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仙台・宮城・陸奥
1833
:
荷主研究者
:2013/08/25(日) 13:27:17
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130823t11027.htm
2013年08月23日金曜日 河北新報
名取・閖上再建、やっと始動 市、県に事業計画書を提出
東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区の復興計画をめぐり市は22日、土地区画整理事業の事業計画書を県に提出した。住民の合意形成が難航し大幅に遅れていた復興計画だが、震災から2年5カ月過ぎてようやく実質的手続きに入った。現地再建に対しては住民の間に今も不満がくすぶるが、市は住民説明会を開いて理解を求めている。
今後の主なスケジュールは表の通り。土地区画整理事業は概要の縦覧・意見書提出期間を経て10月に認可を得る方針。2014年4月にかさ上げに着手し、16年4月の居住開始を目指す。
閖上の復興計画は変遷をたどってきた。当初は70ヘクタールを海抜5メートルまでかさ上げする計画だったが、ことし2月に45ヘクタールに縮小。7月には32ヘクタールに再縮小した。当初5500人とした計画人口は2400人に下方修正した。
個別面談の結果、閖上に戻る住民数が想定を下回り、かさ上げに求められる国の人口要件(1ヘクタール当たり40人以上)を満たせなくなったため「苦肉の策」として事業規模を圧縮した。
集団移転事業を併用するが、移転先はかさ上げ区域内。事業地より内陸には災害公営住宅を約100戸整備するのみで、津波を不安視する住民からは拡充整備を望む声が上がる。居住区域東端に中高層の災害公営住宅を建てる計画にも「津波よけに人を住まわせるのか」との反発が根強い。
市は計画の詳細についてはさらなる修正も検討するとしているが、限られた時間の中での見直しは容易ではない。事業を推進しながら住民の意向をどうくみ入れていくのか、今後も難しい対応を迫られそうだ。
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