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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

489チバQ:2009/10/31(土) 00:28:07
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20091026-OYT8T01407.htm
<県政の足元で 知事選の課題><1> 学校耐震化 財政難の壁
県債残高2兆円、再建険しく

図書室前の壁に生じたひび割れを示す大下校長。「早く耐震化工事を始めてほしいが」と語る(県立広島国泰寺高で)

 広島市中区の県立広島国泰寺高の4階建て校舎は1979、80年に建築された鉄筋コンクリート4階建てだ。見た目に古さは感じられないが、階段や図書室前の廊下の壁などにひび割れが生じている。

 「結構、老朽化が進んでるんですよ。明日にでも大地震に見舞われたらと思うと心配で」。大下隆司校長(57)は校舎内を回りながら、こう打ち明けた。

 12ある教室や音楽室で毎日約500人が学ぶこの校舎は2005年、震度6強以上の地震で倒壊すると診断され、今年度にようやく耐震化工事に向けた設計が始まった。だが、通常なら設計翌年に着工されるのに、県の財政難が影響し、着工時期は未定だ。

 文部科学省地震調査研究推進本部によると、広島市中区で今後30年間に震度6弱以上の地震に見舞われる確率は19・4%。大下校長は「子どもの命にかかわる。だが、現場からは『早急に取り組んでほしい』と求めることしかできない」と、苦悩する。

     ◇

 県によると、今年4月現在、県立高校で231棟、特別支援学校で15棟が震度6強の地震で倒壊するおそれがある。市立高校を含む高校の耐震化率は52・3%。全都道府県で41番目の低さで、トップの東京都(98・2%)のおよそ半分だ。

 県は04〜08年度に約220億円をかけて70棟で耐震化工事を実施。09年度は国の景気対策費を受け、約80億円をかけて51棟の工事を進める。しかし、耐震化率100%を達成するには「あと1000億円以上が必要」(県教委施設課)といい、完了の見通しは立っていない。

     ◇

 〈年間収入のうち所得は234万円で、仕送りが172万円。不足分のうち、79万円を借金でまかない、15万円は貯金から引き出す。借金の総額は1066万円で、毎年、74万円をその返済に費やす〉

 これは、県の09年度一般会計予算を年間の生活費が500万円の家計に例えたものだ。県税などの収入(所得)は全体の半分に満たず、国の交付金(仕送り)や県債(借金)、基金(貯金)の取り崩しでようやく維持している。

 予算規模が9380億円の県が抱える県債残高は2兆円。県は公共事業の削減や職員給与のカットで、04〜09年度に約1800億円、支出を抑制するなどの努力を続ける。しかし、県の試算によると、現在並みの緊縮財政を続けても、毎年400億円余りの財源不足が続く見通しだ。

 藤田知事は県議会9月定例会で、「あらゆる手段を講じて歳出、歳入の徹底的な見直しを行うなど、財政健全化に向けた取り組みを着実に実施する必要がある」と述べた。

 しかし、財政課のある職員はこう漏らす。「収入が増える見込みはあまりなく、コスト削減も限界がある。誰かが負担を負わなければ、予算を組むことができない」

 痛みを分かち合うためには、まず、県民の納得を得なければならない。

     ◇

 4期16年の藤田県政が終わりを告げ、次のリーダーを目指す候補者たちが知事選を戦う。候補たちが語る政策を、有権者はどう読み取り、誰を選ぶのか。県政が抱える課題を探った。

(2009年10月27日 読売新聞)


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