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中国・四国 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1709チバQ:2012/10/11(木) 23:33:22
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000001210060001
「現場から」 知事選を前に(2)
2012年10月06日


人が住まなくなった民家。棚田には草が茂っていた=新見市上市の矢谷地区

■消える集落/「あと10年 人いなくなる」/「小規模高齢化」1029カ所


 つるに巻かれ、朽ちかけた空き家。7町ほどもあるのに、そのほとんどに雑草が茂る水田……。


 中国山地の山あいにある新見市上市の矢谷地区。鎌倉のころに築かれた城跡も残るが、いま暮らすのは3世帯5人だけ。このうち4人は70、80代のお年寄りだ。


 市役所などがある中心部から、車で10分ほどしか離れていない。でも、「あと10年ちょっとしたら、ここから人がいなくなるよ」。


 家の前の畑で農作業をしていた地区総代の真壁ハナコさん(77)は、そう言って集落を見渡した。


 1950年代に結婚して越してきた。当時は十数世帯70〜80人が暮らしていた。秋には棚田の稲穂がたわわに実り、祭りはにぎやかだった。


 70年ごろから住民が減り始めた。平成に入ると、空き家と耕作放棄地が目立つようになった。


 「若い人が、仕事を求めてみな都会へ出ていった」。06年に夫は亡くなり、所有する2反の水田は耕せないままだ。


 小学校までは歩いて30分。車がなければ、市役所や病院にも行けない。3年ほど前、矢谷まで路線バスを走らせてもらえないかと市役所にお願いの手紙を出した。実現しなかった。


 「人が少ないから、仕方ないね」とうつむいた。


 真壁さんの前の総代、忠田当心(まさ・み)さん(80)は家の周りに腰の高さほどの電気柵を張り巡らしている。


 息子2人は市外に出た。集落から人がいなくなり、作物を狙ってサルの群れが頻繁に出没するようになった。


 「年寄りだけでは森林の手入れもできない。山が荒れるのが心配だ」


    ■  ■


 真壁さんが生まれたのは、尾根の向こう側にある木戸地区。中国道に近い集落だが、この地区でも耕作放棄地が目立つ。


 かつては十数世帯が住んでいた。今は6世帯。半分ほどが空き家になった。


 「10年くらい前に祭りもやめた。人が減って、増えたのは獣」


 住民の男性(90)は苦笑いした。買い物や病院へはタクシーを利用する。往復で5千円ほどかかる。


 隣の集落は5年ほど前に人がいなくなったという。「先祖代々住んだ土地だが、人がいなくなるのも時間の問題。さびしいね」とつぶやいた。


 県内の中山間地を対象に、県が08年に実施した調査がある。65歳以上が半数を超えていて20戸を下回る小規模高齢化集落は1029カ所に上り、全集落の2割近くを占めている。(吉村治彦)



■エコ意識高い若者 雇用を/長野大学・大野晃教授(山村環境社会学)


 中山間地域で限界集落が増えれば、田畑だけでなく山も荒廃する。山の保水力が低下し、大雨の際に洪水が起こりやすくなる。山、川、海は自然体系として密接に結びついており、山の環境が悪化すれば、流域の生活環境も悪化する。


 今の若者はエコ意識が高い。森林面積に応じた自治体への森林環境保全交付金を設け、保全活動に若者を雇用すれば、山村に定着させられるのではないか。集落が維持できなくなる前に、住民が話し合って草の根から政策提起することも大切だ。自治体は、そうした住民を後押しすべきだ。


◆ おおの・あきら 専門は山村環境社会学。札幌学院大の客員教授も務める。限界集落の概念を提唱し、過疎問題に詳しい。


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