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仙台・宮城・陸奥

2245荷主研究者:2015/07/08(水) 22:58:48

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150620_13006.html
2015年06月20日土曜日 河北新報
<仙台空港>民営化直前 晴れぬ視界

旅客機が発着する仙台空港。民営化で路線拡充が期待されている

 来春の民営化を前に仙台空港の視界が晴れない。発着便の搭乗率低迷や航空業界の事情が絡み、増便取り消しや路線自体の廃止が相次いでいる。空港の潜在的な集客力や利便性が問われており、活性化に向けては東北の官民を挙げた継続的な取り組みが求められる。(報道部・片桐大介)

<宣伝計画白紙に>
 「努力したのだが、申し訳ない」。今月9日、中国国際航空仙台支店の幹部が宮城県庁を訪ね、週2往復の北京線を3往復に増便する計画を撤回した経緯を釈明した。中国側の発着枠を確保できなかったという。

 県は「久々に盛り上がるニュースだったのに」(空港臨空地域課)と落胆を隠せない。増便に合わせた利用促進キャンペーン計画も白紙に戻った。

 仙台空港では路線撤退も相次ぐ。経営再建中のスカイマークは神戸線を10月下旬で休止。米ハワイアン航空もホノルル線の運航を9月末で中止すると表明した。

 いずれも乗客数の低迷が響いた。格安航空会社(LCC)の参入で競争が激化する業界事情に加え、円安の進行が海外旅行の割高感を招いている。

<パイの奪い合い>
 仙台空港民営化は県にとって、東日本大震災後の地域経済活性化策の要だ。

 県は民間の発想を生かした空港運営で収益を上げて着陸料減免につなげ、発着便を大幅に増加させるシナリオを描く。東北観光やビジネスの一大拠点空港として、30年後の乗降客を現在の倍近い年600万人とする目標を掲げる。

 華やかな将来像だが、立ちはだかる壁は高い。「正直、東北には一丸となって仙台空港を盛り上げる雰囲気はない」。官民組織の仙台空港国際化利用促進協議会の事務局担当者は嘆く。

 東北の各県はそれぞれ地元の空港活性化に躍起で、圏域内でパイを奪い合っているのが実情だ。昨年、協議会が香港を視察した際には「九州は全県がまとまって来ている。東北はばらばらですね」と袖にされたという。

 事実、仙台空港と5県の県庁所在地を直接結ぶ高速バス路線はない。発着便数や旅行商品数で他を圧倒する成田、羽田両空港に、直接流れる東北の旅行客も少なくない。

<戦略の再構築を>
 関係者は主要都市とつながる「2次交通」の充実度が仙台空港の浮沈の鍵を握るとみる。旅行会社のJTB東北(仙台市)は「利便性を追求した戦略をしっかり構築しなければ、既存路線の維持でさえ大きな懸念が生じる」と警告する。

 仙台空港民営化後の運営権者には、大手商社など4グループが名乗りを挙げている。4者を審査中の国は8月にも運営権者を正式に決定する。仙台空港関係者は「東北一円の官民との連携を重視する運営権者に決めてほしい」と注視する。


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