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仙台・宮城・陸奥
1868
:
荷主研究者
:2013/11/10(日) 15:38:30
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/10/20131029t11028.htm
2013年10月29日火曜日 河北新報
下増田地区で集団移転地起工 名取市、初の復興事業
起工式でくわ入れする佐々木市長(中央)ら
東日本大震災で被災した宮城県名取市下増田地区の集団移転事業で、移転先団地の造成工事の起工式が28日、現地で行われた。162世帯分を造成し、2014年度内の居住開始を目指す。閖上地区の復興計画が大幅に遅れている同市で初めて、復興事業のつち音が響く。
下増田地区は516ヘクタールが災害危険区域に指定され、北釜、広浦、杉ケ袋北、杉ケ袋南の4地域が移転対象となった。仙台空港アクセス線美田園駅北側の水田地帯約6.5ヘクタールに移転先団地を造成する。周辺は津波の浸水域だが、低い場所でも地盤が浸水高より10センチ程度高くなるよう盛り土する。
14年6月に造成工事を終え、宅地70区画、災害公営住宅92戸(集合50戸、一戸建て42戸)を整備する。集団移転事業の総事業費は約63億円。4地域の移転対象は計193世帯で、うち約110世帯が集団移転を決めている。
地盤改良の工法判断に時間がかかったほか、地区協議会との調整が長引いた影響で、起工式は予定より約2カ月半遅れた。くわ入れした佐々木一十郎市長は「造成を名取市復興の第一歩ととらえ、一日も早く安全で安心できる快適な住宅地を提供したい」と述べた。
北釜地区防災集団移転協議会の高橋学会長(62)は「ここまで長かった。住民もやっと前向きな気持ちになれる」と安堵(あんど)の表情を見せた。被災宅地と一体の「介在農地」の買い取りなどを求めて引き続き関係機関と協議を続ける方針だ。
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