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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

2085チバQ:2013/09/26(木) 22:01:11
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20130925-OYT8T01325.htm
<まちのカタチ下>市民あっての区制に



12月に「灘崎支所」となる南区役所(岡山市南区片岡で) 24日午前、連休明けの窓口は混み合っていた。周辺を田んぼに囲まれたJR宇野線備前片岡駅そばに立つ南区役所。昭和時代の3階建て庁舎は旧灘崎町役場そのものだ。そのため、地元住民は今も「役場」と呼ぶ。

 同区役所は12月、現在地から北東約8キロに完成した新庁舎に移転する予定。現在の“役場”は、転出入の手続きや証明書の発行など窓口業務に加え、土木、農林を担当する部署を備える20人規模の「灘崎支所」となる。

 住民票の写しの発行に訪れた旧灘崎町民の農業男性(62)は「(庁舎の)名前はころころ変わったが、役場の頃から出来る手続きは変わってない。年を取れば足も不自由になるし、役場は今後も維持してほしい」と注文する。



 2009年の政令市移行に伴い、市内4か所に設けられた区役所。このほか、周辺部3か所に“ミニ区役所”の支所が置かれている。配置されている職員数は、全職員の15%にあたる871人。しかし、現場からは「区役所の設置などで職員数が足りなくなり、業務に手が回らない」と不満の声が上がっているという。

 職員の不満の背景にあるのが、職員数の削減だ。市は危機的状況にあった財政の改善を理由に、07年度から3年間、新規採用を見送った。人件費の圧縮効果は12年度までに約60億円。07年のピークに6241人だった正規職員は、今春に5808人まで減った。

 減らした分は、非正規職員と臨時嘱託職員で補い、臨時嘱託職員数は今春までの5年間で300人増の約1800人に上る。部署によっては半数を非正規、臨時嘱託が占め、市は15年度までに正規をさらに140人を減らす目標を掲げる。

 石井雅裕・総務局次長は「窓口再編などで人の流れは変わり、スリム化できる部分はまだある。関係部局から聞き取り、最適な配置にしたい」とする。

 一方、市職員労働組合の岡本芳行書記長は、市のいう「職員の最適配置」に疑問を呈する。11年9月に台風12号が最接近した際、南区では約8万世帯、約20万人に避難勧告が出されたが、同区役所職員は区内の見回りや避難所での対応に人手が足りず、本庁との連絡調整や応援職員の派遣要請もうまくいかなかったという。

 その後、応援職員の派遣など防災マニュアルは作成されたが、岡本書記長は「何か起きてから対処する『後追い』市政になっている」と話す。



 市は職員削減の一方で、今の区役所にこれまで本庁が行ってきた決定や判断を伴う業務を担わせる「大区役所制」の導入を検討している。行政改革推進室は「効率や機能面を考慮して導入を考えている。限られた経営資源の中で、どうバランスを取るかだ」とする。

 しかし、区役所の権限、機能拡大には職員の一定確保が必要とみられ、ある市幹部は「各部署がそれぞれに大区役所制を思い描いているのが現状で、業務分担や人員配置などプランの提示はまだない」と打ち明ける。

 職員数を大幅に増やすことなく、市民サービスの充実のため、区役所の権限や機能の充実化をはかれるのか。まちづくり活動に取り組む米良重徳・吉備国際大教授(市民社会論)は「十把一からげの行政対応では住民ニーズにそぐわない時代だ。『公共の仕事は役所で』と構えず、街の課題解決のために、区制の中で市民の力やアイデアを生かす仕組みを考えるべきだ」と話す。(安田弘司)

(おわり)

(2013年9月26日 読売新聞)


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