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首都圏 地方議会・首長,政治・選挙スレ
3895
:
チバQ
:2011/11/13(日) 12:56:03
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20111113/CK2011111302000044.html
経費削減、スリム化を反映 市議会定数の決まり方
2011年11月13日
定数が63から60に減った川崎市議会。市民から見て、多いか、少ないか…
今年四月の統一地方選挙で、定数が六三から六〇へと三つ減った川崎市議会。市議会の定数はどうやって決まったのか? なぜ三つ減ったのか? その経緯や定数決定までのプロセスなどについて調べてみた。 (渡部穣)
市選挙管理委員会などによると、そもそも市町村議会の議員定数は、地方自治法で、人口に応じ上限が決まっている。人口は五年に一度行われる国勢調査で出る。
川崎市の場合、二〇一〇年の国勢調査による人口は約百四十二万五千人。地方自治法の議員定数区分に当てはめると、上限は七二だ。では、なぜ現在六〇なのか? もともとの六三も、上限よりかなり少ないのはなぜか?
実は、川崎市の人口が、定数七二を上限としている人口区分「百三十万人以上、百七十万人未満」になったのは〇五年の国勢調査からで、それまでは、その下の「九十万人以上、百三十万人未満」の区分に属し、上限定数は六四だった。当時はぎりぎりいっぱいの議員がいたのだ。
市議の定数はもともとは地方自治法で決められる「法定定数制度」だった。それが〇三年一月からの同法の一部改正で、人口区分に応じた上限の範囲内で各自治体が条例で定数を決める、現在の「条例定数制度」に変わった。同改正に先立つ〇二年、市議会は定数を一減とし、六三とするよう決めた。折しも人件費削減などを求める「行財政改革」が叫ばれていた。議会も流れに逆らうわけにいかなかった。
〇五年に定数上限が六四から七二に増えたとき、定数を増やすことも検討されたが、見送られた。当時の市議会議長は「厳しい財政状況で、行革にも取り組んでおり、現状維持を決めた」とコメントしている。
そして一一年の定数三減。自民、民主、公明の三会派の合意で、川崎、宮前、多摩の三区の定数をそれぞれ一〇から九に減らす案が賛成多数で可決された。行革の一環で市職員は〇二年からの九年間に約16%減っている。行政が人員削減に取り組んでいるときに、議会が何もしないわけにもいかない−そんな事情もあったようだ。議員が三人減ると、約五千七百万円の節減になるという。
各区の議員定数は公職選挙法で、人口の割合に応じて比例配分されている。高津区の人口が増えて多摩区より多いのに、定数が一少ないままというアンバランスも今回の定数減で解消された。
議員の数が多い方が民意が反映されるという声もあるが、苦しい財政状況が続く中、経費削減とスリム化を求める声が勝ったということか。今後も議員定数をどうするかの議論は続きそうだ。
◇ ◇
ニュースに接して、ふと感じる「なんでだろう?」や、いまさら聞けない「なぜ?」「どうして?」。記者が一から取材して、随時、掲載します。
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