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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

492チバQ:2009/10/31(土) 00:30:07
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20091030-OYT8T00077.htm
「鞆の浦」将来像見えず
裁判長期化、住民対立に拍車


観光客でにぎわう鞆の浦(奥は常夜灯、福山市鞆町で)  

高さ約7・5メートルの常夜灯前で、観光客らが記念撮影の順番を待っていた。近くでは、カップルたちが階段状の港の遺構・雁木(がんぎ)に腰掛けて、瀬戸内の穏やかな海を眺めていた。

 江戸時代の風情を残す、福山市・鞆の浦の町並みを楽しむ人波は、鞆の浦の埋め立て・架橋事業への免許交付を差し止める地裁判決が出た今月1日以降、さらに増加している。

 幕末に鞆町を訪れた坂本龍馬ゆかりの品などを展示する「いろは丸展示館」は今月に入り、いつもの2、3倍の人が来館。ボランティア観光ガイドが案内した団体客数も前年同期の1・5倍のペースだ。このため、週末は町中心部の狭い県道が対向できない車で渋滞し、路肩に避けたまま立ち往生する歩行者も目立つ。

 県道近くで商店を経営する男性(68)は「週末の客の入りは3、4倍に増えた」と歓迎する一方で、「住民が安心して歩けないし、観光客の印象も悪くなる。何とか改善策を探れないものか」と嘆く。



 事業は、鞆町中心部の交通渋滞緩和などを目指し、鞆港の沿岸約1・9ヘクタールを埋め立て、駐車場やフェリー桟橋を整備、港湾を横切る長さ179メートルの橋を架ける。反対派住民らが起こした訴訟で、地裁は「事業が景観に及ぼす影響は重大。県の調査、検討も不十分」と、知事による埋め立て免許交付の差し止めを命じ、県は判決を不服として控訴した。

 事業反対の動きは住民だけでなく、映画監督の大林宣彦さんら文化人らにも広がり、鞆で映画「崖(がけ)の上のポニョ」の構想を練った宮崎駿さんも否定的な見解を示す。世界遺産候補地を調査するユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)も事業中止を求める決議を採択した。

 訴訟原告団の大井幹雄団長は「次の知事は高い見識で状況を見極めて控訴を取り下げ、話し合いの場を設けてほしい」と求める。



 一方、15日に控訴を発表した、県の大野宏之土木局長は「景観保全最優先の判断基準では、鞆の浦に限らず瀬戸内沿岸の全地域に話が及ぶ。官民問わず、すべての工事や事業に影響を与えかねない」と、判決が与える影響を懸念し、控訴の正当性を強調した。

 23日に鞆町の公民館で開かれた会議で、事業に賛成する住民が多数を占める鞆町内会連絡協議会の大浜憲司会長が「判決は、(交通渋滞など問題の解決に)何ら効果がない」と、県や市の担当者に訴えた。

 訴訟の長期化は、住民間のあつれきが続くことを意味する。

 「住民同士のいさかいにストレスを感じるし、今のままでは鞆の将来の青写真も見えない。何とかならないものか」。鞆町で飲食店を営む女性(64)はこう言ってため息をついた。(終わり)

 (この連載は澤本浩二、平井宏一郎、野中明子、小井国春、石原敦之、向井友理が担当しました)

(2009年10月30日 読売新聞)


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