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仙台・宮城・陸奥

3203とはずがたり:2018/08/19(日) 19:22:59
<縮む浜>三陸・大船渡から(中)銘柄ホタテ出荷できず/貝毒の猛威
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201808/20180815_32002.html

長引くホタテガイの出荷規制で活気が消えた小石浜漁港=大船渡市三陸町

 東日本大震災からの復興を目指す三陸の浜が、深刻な漁業不振にあえいでいる。主力魚種の記録的不漁に貝毒禍が養殖漁業を襲う。活気が失われていく浜で今、何が起きているのか。東北有数の水産基地・大船渡から報告する。(大船渡支局・坂井直人)

 「恋し浜」ブランドのホタテが、貝毒の猛威にさらされている。
 越喜来湾に面する大船渡市三陸町の小石浜地区は今年4月下旬以降、一枚のホタテも出荷できずにいた。養殖海域で、国の基準値を上回るまひ性貝毒=?=の検出が続いているためだ。
 東日本大震災で壊滅的被害を受けたホタテ養殖は、数年がかりでほぼ震災前の生産規模にまで回復。それが再び、収入ゼロに逆戻りした。
 40年近くホタテ養殖に従事してきた松川一典さん(65)は「こんなに長く水揚げできないのは初めてだ。養殖を再開したときの借金もある。耐え忍ぶしかない」と嘆く。
 岩手県沿岸では、全12海域のうち釜石市以南の5海域で今もホタテガイの出荷を自主規制中だ。今年の県内水揚げ量は7月末時点で272トン。やはり不漁だった2017年同期と比べても3割にとどまる。
 夏場はへい死のリスクが高まる季節で、養殖施設につるされた成貝を処分しないと、今度は次の出荷に向けた稚貝をつるせない。貝毒が収まるのを待つか、今年の水揚げを諦めるか。刻一刻と浜が追い詰められている。
 やはり全海域で出荷規制が続く宮城県では、県漁連が貝柱だけを加工用に出荷できるよう基準を緩和した。岩手県漁連も遅れて同様の応急措置に踏み切る。
 貝毒が基準値を上回るケースは過去にもあった。しかし海域を細分化し、現在の検査体制になった05年以降、これほどまでに「広域」「長期」「高毒」の悪条件が重なる年はなかった。
 県水産技術センターは「有毒プランクトンが沖の方から流入した可能性もあるが、根本原因は不明。来年どうなるかも分からない」。貝毒を除去する方法も見いだせない。
 県内のホタテ養殖漁業者と水揚げ額の推移はグラフの通り。17年度は500人を割り込み、震災前から半減した。大船渡湾内では震災後、1年以上出荷規制が続くこともあり、ほとんどの漁師がホタテ養殖から手を引いた。
 マガキ、マボヤなども、貝毒による出荷規制を強いられた。県漁連幹部は「養殖業の存続が懸念される事態」と危機感を募らせている。

[まひ性貝毒]二枚貝が、春から夏に増える有毒なプランクトンを体内に蓄積して発生する。人が食べるとしびれなどの中毒症状を引き起こす。今年の出荷自主規制は全国で70件(7月時点)となり、昨年の2倍に達している。


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