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仙台・宮城・陸奥
2293
:
荷主研究者
:2015/09/13(日) 12:17:48
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150829_13053.html
2015年08月29日土曜日 河北新報
キリバス名誉領事に仙台出身の男性就任
自宅兼名誉領事館のデスクに座るケンタロ・オノさん
南太平洋のキリバス共和国の在仙台名誉領事に、宮城野区榴岡のケンタロ・オノさん(38)が任命された。15歳で仙台からキリバスに渡り、23歳で国籍を取得した異色の経歴を持つ。東日本大震災をきっかけに出身地の仙台に戻ってきたオノさんは「日本とキリバスの懸け橋になりたい」と奔走している。
名誉領事に就任したのは7月31日。キリバスで日本の政府開発援助(ODA)を受けたインフラ整備に携わっていた縁もあり、同国政府から就任を要請された。
名誉領事館はオノさんの自宅マンションに設けられた。日本にある唯一のキリバスの公的機関として、ビザ発給や両国の交流促進に当たっている。
オノさんとキリバスの出合いは小学5年の時。テレビに映った美しい景色に魅せられた。若林区の仙台東高に進学したが、キリバスへの思いを募らせ中退。当時東京にあった名誉総領事館に手紙をしたため、留学を取り計らってもらった。
首都タラワの高校を卒業し、2000年には国籍を取得した。オノさんは「行きたいから行っただけで、私にとっては自然なこと。景色だけでなく人々も素晴らしかった」と振り返る。
キリバスでの暮らしは順調だったが、東日本大震災で仙台に住む母親が心配になり、11年秋に戻った。
名誉領事として両国の交流促進を最優先課題に掲げる。キリバスの自然や人の魅力を伝えつつ、地球温暖化による海水面上昇で水没の危機を抱える同国への支援も訴えていく考えだ。
オノさんは「両国のためにできることを一歩ずつ、いや半歩ずつでも進めていきたい」と張り切っている。
<キリバス共和国>サンゴ礁の島々33からなる南太平洋の国。領土は約720平方キロで、長崎県の対馬とほぼ同じ面積。南北に赤道をまたぎ、東西は約5000キロの範囲に広がる。日付が変わるのが世界で最も早い。人口約10万。1979年、英国から独立した。
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