[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
1101-
1201-
1301-
1401-
1501-
1601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
北海道 国政・地方政治スレ
747
:
チバQ
:2014/12/13(土) 10:32:25
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2014shuin/579965.html
<北海道経済は今>5 酪農 大規模化での維持限界(12/13 07:00)
「プシュー」「モオオ」。午前4時半、釧路管内鶴居村の農業生産法人「協栄農場」に機械音と牛の鳴き声が響き渡る。24頭同時に搾乳できる設備「ミルキングパーラー」を従業員が操り、乳牛280頭の乳を搾る。1日3回の作業で生乳を年3千トン生産している。
「若い従業員はよく頑張ってくれている。給料を上げたいが、今は苦しいね」。同農場の才田洋一社長(54)は渋い表情だ。今年6月に3代目社長に就いたばかりだが、円安などによる飼料価格高騰や燃油高、電気料金再値上げといった難題に、いきなり直面した。
高校卒業後、カナダ留学などを経て鶴居村で家業の牧場を継いだ。乳牛の繁殖・育成を得意とし、搾乳牛40頭による生乳生産のほか、最初の子牛を身ごもった「初妊牛」を出荷して生計を立てた。休みなく働いたが、後継者がおらず、施設も老朽化したため数年前、いったん離農を決意した。「設備更新のための投資をしても経営を続けるのは無理。借金が少ないうちに」と考えた末のことだった。
そんな時、「うちに来ないか」と協栄農場の前社長・藤沢常行さん(64)に誘われた。同農場は1964年に9戸で設立された古参の法人だ。創業時の農家が65歳を迎えて次々と定年退職し、事業を継続するため、才田さんに白羽の矢が立った。3年前に自分の牧場をたたんで入社した才田さんは「まさか社長になるとは思わなかったけど、牛に関われるのはありがたい」と日々、現場で若手従業員らの指導に当たる。
国内の生乳生産の5割を担う北海道の酪農だが、その実情は非常に厳しい。
農林水産省によると、道内ではこの25年間、後継者難などから毎年200軒以上のペースで酪農家の離農が進む。一方で、離農後の牧草地や搾乳牛を別の酪農家が引き継いで規模拡大を進めたこともあり、搾乳牛頭数は92年以降、40万頭前後を維持し、生産量も2002年以降は380万〜390万トン前後を保ってきた。
しかし、離農と規模拡大のバランスで生産を維持する構造にも、限界が見えてきた。
道内の多くの酪農家は「規模拡大はもう限界」と口をそろえる。牛舎建て替えや機器更新などが必要になる上、環太平洋連携協定(TPP)交渉が将来に影を落としているからだ。「畜産品が自由化されれば、(競合するとみられる)オス牛などの出荷で酪農経営に影響が出る」(十勝の酪農家)との不安は膨らむ。
さらに、円安などが引き起こす飼料価格の高騰が追い打ちをかける。北海道農政事務所によると、道内の搾乳牛1頭当たりの年間経費は99年度の56万6千円から13年度には67万1千円に上昇した。このうち飼料費は21万4千円から32万2千円と1・5倍に跳ね上がった。「乳価はさほど上がらず、経費の増加を賄えない。この状況では増産意欲がわかない」(釧路管内の酪農家)との不満は強い。今後も離農傾向が続けば、生乳生産の現状維持に黄信号がともる。
安倍政権は「農業の成長産業化」を掲げ、農協制度などの抜本改革を目指している。ホクレンの株式会社化なども検討され、農協側は反発している。
一度は離農を決意した才田さんは、こう語る。「制度を変えれば後継者が増えるほど、現場は甘くない。制度改革よりも、今の生産現場をどう守り、農業をいかに魅力ある仕事にするかを議論してほしい」(経済部 米林千晴)
=おわり=
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板