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仙台・宮城・陸奥
1728
:
荷主研究者
:2013/02/24(日) 14:00:26
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/02/20130210t13031.htm
2013年02月10日日曜日 河北新報
仙台・広瀬川沿いのマンション建設予定 住民が見直し要望へ
片平公園から望む経ケ峯周辺の景観
仙台市青葉区霊屋下の広瀬川沿いでマンション建設計画が進み、仙台藩祖伊達政宗をまつる瑞鳳殿をはじめ伊達家3代の霊廟(れいびょう)が立つ「経ケ峯(きょうがみね)」周辺の景観が損なわれる恐れがあるとして、住民らが危機感を募らせている。マンションは景観関係の法令を満たしており、住民は自主的に高さを抑えてもらえないか業者側に申し入れていく考えだ。
建設予定地は霊屋橋近くの社宅跡地。近隣住民に配布された建築計画によると、高さ20メートル弱、幅約70メートルの建物が広瀬川に沿って建つ予定だ。
建設予定地は「広瀬川の清流を守る条例」の環境保全区域に指定され、高さや建ぺい率、緑地面積などの制限がある。マンションの高さや建ぺい率などはいずれも条例には違反していない。
にもかかわらず、住民が危ぐするのは、対岸の片平公園などからの景観が損なわれる可能性があるからだ。「霊屋下・経ケ峯の景観を守る会」を1月に結成、約20人で業者や市への要望活動を行っている。
「蛇行する広瀬川の流れ、石灯籠があしらわれた霊屋橋、街並みを背に経ケ峯や青葉山がたたずむ景色は仙台で最も美しい河川風景の一つ。それらがマンションで壁のように隠されてしまう」と守る会の佐藤芳宏代表(47)は語る。
市の景観指針「杜の都景観計画」は「川岸越しの眺望景観や丘陵景観を遮らない高さとする」と定めるものの、高さ制限は条例などが優先。業者側は「樹木を残すなど景観に配慮している。周囲には既に複数のマンションが建っており、景観が大きく変わるとは考えていない」と話す。
仙台市の景観計画や条例は他都市と比べ厳しいとされるが、良好な景観の維持には不十分との指摘もある。東北工大の大沼正寛准教授(環境造形)は「文化遺産といえる広瀬川流域の景観を守るには、現状の規制では足りず、実際の見え方といった点を加味した地域ごとの規定が必要ではないか」とみる。
守る会は広瀬川沿いの景観の価値を広く共有しようと10日午前10時半から、片平市民センターで集会を開く。連絡先は代表の佐藤さん080(1826)9097。
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