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仙台・宮城・陸奥
1662
:
荷主研究者
:2012/11/18(日) 15:03:09
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/10/20121024t11031.htm
2012年10月24日水曜日 河北新報
仙台市の集団移転先の雨水対策、調整池造らず排水管整備で
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20121024009jd.jpg
仙台市の防災集団移転促進事業の移転先となっている若林区の荒井西(46.5ヘクタール)と荒井南(17.7ヘクタール)の土地区画整理事業で、雨水対策として調整池を造成する当初の予定を変更し、名取川に雨水を流す排水管を整備する計画が進められている。調整池分の土地の有効活用や工期短縮につながるという。
市によると、河川などから離れた地域の区画整理事業で、調整池以外の雨水対策を講じるケースは珍しい。
土地区画整理事業などの開発行為は、洪水を防ぐため雨水を一時的にためる調整池の整備が必要になる。荒井西と荒井南の2地区では近くを流れる霞目雨水幹線の下に排水管を埋設し、約4キロ南の名取川に雨水を排水する。管の直径は約3メートルで、調整池を整備する荒井東土地区画整理事業地の雨水も流す予定。
市は排水管の整備費約104億円を17日に提出した復興交付金の第4次申請に盛り込んだ。荒井西の約1.6ヘクタール、荒井南の約0.9ヘクタールの調整池用地は宅地などに活用する。計画変更によって調整池の設計や下水、農業の関係機関との調整は不要になり「着工を半年ほど前倒しできる」(市都市整備局)という。
荒井西では震災前、土地区画整理事業の実施を不安視する意見もあった。荒井西土地区画整理組合設立準備委員会の伊藤敬一郎委員長は「地権者の中には調整池用地の確保で減歩率が高くなることを懸念する意見が複数あり、一時は断念も考えた」と振り返る。
転機は両地区が被災者の集団移転先になったこと。地権者の間に「復興に貢献すべきだ」との意見が増え、開発機運が高まったという。市も2011年秋に荒井西、荒井南の区画整理事業の工期短縮策の検討に着手。排水管整備案が浮上した。
荒井西と荒井南への移転希望世帯は計約290戸で、市は14年度末までの移転を計画している。区画整理事業は荒井南が17年度、荒井西が18年度の完了を見込む。
市都市整備局の小島博仁局長は「被災者の移転先になる重要な地区なので、事業が早期完成するよう努めたい」と話す。
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