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煙草・TABACO・莨
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とはずがたり
:2017/09/01(金) 13:31:42
■いたちごっこ続く
人口1万人強のイーストリバプール市だが「過剰摂取を目にすることは珍しくない。数週間に1度ぐらいの頻度で死亡例もある」(レーン氏)。盗難やけんかも含め、緊急通報の大半が薬物関連だという。
全国レベルで適正な処方に向けたガイドラインが導入されるなど、近年、オピオイドの処方数は減少傾向にある。危険性の説明が不十分だったことなどを理由に、オハイオ州を含む複数の州がオピオイドを製造販売していた製薬会社を相手どって訴訟を起こしている。
処方薬としてのオピオイドには規制が厳しくなっているが、それだけでは対応は不十分だ。依存症となった人たちが頼っているのは、不正に入手したオピオイドやヘロイン、合成薬「フェンタニル」などだからだ。
イーストリバプール市には需要があるとみて、近隣の大都市クリーブランドなどから大量の薬物が流入してくる。最近では中国から封書で購入する例も確認された。「ドラックディーラーを1人逮捕しても、またほかのディーラーが沸いて出てくる感覚。いたちごっこだ」とレーン氏は深いため息をつく。
警察署員は18人。全く人手が足りない。最近では、連邦捜査機関である米麻薬取締局(DEA)が4人のスタッフを配置した。レーン氏は「薬物所持だけでなく、製造や販売をより厳しく取り締まる法律が必要だ。やつらは人の死に手を貸している」と憤る。
ただ、光明もみえる。写真の公開を通じ、地元の誰もが「コミュニティーが薬物の問題を抱えていることを否定できなくなった」(レーン氏)。地域住民が問題を認識したことで、薬物依存患者の更正を支援する態勢が急速に整いつつある。3カ月前に警察署の向かいに事務所を開いたキリスト教系の支援団体「ファミリー・ケア・エクセレンス」もそのひとつだ。
「俺たち警察は逮捕するだけ。その後の支援は何もない」。同団体バイス・プレジデントのジョシュ・ライトル氏によると、かつてレーン氏はよくこう愚痴っていた。せっかく警察が逮捕しても、再起を支援する仕組みがなければ、薬物依存患者は同じ行為を繰り返す。警察署員も同じ人物を繰り返し逮捕する堂々巡りに疲れ果てていた。警察以外の支援団体の登場で、悪循環が断ち切られようとしている。
隣州ウェストバージニア出身のライトル氏は12年間、薬物に溺れた過去を持つ。交通事故で何度か命を落としかけ、複数の州で服役。立ち直るきっかけをくれたのが、聖書の教えだった。自らの経験を踏まえ、現在は薬物依存からの脱却を目指す約100人を支援する。
その中には、写真に写っていた少年の祖母とそのボーイフレンドも含まれる。服役中のボーイフレンドは近く刑期を終える。何度か面会したライトル氏は「別の州に行って、どんな仕事を得るか、きちんと決めている。彼は立ち直る」との感触を持っている。一方で、祖母の方はまだ完全に心を開いていないという。
かつて製陶業と鉄鋼業でにぎわったイーストリバプール市だが、人口は1970年をピークに減少し、住民のおよそ3分の1が貧困水準の生活を送る。ライトル氏によると、約7割がなんらからの生活保護を受けている。
■自信を失った住民
「この街に住む多くの人が『仕事がない』『子供に思い通りの学用品を買ってあげられない』などの悩みを抱え、自信を失っている。自信を失った状態が人々を薬物に走らせる。断ち切らせるには、将来の可能性について話し、自信を取り戻すことが大切なんだ」
オハイオ州の地元紙「コロンバス・ディスパッチ」によると、2010〜16年に州内で約1万7000人が薬物の過剰摂取で死亡した。同州の人口は約1160万人。500人に1人近くが薬物で命を落とした計算になる。死亡者の典型は「25〜54歳」「白人」「男性」「高卒もしくはそれ以下」。しかし被害の広がりは大きく、単に貧困層の問題として片付けない方がいいと考える専門家が増えている。
「依存症に住所は関係ない」。イーストリバプール市を含むコロンビアーナ郡で薬物依存患者の治療施設「ファミリー・リカバリー・センター」を長年運営しているエロイーズ・トレイナ氏は断言する。大概の人が近所で過剰摂取による死亡例が出ると「このあたりはそういう場所ではない」と反応をする。実際には隣に住んでいる人や家族の一員が依存症だったという例は珍しくない。「依存症に陥る可能性は人種や所得に関係なく、誰にでもある」
同センターでカウンセラーを務めるシェリル・ヘア氏によると「患者の4割が医者から処方された正規のオピオイドをきっかけに依存症になっている」という。大量に長期間処方されて依存症となり、医者から処方を中止された後に安価なヘロインなどに頼るようになる例が多い。「普通の家庭」をむしばむ危険性がそこにある。
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