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金融政策スレ

31やおよろず ◆N22LLUydY2:2008/10/17(金) 21:23:51
米公的資金注入、利益希薄化や配当コスト拡大が重しに
2008年 10月 15日
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34311720081015

 [ニューヨーク 14日 ロイター] 米政府は14日、国内金融機関に2500億ドルの資本を注入する対策を発表した。金融機関の財務強化と市場の信頼回復につながるとの見方が多いが、金融機関や投資家は、1株利益の希薄化や配当コストの拡大など、大きな代償を支払うことになる。

 米政府は14日、優先株とワラントの取得を通じて金融機関に資本を注入すると発表した。

 2500億ドルの半分は、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)、ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、メルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)、ウェルズ・ファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)、ステート・ストリート(STT.N: 株価, 企業情報, レポート)、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK.N: 株価, 企業情報, レポート)の9行に注入される見通し。

 グライムズのマネー・マネジャー、ベンジャミン・ウォラス氏は「資本注入を受けるすべての金融機関が恩恵を受けるだろう」と指摘した。

 ポールソン財務長官は、資本注入を受けた金融機関のイメージ悪化を避けるため、大手行に一斉に資本注入を実施することを決めた。 

 ただ資本注入には代償が伴う。

 フォックス・ピット・ケルトンのアナリスト、デビッド・トローン氏の試算によると、資本注入を受けた金融機関の1株利益は、最大で22%(ウェルズ・ファーゴ)、最低でも6%(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)目減りする見通し。

 JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)など、一部の金融機関の幹部は、資本注入の必要はないと主張していた。

 JPモルガンは、ワシントン・ミューチュアルの買収資金を調達したばかり。トローン氏によると、今回の資本注入により、JPモルガンの1株利益は11%目減りする見通し。

 <信頼回復>

 株式市場は資本注入策を歓迎した。経営体力の落ちた一部の金融機関が資本を増強することで、信用収縮の解消が近づくとみられるためだ。

 財務省は、金融機関の新規債務の保証、預金保護強化、コマーシャルペーパー(CP)の支援策も発表した。

 トローン氏は「こうした対策は、信用の危機に対して大きな効果を発揮する」と指摘した。

 14日の米株式市場では、前日急騰したモルガン・スタンレーが21%続伸、シティも18%、ゴールドマンは11%値上がりした。

 ただアナリストの間では、投資家の目は今後、経営破たんのリスクから事業環境に移るとの見方が出ている。

 事業環境は依然として厳しく、貸倒引当金や問題資産の増加、収入減少につながる可能性があるため、銀行・証券株は長期的には「失速する」見通しという。

 政府が取得する優先株への配当支払いも金融機関の財務を圧迫する要因になる。シティ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガンでは、優先株250億ドルの発行で年12億5000万ドルの配当支払いが発生する。

 JPモルガンの株価はこの日3%下落した。同行に資本注入は不要で、優先株発行により収益率が悪化がするとの懸念が強まったためだ。

 ゴールドマン・サックスも先月、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N: 株価, 企業情報, レポート)(BRKb.N: 株価, 企業情報, レポート)に対し、配当利回り10%の優先株50億ドルと、ゴールドマン普通株を購入できるワラント50億ドルを発行している。ゴールドマンは、政府とバークシャーに合計で年10億ドルの配当を支払うことになる。

 モルガン・スタンレーは13日に、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)による優先株の払い込みが完了したばかり。三菱UFJの出資額は90億ドル、配当利回りは10%。モルガン・スタンレーの優先株の配当コストは年間14億ドルとなる。

 ただ、短期的に1株利益の目減りや幹部の報酬制限などはあるが、資本注入は市場の安定に寄与するとの声は多い。

 ウォール街のベテラン・コンサルタント、アラン・ジョンソン氏は、経営の悪化した一部の金融機関に不満を言う権利はないと主張。

 「お金を恵んでもらっているときに、チキンではなくシャトーブリアン(ヒレ肉のステーキ)が欲しいなどとは言えない。条件が嫌なら破たんするしかない」と述べた。


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