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金融政策スレ

1243とはずがたり:2017/07/21(金) 23:18:48

2017年 06月 20日 17:58 JST
コラム:カタール、通貨切り下げなら近隣諸国と共倒れに
http://jp.reuters.com/article/qatar-currency-breakingviews-idJPKBN19B0AK

[ロンドン 19日 ロイター BREAKINGVIEWS] - カタールにとって、自国通貨リヤルをドルに固定させているペッグ制は頭痛の種であると同時に、経済的な武器として使える可能性も秘めている。

固定為替レートは、エネルギー輸出に頼る小国カタールの金融安定を支えてきた。国交断絶で近隣諸国との緊張が高まっており、リヤルの切り下げ懸念が現実化してしまう可能性もあるが、そうなれば敵対している近隣諸国も一蓮托生だ。

2週間前、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などの諸国が、イランや武装勢力との関係断絶を求めてカタールと断交して以来、通貨リヤルへの売り圧力は蓄積している。カタールは食品の輸入が遮断され、輸出にも一部支障が出ている。近隣諸国に住むカタール国民は国外退去を命じられた。

断交は通貨リヤルを直撃した。リヤルは9日、オフショア市場で2015年12月以来の安値に沈み、通貨切り下げの不安が広がった。カタール政府は固定レートを守るために国有銀行にリアルの買い増しや金利引き上げを要請することができるが、それにも限界がある。断交が長引けば、全労働人口の94%を占める駐在員が続々と資金を母国に引き揚げるだろう。最悪の場合、カタールは資金流出を防ぐために資本統制を課す必要が出てくるかもしれない。

もっとも、カタールには通貨防衛のための外貨が十分ある。エネルギー価格の下落にもかかわらず、今年は炭化水素資源の輸出で700億ドルを稼ぎ、小幅ながら経常収支黒字を達成できる見通しだ。巨額の政府系ファンドに手を付けなくても、約360億ドルに上る外貨・金準備という支えもある。

ペッグ制を廃棄すれば資本逃避は加速し、悲惨なインフレを招くだろう。しかし敵対する国々はもっと危険な目に遭う恐れがある。サウジアラビアも自国通貨リヤルが売りを浴びる可能性がある。湾岸協力会議(GCC)が行っている協調的な金融政策と、共通通貨導入という目標も崩れ去るだろう。つまりカタールの固定相場制度は、共倒れにつながる武器となる可能性を秘めている。


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