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仙台・宮城・陸奥

3204とはずがたり:2018/08/19(日) 19:23:23
<縮む浜>三陸・大船渡から(下)定置網の不振/サケ漁獲減 経営に打撃
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201808/20180816_33002.html
さまざまな魚種を漁獲する定置網漁船からの水揚げ作業=大船渡市魚市場
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 東日本大震災からの復興を目指す三陸の浜が、深刻な漁業不振にあえいでいる。主力魚種の記録的不漁に貝毒禍が養殖漁業を襲う。活気が失われていく浜で今、何が起きているのか。東北有数の水産基地・大船渡から報告する。(大船渡支局・坂井直人)

 定置網漁の不振が、漁協経営を揺さぶっている。
 大船渡市三陸町の綾里漁協は2017年度、3期連続で当期損失金の計上に追い込まれた。定置網の水揚げ額は約4億7000万円。ピーク時の約12億円を大幅に下回る。対事業計画比では54%にとどまった。
 佐々木靖男組合長は「夏漁はまずまずだったが、秋サケの極端な不漁が響いた。品薄による魚価高でもカバーできなかった」と肩を落とす。
 漁協は本年度、長年据え置いてきた養殖物の販売手数料の引き上げに踏み切る。組合員に負担を強いる苦渋の決断だ。
 ふ化放流事業の促進で1995年に1万876トンまで拡大した漁獲だが、直近3年間は500〜700トン台にまで激減した。市魚市場のサケ・マスの漁獲量と漁獲額の推移はグラフの通り。
 主力魚種の低迷により、定置網漁を展開する大船渡周辺5漁協のうち綾里など4漁協では17年度の総水揚げ額が計画の5〜9割。「大漁だったときの歩合支給も久しくないよ」。乗組員の一人がぼやいてみせた。
 太平洋クロマグロの資源管理厳格化も定置網漁に影を落とす。
 都道府県別に漁獲枠が配分され、岩手の今年7月〜来年3月の漁獲上限は小型魚21.1トン、大型魚14.8トン。経営体別、月別の細かい設定もあり、魚種を選択できない定置網は1、2回の漁で規定に達することもある。
 網に入った魚からクロマグロだけを逃がすのは手間が掛かる作業だ。休漁した場合は共済補償割合が引き上げられるが、それも100%ではない。しかもマグロ資源保護のため、他の魚種まで一切水揚げできなくなる。
 市魚市場に年間80〜200トンのクロマグロが水揚げされた時代を知る定置網漁の幹部は「資源保護は分かるが、乗組員のやる気をそがれてしまう」と嘆く。
 岩手県水産技術センターは7月下旬、今年の秋サケ回帰予報を発表した。大不漁に終わった17年度実績こそ上回ると見通したが、東日本大震災直前に比べれば半分程度と、今年も不漁を予測する。
 我慢が続く状況に綾里漁協の佐々木組合長は「定置網漁に魅力を感じられず、やってみたいと思う若者が少なくなるのではないか。浜の衰退にもつながりかねない」と危惧する。 大船渡周辺の漁協では組合全体の経費を一から見直して給料を引き上げるなど、乗組員をつなぎ留めようと懸命の努力が続く。

[太平洋クロマグロの資源管理]国際合意に基づいて国は一本釣り、定置網など沿岸漁業にも漁獲枠を設定した。今年からは罰則付きの法制度も導入。同時に小型魚(30キロ未満)が対象だった都道府県別漁獲枠も大型魚(30キロ以上)に拡大した。


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