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仙台・宮城・陸奥
2365
:
荷主研究者
:2015/11/28(土) 22:11:16
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151108_13009.html
2015年11月08日日曜日 河北新報
仙台港国際航路、最多8に 長期的需要が課題
ロシア極東航路のコンテナ船カトリーナ号前で、就航を祝福する関係者=7日午後0時30分ごろ、仙台港
ロシア極東のウラジオストクからの新たな国際定期コンテナ航路の第1便が7日、仙台市宮城野区の仙台港に到着した。仙台港に国際航路が新規開設されるのはことし3航路目。東日本大震災で落ち込んだ貨物量は順調に回復し港は活況に沸くが、復興特需に支えられているのが実態だ。仙台港が国際競争力を高めるには長期的な貨物需要の開拓が欠かせない。(報道部・片桐大介)
第1便は、ロシア産の材木、合板などを積載するコンテナ32本を陸揚げした。
「住宅建材の輸入が中心になる。復興に協力していきたい」。運航する商船三井(東京)の桜田治・定航部長代理は仙台港であった式典で、復興需要を見越した就航だと強調した。
仙台港のロシア航路就航は初めてで、2015年は6月の北米西岸、10月の韓国・釜山に続く新規航路開設。これで国際航路は計8航路となり、過去最多を更新した。
仙台港の国際コンテナ貨物取扱量はグラフの通り。震災前水準にV字回復を遂げ、県は15年は過去最高の10年を超すと予測する。
北米西岸、釜山航路ともに主な輸入品は製材。16年度にもピークを迎える被災地の宅地造成を見据え、住宅再建用の製材輸入量は増加するとみられる。
一方、復興が一段落した後に輸入量を維持できるかどうかは不透明だ。商船三井の桜田氏も「運航サービスを続けることで、復興後の新しいマーケットが開拓されると思う」と言う。具体的な貨物の品目探しは今後の課題だ。
輸出面では、東京電力福島第1原発事故の余波がいまだに残る。韓国、中国、ロシアはホヤ、サケ、サンマなど宮城県産水産物の輸入禁止を継続中。14年の水産物輸出量は3万4400トンで、震災前(10年)の7万4600トンから大きく落ち込んだままだ。
県はハード、ソフト両面から仙台港の国際競争力向上をもくろむ。遠藤信哉県土木部長は「岩壁拡張などの港湾整備を進めて利便性を高めつつ、新たな荷主開拓の取り組みも強化したい」と語る。
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