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仙台・宮城・陸奥
3686
:
荷主研究者
:2019/12/29(日) 20:19:53
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201912/20191223_13031.html
2019年12月23日月曜日 河北新報
<いぎなり仙台>建物探訪してみっぺ[20]洞口家住宅(名取市)/江戸期の民家今も活用
かやぶきの寄せ棟造りが特徴の洞口家住宅=名取市大曲
おしゃれなカフェスペースとなったみそ蔵。文化財の有効活用に知恵を絞る
名取平野の水田地帯で、伝統的な農家の暮らしを今に伝える国の重要文化財「洞口家住宅」。江戸時代中期の1750〜60年代に建てられたとされ、敷地内には重文に追加指定された土蔵3棟も建つ。
洞口家住宅はかやぶきの寄せ棟造りで、部屋を田の字型に配置した間取りが特徴。1981年まで生活の場として使われ、建物内にはいろりやかまどが残る。屋敷裏には防風林の「いぐね」が生い茂っている。
「見学のみではもったいない。皆さんに楽しんでもらいたい」。屋敷で生まれ育った洞口とも子さん(70)は古民家の有効活用に積極的で、イベント会場などとして一般開放している。
東北工大の協力を得て、米蔵は作品展示のギャラリーに、みそ蔵はおしゃれなカフェに生まれ変わった。主屋では毎週土曜に産直市を開いている。
「普段から使わないと、建物が朽ち果ててしまう。活用することで後世に残したい」と洞口さん。地域の宝になった先祖代々の家を守り続ける。
(小沢一成)
[洞口家住宅]名取市大曲中小路26。東日本大震災で主屋や蔵の土壁が崩れ、柱が損傷するなどの被害を受けたが修復した。見学は随時受け付ける。入場無料。産直市「旬の情報館」は毎週土曜午後1時半から。連絡先は洞口さん022(385)1908。
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