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仙台・宮城・陸奥

1260荷主研究者:2011/08/07(日) 12:11:23

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110720t12015.htm
2011年07月20日水曜日 河北新報
東北で部品調達強化 トヨタ復興支援策

記者会見する(右から)杉山トヨタ東北社長、葛原セントラル社長、服部関自工社長、豊田章男トヨタ社長、新美篤志トヨタ副社長=仙台市青葉区のウェスティンホテル仙台

 トヨタ自動車が19日に仙台市内で行った記者会見には、来年7月の経営統合を目指す関東自動車工業(神奈川県横須賀市)とセントラル自動車(宮城県大衡村)、部品メーカーで新設工場のエンジン生産を担うトヨタ自動車東北(宮城県大和町)のグループ3社のトップも同席した。3人は「国際競争力のある小型車を東北で造っていきたい」などと強調した。

 トヨタ東北の杉山正美社長は「宮城の地で操業を始めて13年。リーマン・ショックなどで延期されたエンジン生産が決まったことは、大きな一歩」と強調。「どんな部品が現地調達できるかを考えたい」とも述べ、新設工場で今後計画するエンジン製造の際は、現地調達の拡大に努める考えも示した。

 当初は組み立てだけを行うエンジン工場は、製品を関自工岩手に供給する予定。セントラル向けエンジンについて、杉山社長は会見後の取材に対し「将来的には東北で生産する全ての車のエンジンを、東北で賄いたいとの気持ちもある」と生産拡大に意欲を見せた。

 関自工の服部哲夫社長は小型ハイブリッド車(HV)の生産も含め「地域の皆さんと一緒になって成長させていきたい」と述べた。今回の東北での生産体制強化を機に、岩手工場(岩手県金ケ崎町)の調達機能を強化する方針も明らかにした。

 会見では3社の経営統合についても言及。セントラルの葛原徹社長は「新本社工場の最新鋭の設備を生かし、3社の良いところを参考に競争力のある車を造りたい」と抱負を語った。

 統合会社の本社所在地については服部社長が「新しい場所を考えたい」と説明。取材に対しては「(3社による)準備委員会で協議する。新会社名も含めてことし中に決める」とした。

◎拠点性、一段と向上へ

 トヨタ自動車が正式発表した東北でのエンジン工場建設と、小型ハイブリッド車(HV)の生産開始は、自動車産業における東北の拠点性を一段と高めるだけでなく、地域のものづくり力をレベルアップさせる可能性を持つ。

 エンジン生産は自動車メーカーにとって基幹となる事業。トヨタは国内のエンジン生産能力に余剰感を抱え、東北への工場の早期建設に慎重だったが、計画推進にかじを切った。コスト競争に打ち勝つには東北の完成車工場近くでエンジンを生産し、輸送費を削減することが不可欠と判断したためだ。

 エンジンは単に組み立てるだけでなく、部品の製造も将来的には東北で行う考え。完成車の部品の現地調達率も「6〜8割に引き上げたい」(新美篤志副社長)としている。

 これに伴い今後、東北への関連企業進出や設備投資の加速が予想される。地元企業による部品納入の間口も広がり、自動車産業の裾野拡大に寄与しそうだ。

 東北で生産されることになるHVは高い燃費性能が消費者に評価され、今や主力商品。増産が期待できる上、モーターや電池など先端技術を扱う生産拠点が地域にできることで、新産業の形成を誘発する可能性もある。

 トヨタはものづくり人材の育成も発表した。東北の技術基盤の強化を図り、円高をはじめとする逆風に立ち向かう姿勢を鮮明にした。

 豊田章男社長は19日の記者会見で「地域と一緒に東北の未来をつくる」と述べ、産学官の協力にも期待を寄せた。

 東北各県や地元企業が取り組んできた技術提案や人材育成などの取り組みを、加速させられるかどうか。東日本大震災後の東北をけん引する製造業全体の成長に向け、地域側の取り組みも重要性を増したといえる。

(解説・斎藤秀之)


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