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仙台・宮城・陸奥
1301
:
荷主研究者
:2011/09/25(日) 16:11:24
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/09/20110904t11010.htm
2011年09月04日日曜日 河北新報
仙台空港アクセス線 資産買い取りへ 「上下分離」前倒し
宮城県は3日、経営難が続いている第3セクター「仙台空港鉄道」が所有する仙台空港アクセス線の駅舎や橋脚、それらが立地する土地などの資産を買い取る方針を固めた。15日開会の県議会9月定例会に提出する2011年度補正予算案に、取得費用85億1000万円を盛り込む。議決を経て、年内にも買い取りを実施する考え。
同社は、列車運行に専念するとともに、県から駅舎などの施設を借り受け維持管理業務を担う。
県が買い取るのはアクセス線の全長7.1キロのうち、6キロ分の橋脚と、杜せきのした、美田園両駅の駅舎など。空港敷地内の施設は対象外とした。買い取り額は複数の民間企業による資産評価で確定し、財源は全額を起債して賄う見通し。
県は、アクセス線を地域の復興や産業振興などに欠かせない社会資本に位置付ける。同線の継続的な運行には、資産の買い取りによる空港鉄道の経営の安定化が必要と判断したとみられる。
買い取りが実施されれば、空港鉄道は売却益と自己資金で金融機関からの借入金約87億円を繰り上げ返済する。金利負担が軽減されるほか、減価償却費、固定資産税の削減が図られ、収支の黒字化が見込まれるという。
県が資産を買い取り、空港鉄道が運行を担う「上下分離」は昨年5月に策定した改革支援プランに盛り込まれ、12年度以降の「条件が整った段階」での実施を表明していた。しかし、震災による収入減などで12年度中にも資金が枯渇する恐れが出てきたため、買い取りを前倒しすることにした。
空港鉄道が抱える県と金融機関からの借入金残高は3月末現在で約166億円。金融機関への元利返済は本年度から本格化し、金利を含めた本年度分の返済額は約9億円に達し、資金繰りが悪化していた。
東日本大震災で鉄道施設が被災し、復旧費用は最大で33億円に膨らむ見通し。震災発生から約半年間の運休と利用客の減少などから、本年度の収入は前年度比で約4億円の減少を見込んでいる。
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