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仙台・宮城・陸奥
2191
:
荷主研究者
:2015/04/18(土) 22:01:02
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1420150401hlai.html
2015年04月01日 日刊工業新聞
期待高まる放射光施設-3GeVクラス実現へ、東北大などが構想
2月に開いたシンポジウムは盛況。期待の高さがうかがえる
東北地方で高輝度軟X線を利用した大規模放射光施設の建設構想が動き出している。2014年7月に宮城県知事、東北大学総長、東北経済連合会長の3者が共同代表を務める「東北放射光施設推進協議会」が発足。文部科学相に要望書を提出するほか、各地でシンポジウムを行うなど周知を徹底するとともに、域内のニーズ調査を進める。実現すれば地域の産業復興、発展に資するビッグプロジェクトだが、運営方針や費用負担などをめぐり、越えるべきハードルは高い。(仙台・森崎まき)
協議会は東北放射光施設(SLiT―J)の建設を目指している。国内放射光施設は9カ所が稼働しているが西日本に集中しており、東北地方にはない。兵庫県佐用町の大型放射光施設「スプリング8」が有名だが、利用予約がいっぱいで、仕方なく海外の施設を利用する企業もあるという。
東北放射光施設推進協議会が構想するのは、国内にない3GeVクラスの施設の建設。内部構造の検査を得意とする硬X線のスプリング8に対し、モノの表面を観察する高輝度軟X線の施設だ。同クラスの施設は学術と産業向けに世界中で建設が進むが、国内は未整備であるため、建設が急務との立場を取る。
斎藤雅弘宮城県経済商工観光部新産業振興課技術副参事兼技術補佐が「作る面、使う面、両面で活用してほしい」と期待するように、建設需要も大きい。建設が決まれば「日系メーカーや地元企業が加速器関連の技術を蓄積でき、北上山地に誘致が決まったILCの建設の際に受注量を増やせるのでは」(大渕正和東北経済連合会常務理事事務局長)との見方もある。
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