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仙台・宮城・陸奥

2355荷主研究者:2015/11/28(土) 21:09:11

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151106_13008.html
2015年11月06日金曜日 河北新報
<東西線>復興への期待背負う

新長田駅に向かう地下鉄海岸線。震災復興の役割も託された=10月21日、神戸市中央区の三宮・花時計前駅

◎結ぶ・切り拓く-開業まで1カ月(5完)二つの被災地

<黒字転換厳しく>
 関西の中心都市の一つ神戸市。21世紀に入った2001年に開業した地下鉄海岸線は、仙台市地下鉄東西線と共通点が多い。

 繁華街の三宮・花時計前駅と新長田駅を結ぶ。延長7.9キロ、結ぶ時間15分は東西線の13.9キロ、26分より短いが、取り巻く環境が似通っている。

 古くからの住宅地や工業団地が広がる。沿線の風景は仙台市東部と重なる。市内で2本目の新線という状況も一緒だ。

 新長田駅周辺は阪神大震災後に再開発された。被災地復興への期待も背負う点が合致している。

 開業から15年目。海岸線は決して快走しているとは言い切れない。

 1日当たりの利用客は14年度実績で4万3520人。開業時8万5000人、開業後5年(06年)で13万人に増えるとの当初予測には遠く及ばない。

 14年度の年間収支は62億円の赤字。当初計画した19年度の黒字転換はとても厳しい状況だ。

 「人口減少」「高齢化」「復興事業の遅れ」…。市が07年にまとめた報告書は利用客低迷の原因をこう分析する。

 苦境は解消されていない。マンション開発が進んだ御崎公園駅周辺のような例もあるが、市の担当者は「多くの課題は変わっていない」と説明する。

 市はことし、有識者を交えたコンソーシアムを設置。今後、打開策を探る。

 委員の一人、和田真理子兵庫県立大准教授(都市計画)は「完成された街に地下鉄を通すだけでは大きな変化は起きにくい」と一筋縄ではいかないとみる。

<かじ取りが重要>
 採算性への懸念は仙台の東西線にも付きまとう。市は12年、1日の需要予測を約8万人に下方修正し、03年に示した約11万9000人から3割減らした。開業10年目の黒字転換を含め、市には計画達成に向けた努力と工夫が求められる。

 神戸市が13年に実施した沿線事業所対象のアンケートは参考になり得る。

 海岸線は従業員の通勤手段でJR線とともに26%で最多だったが、次いで多いマイカーも16%に上った。地下鉄駅で乗り換えるパーク・アンド・ライドへの誘導は仙台でも鍵を握る。

 海岸線と同様に東西線でも一部残る並走バス路線の在り方も課題として残る。

 採算性と利便性のバランスをどう取るか。被災地復興のためにも今後のかじ取りこそ重要になる。

 12月6日の開業まで1カ月。奥山恵美子市長は4日の定例記者会見で「沿線開発の遅れなど課題はあるが、仙台経済の復興に欠かせない存在になる」と力を込めた。

 地域を結び、未来を切り拓(ひら)く役割を担う東西線。開業へのカウントダウンとともに、期待が一段と高まっている。(報道部・熊谷吉信)


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