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仙台・宮城・陸奥

2353荷主研究者:2015/11/28(土) 21:08:26

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151104_11017.html
2015年11月04日水曜日 河北新報
<東西線>高齢化対策の盾に 郊外は孤立化も

鶴ケ谷団地の入り口付近。鉄道駅から遠く、バスが住民の足になっている=仙台市宮城野区

◎結ぶ・切り拓く-開業まで1カ月(3)コンパクトシティー

<「盾」を構え対峙>
 仙台市は南北、東西両線の地下鉄を「十字の盾」に例える。盾を構えて対峙(たいじ)するのは今後加速する高齢化と人口減少。地下鉄沿線を中心に住居を集約し、効率的に行政サービスを進めたい考えだ。

 氏家道也経済局長は「東西線はコンパクトシティーに向けた武器。住民サービス維持のためにもなるべく沿線に集まってもらうことが欠かせない」と力を込める。

 裏を返せば「都市機能の集約」という武器が使える範囲は限られる。地下鉄駅から離れた地域は、置き去りにされる恐れがある。

 市北東部の鶴ケ谷団地(宮城野区)。最寄りの地下鉄南北線旭ケ丘駅までは団地中心部から約3.5キロ。バスで約10分かかる。JR東北線の東仙台駅も遠い。

 1970年代前半に移り住んだ鶴ケ谷地区社会福祉協議会会長の佐藤泰彦さん(71)は「仙台全体でも東西線の恩恵を受ける人は少ないのではないか。市の都合でコンパクトシティーを進めても、郊外の孤立が深刻になるだけだ」と話す。

 鶴ケ谷1〜8丁目の人口は10月現在で約1万2000。78年の約2万2000からほぼ半減した。子どもの遊び声が響き渡った公園はいま、静けさが漂う。住民のほぼ3人に1人が65歳以上と高齢化も著しい。

<都心回帰鮮明に>
 まちづくりの検討材料とした市の内部資料がある。

 2013年の市全体の高齢化率は20.2%。居住域別では、東西線を含む鉄道駅1キロ圏内が17.3%に対し、その他地域は23.3%と高い。若年層は駅近くに集まり、離れた地域を敬遠する傾向がうかがえる。

 住宅団地が郊外に広がった時代から一転、高齢化・人口減社会を迎えて都心回帰が鮮明だ。

 長年、仙台市内の地価公示調査を担当する不動産鑑定士の高橋幾夫さんは「これからの住居選びは利便性や環境が重要視される。エリアによる人気差が著しくなる」と見通す。

 「十字の盾」は2本の地下鉄を軸に面的な広がりを持ってこそ意味を持つ。市は鶴ケ谷地区で市営住宅の再整備などを進めてきたものの、地域を再生させる十分な処方箋を示していない。

 東西線沿線のまちづくりに携わるNPO法人都市デザインワークス(仙台市)の榊原進代表理事は、「人口減少社会で住民サービスの費用をどこまで許容できるかが課題。まずは行政が住民と対話して地域課題に向き合う必要がある」と指摘する。

 東西線開業で浮かび上がる人口107万都市の光と影。コンパクトシティーの名の下に「影」の切り捨てがあってはならない。


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