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煙草・TABACO・莨

287とはずがたり:2015/05/27(水) 13:48:14
>>286-287
世界保健機関(WHO)によると、喫煙者本人が煙を吸う一次喫煙のみならず、受動喫煙でも年間60万人が死亡しており、今世紀中には喫煙による累積死亡者数は10億人に達する見通しだという。

ニコチンの依存性に異を唱える人はほとんどいない。マクニール氏は、どれだけ早く依存するようになるかは、ニコチンが脳に届くスピードに密接に関係していると説明する。ニコチンパッチは非常に遅く、ガムは若干速い。ただ、パッチもガムも、有意な数の使用者が依存状態になったという証拠はまだない。冒頭に紹介したダニエルさんは、スポーツに興じたり子供と外出したりするリラックスした週末は、ニコチンガムの使用量が減ると話している。

マクニール氏によると、喫煙の依存性が非常に強い理由の1つは、ニコチンが非常に効率よく脳に運ばれるからだという。「タバコを吸うことは脳にニコチンを取り入れる最高の方法の1つ。静脈注射より速いほどだ」と同氏は語る。

純粋なニコチンは、多量に摂取すると生命にかかわる有害物質だ。若年期の脳の発達、特に言語や記憶などをつかさどる部分に変化をもたらす可能性も一部で指摘されている。

米カリフォルニア大学のスタントン・グランツ教授は、ニコチンを摂取し始める年齢が低ければ低いほど、依存は強くなると指摘。その理由は「脳がまだ発達段階にあるからではないか」と語る。

一方、ニコチンがアルツハイマー病の予防につながったり、パーキンソン病の進行を遅らせたりする可能性についての研究も行われている。

学術誌「Brain and Cognition」は15年前の段階で、「ニコチン刺激はパーキンソン病の認知的・運動的機能の改善に有望かもしれない」との研究論文を掲載。別の学術誌「Behavioral Brain Research」も「近い将来、治療への応用にかなりの可能性がある」としている。

このほか、ニコチンが注意欠陥多動性障害(ADHD)の症状を緩和させる可能性に関する研究も行われている。

<クリーンなニコチン>

スウェーデンでは、煙の出ないタバコ「スヌース」を愛用する人が多い。現地の調査によると、スウェーデンは肺がんや心臓疾患など喫煙に起因する病気の確率が欧州で最も低い方だという。

とはいえ、「安全なニコチン」という考えはまだ主流とは言えない。

英ブリストル大学のマーカス・ムナフォ教授(生物心理学)は、1970年代と80年代に展開された禁煙啓発の公衆衛生キャンペーンが、「ニコチン・依存・喫煙」を強く結びつけたと指摘。この連想性が、喫煙者をタバコから引き離すための「クリーンなニコチン」の可能性をかすませたと語る。

ムナフォ教授は、ニコチン依存そのものが悪いことだという考えに疑問を呈する。同教授が率いる「喫煙ラボ」では、人々は管理された条件下で喫煙を楽しんでいる。ラボの研究者は現在、ニコチンへの依存度などを分析するプロジェクトの一環として、喫煙者の遺伝的差異を調べているという。

(Kate Kelland記者、翻訳:宮井伸明、編集:伊藤典子)


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