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仙台・宮城・陸奥
2609
:
荷主研究者
:2016/07/23(土) 12:06:53
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160702_13018.html
2016年07月02日土曜日 河北新報
<東北大>旧制二高の歴史的建造物どうなる?
旧制二高時代から使われている守衛所(中央)と赤れんが塀(右端)
東北大雨宮キャンパス(仙台市青葉区)の移転に伴い、敷地内の歴史的建築物の取り扱いが宙に浮いている。大正時代に旧制二高(現東北大)が立ち、仙台空襲も耐え抜いた約1世紀にわたる文教の地。れんが塀や守衛所も当時から残るが、東北大は原則、敷地を落札したイオンモール(千葉市)に更地で引き渡す契約だ。
東北大によると、キャンパスは1925(大正14)年に旧制二高が校舎を建設したのが始まり。旧制二高が現在の三神峯公園(太白区)周辺に移転後の47〜53年は宮城一女高(現宮城一高)が使用し、東北大に引き継がれた。
正門の両脇に続く赤れんが塀は、二高時代からの遺構。校舎は45年7月の仙台空襲で被災したが、守衛所は焼失を免れ、今も役目を果たしている。
東北大はイオン側との契約で、敷地を更地にして引き渡し、イオン側から要請があった場合、建物や樹木を残す協議に応じると定めた。
東北大はイオン側に記念碑や記念樹計16件の保存を打診しているが、夏目漱石の小説「三四郎」の登場人物のモデルとされる旧制二高の名物教授ゆかりの観音像や宮城一女高の記念碑などが対象で、れんが塀や守衛所は含まれていない。
イオン側は市との協議で「れんが塀のイメージを継承する外周のデザインを検討する」と提案したが、実際に塀や守衛所を残すかは「検討段階」だという。
旧制二高発祥の地の東北大片平キャンパス(青葉区)には創立当時の正門などが残る。東北大は「現地にあるからこそ意味のある建築物もある。イオン側が残すと要請してこない物件は対応を検討する」と話す。
雨宮キャンパスの建物解体工事が本格化するのは17年4月以降で、イオン側には18年2月までに引き渡される。
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