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仙台・宮城・陸奥

16とはずがたり:2008/06/18(水) 18:16:49
農産業の打撃は特に切ないですねぇ。。岩手の農家は糞玉沢の基盤であったといえばあったのだけれども。

高原の名産、実り無念 イチゴ・イワナの出荷断念
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/06/20080618t13032.htm

 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市栗駒の耕英地区で盛んなイチゴ栽培やイワナ養殖は、道路が寸断され孤立した上、住民が全員避難したため、壊滅的打撃を受けそうだ。「再起は難しい」「いつかまた」。住民の胸には、絶望と、かすかな希望が交互に去来した。

<見通し立たぬ>
 イチゴを栽培する長いハウス。高床式のうねが地震の衝撃で落下し、無残な姿をさらす。真っ赤に実ったイチゴは「収穫されず、このまま腐るだけ」という。外には、きれいにイチゴを並べた箱が出荷のめどなく山積みにされたままだった。

 いったんは両親とともに、地区にとどまることを決めたイチゴ農家千葉雄喜さん(34)は17日、山を下りることを決断した。復旧に必要な発電機や資材の搬入の可能性を探ったが、結局見通しが立たなかったからだ。

 ケーキなどに載せるイチゴ「雷峰」を家族らとハウス栽培する。ハウスは12棟、計6500平方メートル。父孝喜さん(60)が5年前、2億円かけて造った。独自に販路を持ち、毎年5000万円以上を売り上げていた。

 「今年の収入は30分の1、40分の1になるかも」と千葉さん。「この土地でもう1度やるか、やらないかという話になるだろう」と言いつつ、自分を奮い立たせるように言葉を続けた。「(冷涼な)耕英地区はイチゴを作るには最高の場所。またここでやりたい」

 夏場だけ耕英地区でイチゴやダイコンを栽培する小山忠三さん(79)。畑1.3ヘクタールを耕す。地震でけがをし、これからイチゴの収穫の最盛期というところで山を下りた。「畑が気掛かりだけど、もうあきらめるしかない」。言葉に力はない。

<お客見込めず>
 栗駒山のすそ野の冷涼な高原を切り開いた耕英地区。イチゴ、高原大根、レタス…。担い手が去った農産物の見通しは暗い。渓流魚の代表格イワナの養殖も状況は厳しい。

 養殖池に白い腹を見せたイワナが1匹浮かぶ。耕英地区の数又貞男さん(57)の養殖場。水は白く濁り、底は見えない。

 稚魚8万匹、成魚2万匹。避難中の市街地から17日、一時帰宅した数又さんは「稚魚はこのまま全滅ですね」と力なく話す。成魚は底に沈んでいる死骸(しがい)を含めたら何匹死んだか分からない。壊滅的被害だ。

 数又さん方はイワナを主に近所の旅館に卸していた。ガソリン高による宿泊客の減少に伴って、だんだん魚の出荷量が減少していた。そんな中の大地震。「もう商売は難しい」。妻の八千代さん(56)は途方に暮れた。

 父の故一夫さんが1967年に国内で初めて成功したイワナの養殖を引き継いだ。「またやりたいとは思うけど…」と数又さんは自信なさげだ。
 道路が寸断され、観光客は見込めない。「お客さんが来てくれるかが心配」。復旧しても、余震が長期化すれば、その分ダメージも長引く。

 もう1人のイワナ養殖業の男性も山を下りた。今後のことは「分からない」とだけ答え、口を真一文字に結んだ。
(報道部・肘井大祐、藤本貴裕)
2008年06月18日水曜日


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