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仙台・宮城・陸奥

2650荷主研究者:2016/09/11(日) 11:39:35

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160826_12005.html
2016年08月26日金曜日 河北新報
<キラリこの技>鏡面加工 ナノレベルで

ナノレベルの精密さを求め加工機を設定する社員

ゆがみのない平面や曲面に鏡面加工された製品

 東北の地で、ものづくりの技術やユニークな発想で付加価値を生み出し、存在感を発揮する企業がある。激しい競争にさらされつつ、キラリと光る技と個性で生き抜こうと、自らを磨き続ける企業を訪ねる。

◎東北のものづくり(1)ティ・ディ・シー(宮城県利府町)

 小惑星「りゅうぐう」に向け、飛行を続ける探査機「はやぶさ2」。最大の目的は太陽系誕生の解明につながるかもしれない物質を地球に持ち帰ること。その物質を回収するカプセルの製作に、世界最高水準の鏡面加工技術で参加した。

 カプセル内面の粗さが1ナノメートル(10億分の1メートル)以下になるまで研磨した。凹凸を極限までなくすことで、打ち上げ前に地球の微粒子が付着する可能性を排除。小惑星で採取する岩石のかけらが削れたり、取り出しにくくなったりするリスクもなくした。

 赤羽優子社長(40)は「カプセルが未知の物質を持ち帰るかもしれない。夢のある仕事ができてうれしい」と語り、2020年末の帰還を心待ちにする。

 金属やガラスなど多様な素材を扱い、取引先は半導体や自動車、電子製品のメーカーなど国内外の3000社以上に上る。14年には経済産業省の「グローバルニッチトップ企業」の国内100社に選ばれた。

 大小さまざまな約100台の加工機を使う。研磨テーブルの回転速度や圧力、研磨剤の量などは全てマニュアルで設定。技術者の経験と感覚を基に微調整を繰り返し、ナノレベルの寸法を実現する。

 世界に誇る技術を手にした理由は何か。赤羽社長は「できるまでやる。それを繰り返しただけ」と笑う。

 電子部品製造を請け負っていた90年代後半、主力を鏡面加工に転換した。先例のない難問に挑み、試行錯誤で一つずつ解決してきた。「社員の諦めない気持ちのたまもの」と赤羽社長は胸を張る。

 東日本大震災では工場が地震被害を受けた。再建後、地域振興への思いがより強くなったという。赤羽社長は「技術力が高い地元企業と連携し、『メイドイン宮城』を世界的なブランドにしたい」と語る。

◎ここに感心/若い社員第一線で活躍

 会社のモットーは「『できない』を言わない」。赤羽社長は「苦労することしかない」とさらりと言う。技術を確立するには何度も失敗し、そのたびに工夫を重ねてきたに違いない。工場内は若い社員が目立つ。30代前半が第一線で活躍しているという。技術が確実に継承されている証しだ。(保科暁史)


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