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東北 地方議会・首長,政治・選挙スレ

6502OS5:2025/10/12(日) 14:16:57
■感情任せの議論

 議会に対する疑問が出馬する原動力となった候補者もいる。1768票を得て当選した五十嵐一明さん(65)=板井川=は元高校教諭で、地域運営組織の役員として、地元の課題が市議会でどう取り上げられているか気になり、頻繁に議場へ。傍聴しながら、一部に感情に任せたような議論があると感じた。議会の体質改善に貢献したいと、立候補を決めたという。市民をへきえきさせたという市長、市議会の関係とは…。

     ◇

 鶴岡市の直近4年間は総じて市議会と市長との関係が、ぎくしゃくしていた。二元代表制では議会が行政を監視し、多様な意見を反映させることで政策立案するが、鶴岡市議会では政争ばかりを意識したような主張、感情に任せた不規則発言が目立った。果たしてこの4年間で建設的な議論は、どのくらいできていただろうか。立候補者の激増は双方の関係を問題視した市民が刷新を求めた結果とも言える。

 2期目の皆川治市長と市議会は当初から激しくぶつかった。市長の寄付不記載問題を発端に、市議会は百条委員会を設置。自民系最大会派を中心に追及する構えを見せたが、議会内の足並みはそろわなかった。百条委の調査は2年にも及んだが、かけた労力と時間の割に証言の食い違いや「推定」の表現が残る中で調査を終えた玉虫色の決着で、市民から疑問の目が向けられた。

 定数を大幅に超える選挙戦となった背景には前回120票差で決着した市長選も影響したとみられる。新人候補者19人のうち、保守系は少なくとも13人。市長選に当選した佐藤聡氏と告示前から連動して支持拡大を図り、多くは当選した。

 市議選告示2カ月前に開かれた立候補予定者説明会。市役所内で最も大きい会議室が人でごった返していた。40を超える陣営が集まった状況に対し、地方議員経験者はつぶやいた。「市議会を取り巻く悶々(もんもん)とした雰囲気がこの熱気につながった」。今回の選挙により、市長とともに市議会も顔ぶれが大きく変わった。新体制は23日にスタートする。市民が求めるのは市議会と市長の健全な緊張関係だ。

さまざまな要因、偶然積み重なる 専門家分析

 市町村議選で立候補者が集まらない状況は全国的な傾向だ。直近の県内では2024年の南陽市議選(定数16)、25年2月の三川町議選(同10)、同3月の真室川町議選(同10)と続けて定数を1人上回り、辛うじて無投票を回避した。

 鶴岡市の場合は合併後、6回選挙が行われた。09年に定数を6人上回る候補者が名乗りを上げたが、その他は2、3人オーバーにとどまっている。

 東北公益文科大の小野英一教授(地方自治論)は今回の市議選で、候補者が急増した要因について「後継や地域の動向など、さまざまな要因が偶然に積み重なった結果」と分析する。

 一方で有権者側にとって選択肢が増えるとともに「激しい競争で候補者も当落が読めず、動きが活発になると、市民の選挙への関心が高まるきっかけになる。今後も続くことを望みたい」と語った。


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