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仙台・宮城・陸奥

2356荷主研究者:2015/11/28(土) 21:43:35

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151101_15013.html
2015年11月01日日曜日 河北新報
<楽都の行方>音楽人口の先細り懸念

新音楽ホール建設への賛同を呼び掛けたコンサート=31日、仙台市青葉区のアエル1階アトリウム

◎仙台音楽ホール構想(上)2000席の壁

 「楽都」を掲げる仙台市に大型音楽ホールを建設しようと、音楽団体や地元経済界が動きだした。多様な音楽イベントが街をにぎわし、プロのオーケストラを持つ都市にもかかわらず、真の拠点となる音楽施設がない。楽都の現状と課題を探った。(報道部・村上俊)

 吹き抜けのロビーに伸びやかなコーラスが響いた。

 JR仙台駅に隣接する複合ビルのアエル(仙台市青葉区)で31日にあった「街なかコンサート」。市内の中学生や合唱団など10団体がヒット曲や歌謡曲を披露した。

 主催は、宮城県内の合唱、吹奏楽、オペラなどの音楽団体でつくる市民グループ「楽都・仙台に復興祈念『2000席規模の音楽ホール』を! 市民会議」。9月の結成後、今回が初のイベントとなった。

 メンバーの一人で、ステージを見守った県合唱連盟事務局長の八巻輝子さん(57)は「この子たちのためにも規模の大きな施設が必要。現状では、若い人が地元宮城で全国コンクールの舞台に立つことはできない」と危機感を募らせる。

<標準仕様の拠点>
 市民会議が掲げる2000席規模の音楽ホールは、合唱や吹奏楽などの全国コンクールを開く要件の一つ。音響の良さや演奏会の採算性の面から、第一線のオーケストラも呼べる「標準仕様」とされる。1980年代後半から2000年代前半、札幌や新潟など各地で盛んに造られた。

 県内では、半世紀前に建った東京エレクトロンホール宮城(青葉区)の1590席が最大。仙台市中心部ではほかに、1310席の市民会館(同)があるが、こちらも築40年を過ぎた。既存施設の狭さと設備の古さもあり、国内外の著名なオーケストラが仙台を訪れることは少ない。

 県吹奏楽連盟会長の三塚尚可さん(76)は「トップレベルの演奏に触れる感動や驚きは、演奏家や指導者を育て、地域の文化を育む。今のままでは音楽人口が先細る」と懸念する。

<調査に乗り出す>
 音楽ホールの建設構想は二十数年前にさかのぼる。市主導で計画が進められたが、財政悪化などでいったん頓挫。09年に初当選した奥山恵美子市長は建設推進を掲げ、11年1月に市基本計画に盛り込んだ。

 東日本大震災以降は事実上凍結されていたが、仙台経済同友会など経済団体は昨年7月、音楽ホール建設基金を創設。復興のシンボルとして施設整備を市に働き掛けている。市は本年度、2000万円の予算を計上し、先進事例や整備手法の調査に乗り出した。

 基金を管理する「音楽の力による復興センター・東北」(仙台市)代表理事の大沢隆夫さん(67)は「音楽の力は抽象的な理念ではなく、人を呼び込み、心を動かす。それを実感できる拠点がないまま楽都を名乗るのは寂しい」と訴える。

[メモ]宮城県内で芸術文化活動に使うホール施設は約40カ所。半数が仙台市にあり、300〜1000席の中規模が多い。1000席を超えるのは、イズミティ21(1456席)、東北大川内萩ホール(1235席)、電力ホール(1000席)など。仙台フィルハーモニー管弦楽団が定期演奏会を開く市青年文化センターは802席で、プロオーケストラの拠点としては手狭とされる。


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