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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1937名無しさん:2013/04/13(土) 10:22:08
http://www.asahi.com/area/shimane/articles/MTW1304103300002.html
20万都市の足元で 松江市長選―上
◆原発/住民避難 計画手探り/移動手順は■ヨウ素どこで配る◆


 公民館など松江市内の5カ所に、観光用の大型バス計10台が停車していた。


 集まった住民は神妙な表情で、ほとんどが手ぶら。市職員に促され、黙り込んだまま次々と乗り込んだ。


 行き先は松江市から約70キロ離れた大田市。約2時間後に到着した。


 今年1月26日、松江市が島根原発の事故を想定して実施した原子力防災訓練。


 東日本大震災をきっかけに、県が昨年11月に策定した広域避難計画に基づき、5キロ圏付近の住民約250人、市全域の公民館区の代表ら計309人が、初めて30キロ圏外へ「避難」した。


◆車相乗りかバスで◆


 人口20万6千人の松江市は、原発が立地する全国唯一の県庁所在地だ。


 全域が県の原子力防災重点区域30キロ圏に含まれ、すぐに避難が必要な5キロ圏には約1万1千人が住む。


 原発から約10キロの雑賀地区。状況によって、国が屋内退避か避難かを判断する区域とされている。


 代表で避難訓練に参加した安川智登(とも・のり)さん(77)は「すぐ逃げるよりも中途半端。いざという時、市全体がどうなっているのか、情報がわかるんだろうか」と不安がる。


 地区の町内会で自主防災組織を立ち上げた竹内武夫さん(74)も危機感を募らせる。


 町内会は75歳以上が50人と3割を占め、一人暮らしが9人。災害時の声かけ役やサポート役を決め、区内の要所に担架10個を備えている。


 災害時に、地区の住民で乗り合わせることができる車の台数も数えた。だが、県の指定する避難先は約170キロも離れた益田市。


 「まとまって避難できるバスが必要。台数は確保できるのか」


 県や松江市が想定する避難手段は、自家用車の乗り合わせかバスが原則だ。


 松江市の調査によると、市内の路線バスは、9業者が保有する189台9503人分(2011年8月現在)。安来市や出雲市などを含めた県東部全体では約500台で、調達は県が担当するという。


 県はバスでの避難者は3割程度とみており、今後、県旅客自動車協会などと調整を進めるという。


◆策定の時期は未定◆


 安川さんが気になっていることが、ほかにもある。


 訓練中にも見かけた「安定ヨウ素剤」だ。甲状腺被曝(ひ・ばく)を防ぐため服用する。実際、どこで入手できるのか――。


 ヨウ素剤は松江市内では、市役所や市立病院、10キロ圏の学校など計31カ所に計7万3300人分を保管する。


 市は、学校やバス避難の一時集合場所でヨウ素剤を配ることにしているが、自家用車で避難する市民への対応は定まっていない。


 地域ごとの一時集合場所は。集合場所での受け付け方法は。避難バスに同乗する市職員の手配は――。市は11年5月から、独自の広域避難計画の策定を進めている。


 時期は「なるべく早く」としているが未定。「司令塔」となる市役所機能の移転先については、議論の俎上(そ・じょう)にさえ上がっていない。


 小川真・防災安全部長は「事故が絶対起きないとは言えない、というのが福島の教訓。市でできることを精いっぱいやっていく」。


 福島第一原発事故では、松江市全域にあたる30キロ圏で避難指示や自主避難要請が出された。


 もし松江で原発事故が起きたら――。住民の安全を守るために、いま何を優先するかが問われている。


    ◆


 11年8月に人口20万人を超えた松江市。特例市になって初めての市長選が14日に告示、21日投開票される。市長選を前に、市の「足元」を見つめ、課題を探った。(斉藤智子)


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