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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

467チバQ:2009/10/24(土) 02:37:16
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000910200003
知事選企画(4) 「合併後」見えぬ展望
2009年10月20日


合併で支所に変わった旧筒賀村役場。職員数はほぼ4分の1に減った=安芸太田町中筒賀

 「来るべき『分権社会』へ向け、道筋を立てることができたと思っている」
 7日の県議会9月定例会の最終日。藤田知事が退任のあいさつで述べた。広島を中国地方の中心県にしようと、市町村合併を積極的に進めてきた自らの施策を念頭に置いた発言だった。


 98年度末に86あった県内市町村は今、4分の1近い23市町にまで減った。減少率は全国1位の73・3%。合併に伴い、県はそれまで担っていた2446の事務を、各市町に移譲する計画を実行した。今年度までに1766事務の移譲を終える。


 具体的には、以前は広島市や福山市など一部の窓口だけで実施していた旅券(パスポート)の申請・交付業務が、07年6月から全市町の窓口で可能になった。また、生活保護業務などを扱う福祉事務所を町にも設置。県が担っていた一部道路の維持・管理なども市町の事務とした。


 今年度、県が各市町に移した財源は、当初予算ベースで約13億1800万円に上る。


 県市町行財政課の担当者は「『住民に身近な行政は各市町が担うのが望ましい』とする藤田知事の方針があったからこそ、ここまで合併と権限移譲が進んだ。住民サービスの向上につながったと思う」と胸を張る。


 「合併を機に、一気に地区が寂しくなった」。安芸太田町上筒賀に住む田仲りょう子さん(60)は訴えた。住まいは、太田川水系の清流と、緑豊かな山々に囲まれた旧筒賀村にある。04年10月に加計町、戸河内町と合併し、安芸太田町になった。旧村役場は町役場の「支所」に変わり、約40人いた職員が今では10人に減った。


 プロの演歌歌手として活動する田仲さんは、県内各地を回るうち、筒賀地区など中山間地域の衰退を痛感するようになったという。「活気があった役場が支所になり、地区の雰囲気ががらっと変わった」。筒賀支所は昼間でも静まりかえっている。7キロほど離れた町役場まで足を延ばしても、顔見知りの職員はいない。「行政が遠くなった」と感じている。
 筒賀支所によると、地区の人口は今年9月末現在で1135人。合併直前の04年9月末より136人減った。世帯数も同期比で約30減少。65歳以上の高齢化率は、合併前より約3ポイント増え、43・27%に上昇した。


 住民の足だったJR可部線の一部区間が03年に廃線になって以降、地区の公共交通機関の整備も進んでいない。町役場への直通バスすらなく、車がなければ病院にも行けないという。来年3月には、地区に唯一残った食料品店が町中心部へ移転する予定で、長距離の移動が難しいお年寄りにとっては死活問題だ。同支所の藤井幸穂支所長は「『合併で何が良くなったのか』と言う住民が多い。このままでは車を持たない人が生活できなくなる」と焦る。


 合併問題に詳しい広島大の川崎信文教授(行政学)は、「人口が減るなか、合併しないと最低限の行政サービスは維持できない」と話す。ただ、「合併の音頭を取った県には、旧町村で生きる人たちの生活を維持する責任がある。市町と連携し、交通網の整備などの課題を解決する必要がある」と指摘した。


≪メモ≫広島の市町村合併
 県は00年11月、合併を地方分権に向けた「不可避的課題」と位置づけ、市町村合併推進要綱を策定。01年4月には合併推進本部を設立し、一貫して積極的に合併を進めた。一方で合併は、小学校の統廃合を促進した。県によると、08年度の県内の公立小学校は577校(分校を含む)で、98年度に比べ79校の減。子どもを持つ若者世帯が市街地に流出し、地域の空洞化に拍車をかけているとの指摘がある。


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