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仙台・宮城・陸奥
2413
:
荷主研究者
:2015/12/29(火) 21:20:09
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151210_13013.html
2015年12月10日木曜日 河北新報
<仙台東西線>東の起点に商機あり 地銀続々
地下鉄東西線(中央)と荒井地区に集中する(右上から時計回りに)七十七銀行、山形銀行の新支店と荘内銀行、仙台銀行の支店建設予定地のコラージュ
6日に開業した仙台市地下鉄東西線の荒井、六丁の目の両駅に近い若林区荒井地区で、東北の銀行の出店や移転新設の動きが相次いでいる。近隣では東日本大震災の被災者の集団移転先となる土地区画整理事業が進む。金融緩和に伴い資金需要が低迷する中、各行は成長を見込める地区で住宅などのローン獲得を目指し、しのぎを削っている。
「荒井地区は仙台で最も成長性が高い」。9日朝にあった山形銀行(山形市)荒井支店のオープニングセレモニー。長谷川吉茂頭取は晴れがましい表情で期待を口にした。
鉄骨平屋約360平方メートルの真新しい店舗にはキッズスペースも設け、子育て世代に配慮した。土、日曜日も住宅、自動車などのローンの申し込みを受け付ける。アパート経営などを検討する富裕層向けのローン需要に対応する専門スタッフも常駐。個人客を取り込む陣容を整えた。
周囲には真新しい家が並び、ハウスメーカーの旗がたなびく。商業施設の開発も急ピッチで進む。市によると、両駅周辺では荒井東、荒井西、荒井南の三つの土地区画整理事業が2018年度までに完了。約7500人の新住民が暮らすことになる予定だ。
荒井地区における店舗戦略で、最も早い時期に動いたのが七十七銀行(仙台市)だ。ことし4月、山形銀から約1キロ北に「六丁目支店」を移転新設した。土日も営業するローンセンターを併設。六丁の目駅からの距離は旧支店の約半分の200メートルに縮まり、利便性が上がった。
氏家照彦頭取は11月の記者会見で「競争が激しくなれば、知恵も湧いてくる。この地域では当行はネットワーク力がある」と述べ、地元行として他行を迎え撃つ姿勢を強調した。
仙台銀行(仙台市)も七十七銀、山形銀と同じ通り沿いに「荒井支店・南小泉支店」を来年5月に新設する。西に約2キロ離れた従来の南小泉支店(若林区中倉)の建物は、新支店の営業開始後に取り壊す予定のため、実質的に移転する形となる。
荘内銀行(山形県鶴岡市)は来年4月、荒井駅から約350メートル南に「荒井支店」を新設する。支店内にはセミナールームを設け、町内会などの会合にも無料開放する。担当者は「終着駅に近く、買い物帰りにも立ち寄りやすい。地域に役立つ店にしたい」と意気込む。
別の東北の有力地方銀行も近隣に出店するとの話もあり、ますます競争は激化しそうだ。
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