したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

仙台・宮城・陸奥

2050荷主研究者:2014/11/16(日) 15:59:43

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140928_51001.html
2014年09月28日日曜日 河北新報
二口トンネル構想、再浮上? 山形側「防災道路に」

二口トンネル構想の調査も兼ね、県道と二口林道の分岐点を視察する山形市選出の県議ら=12日、山形市山寺

 仙台市太白区秋保と山形市山寺を結ぶ県道仙台山寺線「二口トンネル」構想が、山形県側で再浮上の兆しを見せている。山形市の地元住民が建設要望を活発化させるほか、市選出の県議が勉強会を発足させ、市議会でも質問が相次ぐ。15年以上前に事実上頓挫した構想だが、東日本大震災後、防災道路として価値を見直す動きがあり、「幻の構想」はにわかに注目を集める。(山形総局・長谷美龍蔵)

<訪れた県議驚く>
 「仙台がこんなに近いのか」。12日、二口林道を訪れた県議が、思わず驚きの声を上げた。

 林道を山形側から登り、県境を越えてすぐの展望台。泉区の仙台大観音像がはっきりと見えた。二口トンネルは林道の北側を東西に貫く構想。仙台と山形をつなぐ「最短ルート」を肌で感じた。

 市選出の超党派県議は6月、トンネル構想の勉強会を発足させた。林道視察にも多くの議員が参加し、認識を共有した。大内理加議員は「震災を経て再度、必要性を考えてみるべきだ」と語る。

<環境調査で一変>
 二口トンネルは1986年、宮城、山形両県が合同調査に着手。91年からは仙台市と山形県で調査を進めたが、県境周辺で92年、国の天然記念物のイヌワシの生息が確認され、状況が一変した。

 環境影響を避けるには、当初より標高の低い位置にトンネルを掘るしかなくなった。その長さは最短でも8.2キロ。建設費は660億円に上ると試算され、調査は98年度を最後にストップし、構想は頓挫した。

 転機は、東日本大震災だった。東北の太平洋側の道路網が地震で寸断され、宮城、山形県境をまたぐ「横軸」道路が復旧作業、物流確保などに重要な役割を果たした。

 仙山圏には既に山形自動車道、国道48号、286号の「横軸」道路が走る。だが、二口ルートは両県都を最短で結び、秋保温泉と山寺という有名観光地をつなぐため、にわかに機運が高まった。

 山寺を含む山形市北部地区の住民団体は2012年、二口トンネル建設を県や市に直談判した。以後も毎年、重要要望事項として提案を続ける。

 住民団体の代表も務める大内議員は「標高が低ければ雪など気象の影響を受けにくく、災害に強い防災道路になる。長大なトンネルはネックでなくむしろ強み」と話す。

<行政は慎重姿勢>
 山形県は住民の機運を承知しつつも今のところ慎重姿勢だ。巨額建設費を理由に挙げ「非常に厳しい」(県土整備部)と説明する。仙台市も「事業実施は困難。住民から要望もない。何より被災地復興が優先」(道路計画課)と理解を求める。

 「一番メリットがあるのは山形市ではないか」

 9日の山形市議会9月定例会。中野信吾議員は一般質問で市の主体的な取り組みを求め「国にも働き掛けるべきだ」と迫った。震災後、中野議員ら複数の市議がトンネル構想を取り上げている。

 市川昭男市長は「既に国道286号がある」と難色を示しつつ「国直轄事業で整備するなら大賛成だ」とも答弁。県の意向をあらためて確認する考えを示し、構想の再検討に含みを持たせた。

[二口トンネル構想] 県道仙台山寺線(仙台市太白区茂庭−山形市山寺、約40キロ)のうち、道路がなく途切れている約10キロの区間をトンネルでつなぐ構想。1986年度から98年度まで、宮城、山形両県と仙台市が環境調査やルート検討を実施した。だが、両県境付近の蔵王国定公園内などで、イヌワシやクマタカなど猛禽(もうきん)類の生息が確認され、99年度以降は調査が行われなくなった。県道の未整備区間は二口林道がつないでいる。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板