みで取り組みたい」と述べた。無所属で立候補する意向だ。同知事選への出馬表明は初めてで、他には共産党が候補者を擁立する方針。

 広瀬氏は同県日田市出身で、元経済産業省事務次官。6期務めた平松守彦知事の引退を受けて2003年に初当選し、3期目。九州地方知事会長を務めている。【西嶋正法】

4154チバQ:2014/11/17(月) 19:32:56
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141117ddg041010011000c.html
選挙:佐賀県知事選 武雄市長、出馬意向 古川氏辞職の場合
毎日新聞 2014年11月17日 西部夕刊

 佐賀県武雄市の樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)市長(44)=3期目=が、佐賀県知事選に出馬する意向を固めたことが17日、複数の関係者への取材で分かった。現職の古川康知事が近く辞職し、次期衆院選で佐賀2区に立候補した場合、樋渡氏も市長を任期途中で辞職し、知事選に出馬する方針。

 樋渡氏は17日午前、首相官邸で菅義偉官房長官と会談し、知事選への出馬に向けて最終調整していることを伝えた。会談後、樋渡氏は記者団に「関係者の皆さんと調整をして、最終判断したい。今検討中だと伝えた」と述べた。また「今まで自民党とは二人三脚でやってきたので、自民の支援を県議団を中心にいただきたいと思っている」と支援を受ける意向を示した。樋渡氏は武雄市出身。1993年に東京大経済学部を卒業後、総務省に入り、2006年の武雄市長選で初当選。市立図書館の民間委託などで注目された。【松尾雅也、松本晃】

4155チバQ:2014/11/17(月) 19:33:19
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141117rky00m010004000c.html
沖縄県知事選:新知事に翁長氏 仲井真氏に10万票差 戦後生まれで初 /沖縄
2014年11月17日

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非を最大の争点にした任期満了に伴う第12回県知事選は16日、投開票され、無所属新人で前那覇市長の翁長雄志氏(64)が36万820票を獲得し、初当選した。戦後生まれの知事は初めて。3選を目指した無所属現職の仲井真弘多氏(75)=自民、次世代推薦=は26万1076票で、翁長氏が9万9744票差をつけた。辺野古移設反対の公約を掲げた翁長氏は今後、辺野古沖の埋め立て承認の取り消しや撤回を視野に、移設計画の中止を日米両政府に求める構えだ。

 翁長氏の得票は投票者総数の51.22%を占めた。無所属新人で元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)は6万9447票。無所属新人で元参院議員の喜納昌吉氏(66)は7821票だった。

 翁長氏は辺野古沖埋め立て承認の取り消し、撤回を示唆し、政府が県に提出している埋め立て工法の変更申請も厳しく審査する方針を示している。政府は知事選の結果を問わず移設計画を進める考えで、今後の交渉が注目される。

 普天間問題について、仲井真氏は辺野古移設推進による普天間の早期の危険性除去を主張していた。下地氏は県民投票による解決、喜納氏は埋め立て承認の取り消しを訴えていた。

 翁長氏は社民、社大、共産、生活の野党各党や県議会会派の県民ネット、保守系那覇市議、経済界有志らによる「オール沖縄」の支援を受けた。仲井真氏陣営は辺野古の埋め立て承認に反発した公明が自主投票となり、自公体制が崩れていた。下地氏は政党そうぞうや維新の党が支援した。喜納氏は政党の支援がなかった。

 翁長氏は辺野古移設反対の世論を背景に保革を超えた枠組みを構築したことが奏功した。仲井真氏は埋め立て承認に対する反発で支持が離れた。

(琉球新報)


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