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首都圏 地方議会・首長,政治・選挙スレ

3788チバQ:2011/07/27(水) 23:18:15
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110726/CK2011072602000066.html
<彩の国 まつりごと>【第九部】県政の足元で<7> 八ッ場ダム 本格論戦消えた知事選
2011年7月26日

水没予定地区の上に架かる「不動大橋」(湖面2号橋)は、今年4月に開通した。民主党政権が誕生した2年前は橋脚部分しかなく、当時は「八ッ場ダム中止」の象徴になった=群馬県長野原町で


 「民主党政権は『無駄なダムは造らない』と本体工事を止めたのに、無駄かどうかを今更検証している。むちゃくちゃですよ」

 群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設予定地。地元の住民代表でつくる「水没関係五地区連合対策委員会」事務局長の篠原憲一さん(70)は、今も怒りが収まらない。

 計画から五十九年。地元住民の多くは、長年の反対運動の末に建設を受け入れた。だが二年前、建設中止をマニフェスト(政権公約)で掲げた民主党政権が誕生。事業に参加してきた埼玉などの流域六都県は中止撤回を求めたが、本体工事は凍結された。

 ダムに代わる洪水や渇水の防止策は。水没地区の住民の将来は−。民主党政権は具体的なプランを示さないまま、建設の是非を再検証すると決定。国土交通省は「検討の場」をつくり、今秋までに検証結果を出す方針を示した。

 八ッ場ダム事業では水没地区の付け替え道路の整備や、住民が移転する代替地の造成が先行してきた。県が昨年度までに負担した事業費は四百四十八億円。巨額の県費も投入してダムを造るべきか、知事選の主要二候補の意見は真っ向から対立する。

 無所属新人の原冨悟氏(63)=共産党推薦=は「治水でも利水でも根拠は薄弱。国はダムを造ること自体が目的だ」と反対。無所属現職の上田清司氏(63)は「六都県民の生命と財産を守り、安定的な水の供給のためには不可欠」と、建設推進の立場だ。

 しかし、原冨、上田両氏とも告示後の街頭演説では、八ッ場ダム問題にほとんど触れていない。「東日本大震災と福島第一原発事故もあり、県民の『八ッ場』への関心は低い」。両氏の陣営幹部はこう口をそろえる。

 群馬県では知事選(七月三日投開票)を終えたばかりだが、篠原さんは「八ッ場ダムはあまり話題にならなかった。群馬県民も『八ッ場』を忘れつつある」と残念がる。関心低下を心配するのは、建設を望む篠原さんたちだけではない。

 七月十九日、さいたま市で開かれた「検討の場」の第七回会合。傍聴に訪れた嶋津暉之さん(67)=三郷市=は、「このままでは中止撤回の結論が出るだろう」と厳しい表情を浮かべた。嶋津さんは「八ッ場ダムに治水効果はなく、洪水は堤防強化で防げる」と主張、県に事業費負担の差し止めを求める訴訟を起こした原告の一人。この日に国交省が公表した検証データは、八ッ場ダムの一定の洪水調整能力を認めていた。

 嶋津さんは「検証作業は『建設ありき』の国交省主導で進んでいるが、一般には知られていない。知事選での論戦があれば、県民が検証自体の問題を考えるきっかけになるはずだ」。

 知事選の選挙運動期間は残り五日。篠原さんは「私たちは下流の人たちのためにダムを受け入れたが、今も国に翻弄(ほんろう)されている。埼玉の知事選で話題になれば、地元の思いが多くの人に伝わるのでは」と期待している。 (杉本慶一)

  =第九部おわり

<八ッ場ダム> 国が1952年、群馬県長野原町の吾妻川中流に計画。利根川水系の洪水調整と首都圏の水源確保が目的で、総事業費は4600億円(住民の生活再建関連費含む)。国と流域6都県で事業費を負担し、2010年度までの執行額は3560億円。本体工事費は620億円で、国は15年度の完成を予定していた。国の「検討の場」には6都県も参加。ダム計画の前提となったデータを点検し、ダム代替案の効果とコストをダム建設と比べて評価する。検証結果を受け、国土交通相が建設の是非を最終判断する。


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