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仙台・宮城・陸奥
267
:
とはずがたり
:2009/06/02(火) 15:50:18
願わくば相互直通可能な便利な奴で。
「黒川に鉄路を」熱再び 企業進出で「好機」
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/06/20090602t11045.htm
2002年に提唱された鉄軌道路線
http://tohazugatali.iza-yoi.net/SENDAI/p060205x0m100014_01k.jpg
宮城県黒川郡4町村(大和町、大郷町、富谷町、大衡村)に鉄軌道の交通機関を整備する構想が、再び熱を帯びてきた。7年前に鉄軌道構想が提唱された状況とは一変、セントラル自動車などトヨタ自動車系列や高度電子関連企業の進出が相次ぐ黒川郡。好機到来とにらむ関係者は「今こそ新たな交通システム導入を」と沸き立つ。財源確保などの難関を乗り越え、実現化に向かうレールに乗ることができるだろうか。
5月25日、大衡村の大衡城青少年交流館。4町村の首長、議長で組織する「緑の未来産業都市くろかわ建設推進協議会」の2009年度総会が開かれた。
「自動車産業が集まる黒川は、全国から注目される地域。企業の従業員の足を確保するためにも、黒川全域を循環する鉄軌道計画を積極的に展開する時だ」。富谷町議会の渡辺俊一議長が鉄軌道新設論の口火を切った。
「理想に向け、実行なくして成果なし」(田中学大郷町長)、「事業の具体化へ力を傾ける」(若生英俊富谷町長)と賛同が続いた協議会。新たな交通デザインの研究に乗り出すことになった。
協議会は02年2月、既に新交通システムの報告書を作成している。仙台市地下鉄南北線を泉中央駅から泉区泉ケ丘に延ばし、大衡までを次世代型路面電車(LRT)で結ぶ。さらに大郷、利府を何らかの形でつないで循環するという遠大な計画だ=図=。
富谷町の渡辺議長は「議論を止めてはいけない。トヨタが来る今こそ千載一遇のチャンス。実現へ目鼻を付けたい」と熱弁を振るう。
だが、現実に立ちはだかる壁は厚い。
02年の報告書が示した試算では、最も実現性が高い路線とされた泉中央―泉ケ丘―大衡の建設費が、地下鉄延長で530億円、LRTは468億円に上る。財源確保は至難の業だ。
県や仙台市、周辺自治体の交通体系を話し合う「仙台都市圏総合都市交通懇話会」では、鉄軌道新設は議題にすらなっていない。事務局の県は「果たして需要があるのか。今ある財産を生かした交通網整備の方が優先」と言い切る。
地下鉄東西線の15年度開通にまい進する仙台市も、南北線の延長には冷ややかだ。「需要が増える見通しが不透明。費用対効果があるだろうか」と担当者はつれない。
黒川4町村が目指す「終着駅」は果てしなく長いレールの先にあるが、それでも大和町の浅野元町長は力を込める。「4町村の新たな未来像を掲げ続けていく。鉄軌道実現の機運を再び膨らませたい」
2009年06月02日火曜日
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