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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

903チバQ:2010/11/13(土) 16:31:17
http://mainichi.jp/area/ehime/archive/news/2010/11/12/20101112ddlk38010576000c.html
’10えひめW選:県政課題/4止 文化政策 /愛媛
 ◇財政難で立ち消え−−「首長次第で差」と専門家
 3000人収容の大ホールを備えた松山市道後町2の「ひめぎんホール」。かつて、伊予鉄市内電車をはさんでホールの向かい側の土地には、図書館や公文書館、国際交流センター、舞台付きの小ホールなどを備えたもう一つの文化交流施設の構想があった。加戸県政下で05年に構想は凍結され、今はもう忘れられかけている。

 当時、構想を策定した検討委員会のメンバーだった元松山東雲女子大助教授で、NPO法人「カコア」の徳永高志理事長は「当初は芝居小屋を作る構想もあったが、調査の結果で市民のニーズは多機能な小ホールにあることがわかった」と議論を振り返った。

 総事業費は約80〜90億円が見込まれたが、加戸知事が05年10月、大型公共施設の建設にストップをかける財政構造改革基本方針を発表。知事は県の財政難を受けて、「今どうしてもやらなきゃいけないものでなければ先延ばしする」と表明。同じ月に発表された今後5年間の県の優先施策からも、文化交流施設の構想は外された。

    ◇

 今年3月、「カコア」などが運営していた同市中心部の大街道商店街沿いにあった民間の「アートステーションおいでんか」が閉鎖された。「おいでんか」は市中心部にあり、劇団の稽古場やイベントスペースも備えた芸術関係者らが集まる文化拠点だった。幻となった県の文化交流施設の機能を民間ベースで実現したものだったが、貸主側の事情で9カ月間で閉鎖された。

 松山市道後一万の県所有のビルの一室。深夜にもかかわらず、今月末の公演を控えて、劇団員の立ち稽古が続いていた。演劇を志す人たちを有志で支援するNPO「シアターネットワークえひめ」が「おいでんか」閉鎖後、市内の劇団の稽古場として提供している。来年3月まで県から有料で借りているが、その先は未定。NPOの鈴木美恵子代表は「文化を発信するには同じ場所での継続が必要。新しい施設ではなくても、古くて使っていない県や民間の施設を活用させてほしい」と継続的な支援を求める。

    ◇

 ソフト面でも県の取り組みは遅れている。今年度、文化庁が募集した、地域の劇場や音楽ホールの育成するため、作品を製作する創造発信型の舞台芸術事業。芸術監督など専門スタッフが必要で、全国で92件採択されたうち、愛媛、青森の2県だけが1件も採択されなかった。県教委文化振興課によると、ひめぎんホールには芸術監督などの専門スタッフは不在という。

 また、財政支援でも消極的だ。県内では、民間企業と「劇団わらび座」(秋田県)が設立した東温市の「坊っちゃん劇場」が、自前の劇場で、自治体からの助成金なしに公演から人材育成まで行っているが、県は、「財政的な問題もあり、直接助成金は出さない」(文化振興課)姿勢だ。

 島根県では91年に20億円を出し、「しまね文化ファンド」を設立し、年間約6000万円を各種文化団体に助成している。しかし愛媛では、県文化振興財団を通じた助成額も年間375万円にすぎない。また、文化事業の根拠となる文化芸術振興条例や指針を制定している自治体は増えているが、愛媛では「そういう議論は今までなかった」(文化振興課)と未整備のままだ。

 全国の自治体の文化政策を研究している徳永理事長は「文化政策は首長次第ですごく差が出る分野。振興にはグランドデザインを描ける人材が必要で、首長が専門家を配置するべきだ」と訴えている。【栗田亨】=おわり


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